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【N/thestory入職者インタビュー】疾患ではなく「ヒト」を診る看護を追求したい〜病院勤務17年で訪問看護に挑戦し、地域課題に貢献するMさんの転職成功事例

日々の仕事で忙しく、自分のキャリアについて考える時間が取れない。

そもそも看護師になろうと決めたとき、長い人生のキャリアデザインを想像していなかったから、いざ「やりたい看護」「描きたいキャリア」を聞かれても、考え方がわからない。
そんな方はたくさんいるのではないでしょうか。

 「N/thestory(ジストリー)」(以下「N/thestory」)は、意欲ある看護師向けのジョブマッチングアプリです。看護師専門の転職サービスとしては初となるスカウトメールを活用したダイレクトリクルーティングにより、「やりたい、学びたい」を応援するスキルマッチング転職の実現を目指しています。「N/thestory」の新たな転職手法を活用いただく医療機関等、看護師の皆さんが増えてきた中、理想的なマッチングを実現しているケースを成功事例としてご紹介していきます。

 今回は、「N/thestory」を通じて転職を実現し、入職から半年ほど経っていきいきと活躍されているクローバースマイル訪問看護ステーションのMさんのインタビューです。

以前のインタビューでは、Mさんに「やりたい看護」への想いを通じて、どのような点が理想的なマッチングに繋がったのかについてお話を伺いました。

その後、Mさんはどんな想いで働き、ご自身のキャリアを描いているのでしょうか。


■現在のお仕事について教えてください。

訪問看護師として働いています。
一日あたり5~6件のお宅を自転車で訪問し、それぞれの患者さんのための看護を行っています。
訪問看護の仕事は初めてです。半年経って、やっと一連の仕事に慣れてきました。今後は自分の得意な領域をつくっていきたいなと思いますが、まずは一般業務をしっかりとマスターする期間だと思って、毎日患者さんに寄り添えるように、仕事に向き合っています。

■転職して半年経ちましたね。いまの仕事や職場の充実度はいかがですか?

仕事はとても充実していると感じています。
学生時代から訪問看護に興味があったので、看護師人生のどこかでは訪問看護領域に携わりたいと思っていました。
実際に現場に行ってみると、「看護師としての力を試されている」ように感じます。看護の全般的な知識やスキルは前提として必要ですし、何より本当に多くの判断を自分でしていく必要があるんです。
毎日課題や反省はありつつ、翌日にはできるようになることが少し増えていて、充実した毎日を過ごせています。

 職場の雰囲気もかなり良いですね。私が最年少ですが、かわいがってもらっています。
看護師の職場って、どこにいってもいわゆるお局様と言われる人がいるという人がいたり、少し距離が遠くなかなかコミュニケーションが難しい人がいるというイメージがあったのですが、訪問看護はベテラン看護師がたくさんいても、ざっくばらんにお話ししてくれるんです。
中途入社してきた方たちは、それぞれ積み重ねてきたものがありますよね。看護の仕方、患者さんとのコミュニケーションの工夫・・・それらをそれぞれが尊重しあっている、良いチームワークだなと感じます。

 ただ、今回は転居を伴う転職だったのですが、家の判断はちょっと失敗しちゃいました。慣れない土地に引っ越すこともあり、代表にはアドバイスももらっていたのですが、なんとかなるだろうと職場より少し遠いエリアに部屋を借りてしまって。もうちょっとちゃんと助言を聞けばよかったです(笑)

■転職前のイメージと違う点はありましたか?

転職を決める前から、カジュアル面談、面接などで仕事の話はよく聞いていましたし、代表の安藤さんとも細かに話していたので、大きなイメージギャップはそこまでなかったです。
一つ想像と違ったのは、自転車移動。

カジュアル面談で同行訪問もさせてもらったので様子はわかっていたのですが、これが猛暑の中で毎日続くと、けっこう体力が必要でした。
暑さ対策では多様なグッズを使います。日差しよけをしたり、スプレーや汗拭きシートを使ったり。看護師同士で情報交換しながら、工夫して移動を乗り切っています。
あとは、患者さんのご自宅にうかがうので、本当にいろいろなお宅があることも改めて実感しています。病院勤めのときにも退院支援などがあったので、様々なご家庭の状況を見てきましたが、例えばご家庭ごとの決まりごとを細かに記録して対応するなど、言葉では理解できていても実際は注意力や配慮が想像以上に必要なのだと感じています。

■これからどんな看護をしていきたいですか?

まだまだ一人前に仕事をすることに慣れるフェーズなのですが、今後は地域の課題や当社の状況を鑑みて、自分が貢献できることを見つけていきたいと考えています。
自分自身のやりたい看護の形をつきつめていくと、やはり利用者や地域のニーズにしっかり応えることに繋がるなと感じるので、その中で自分の力をいかに発揮していくかに尽きます。
チームで力を合わせて、地域ぐるみの活動ができるといいなとも夢を描いて、代表と話したりしています。

■転職を経て、キャリアへの考え方が変わった点はありますか?

これまで10年ほど積み重ねてきたキャリアの延長線上には訪問看護はなかったので、今のキャリアを俯瞰してみると、若干の迷いは正直あります。もちろん、これまでの経験やキャリアを訪問看護に活かせる点も多々あるのですが、まだ具体的に繋がっていないので、これでいいのかなと迷う時もあります。
ただ、やはり自分は疾患ではなく「ヒト」を診たいという答えは鮮明になってきました。キャリアとしては少し遠回りをすることで、より大切にしたい目的や自分の想いに気づくことが出来たんです。  
どのような専門であれ、治療を受けながら自分らしい生活を送りたいという利用者・患者さんの想いに寄り添いたかったことに気づけたのは、転職後の変化でした。

■看護師のキャリア全般の課題感があれば教えてください。

いまの看護師さんたちは、悩んでいる人たちがとても多いと思います。日々の忙しさに忙殺されて、思考停止状態になってしまっているとすら感じます。
かつての職場の後輩から連絡をもらって相談に乗ることもありますが、退職や転職はとにかくエネルギーが必要なんですよね。
エネルギーが削がれている状態で日々の仕事をしていると、なかなか次の一歩に繋がりません。

どうしても勤め先の考え方に同調する傾向が強くなったり、「この分野でキャリアを積むなら別の選択肢はない」などといった思考に陥ってしまうことも多いと思います。
本当は、それぞれのフィールドで、それぞれの力を発揮できるところはあるはず。自分が納得できるキャリアは自分にしか描けないのですが、やはり現状を変化させるのは、勇気がいることなんですよね。
もがいている看護師さんは多いと思います。

■「N/thestory」を使ったダイレクトリクルーティングによる転職活動は、振り返ってみていかがでしたか?

看護師って個々の力はなかなか見てもらえないことが多いんです。
専門看護師・認定看護師になっても、組織の一員としてしか見てもらえず、せっかくの講演や執筆依頼も組織采配で自分が受けられなかったり、というケースもよくあります。
でも、看護師は一人ひとり大切にしたいことや得手不得手は違います。その多様さや個性をより大事にしてくれるサービスがダイレクトリクルーティングのスカウトメッセージだと感じ、ありがたいなと思って利用していました。
当社がいいなと思ったのは、自分のキャリアややりたいことに即したスカウトメッセージを送ってくれたからです。正直、スカウトの定型文アレンジって受け取った側はわかってしまうんです。個々人のモチベーションに繋がる、個人に向けてのメッセージは、読めばすぐわかります。

そして「N/thestory」って、「看護師の転職サイト」というカテゴリーじゃない、看護師それぞれのキャリアに寄り添ってくれるアプリだと思うので、一般的な転職サイトであまり良い経験をしていない人にもぜひ試してほしいです。
看護師の個の能力や意思に焦点があたると、社会全体としてももっと良い看護ができるようになると思います。

■thestar(ジスター)の活動にご協力いただいたきっかけ、続けてくださっている背景を教えてください。

これまでの看護師の転職と違ったモデルの「N/thestory」をより多くの看護師に知ってもらい、ひとりでも多くの人がそれぞれの進み方を見つけていけるようなお手伝いをしていきたいと感じたので、積極的に関わっています。転職ありきではなく、自分のキャリアを見つめ、大事にすること。
自分自身が素晴らしい転職のきっかけをもらったので、そういった考え方をもっと発信していきたいです。