ザスパ1年生の妄想③

こんにちは。

今回の記事は後編になります。

前編はこちら↓

もし今回から読んでいただいている方がいらっしゃいましたら、先にこちらから読んでいただいてから、この記事を読んでいただけるとより一層お楽しみいただけます。

前回の振り返りをしたいかたもこちらからご確認ください。

それでは今回も、よろしくお願いいたします。

前回のおさらい

前回はデータというデータを引っ張り出しながら、

・なぜ平松はこれほど途中出場が多いのか?
・トップスコアラーの平松をベンチにおいてまでやりたいことは?
・平松がいない状況で誰がゴールを奪う役割なのか?

という3つの疑問点を抱きました。

私はその疑問を解決した結果、前回の冒頭で
「ザスパクサツ群馬の攻撃には○○がない」
という問題の答えにたどり着きました。

今回はそこに触れ、そしてその理由まで書いていこうと思います。


いろいろ試した結果、結論から話します。


今回は前回の纏められなかったという反省点から、先に結論を話してからその根拠を話していく形にします。

というわけで答え合わせです(唐突)

私が行きついた考えは……
「ザスパクサツ群馬の攻撃には『目的』がない」

です。

さぁ、ガソリンに火のマッチ棒を投げ込む勢いで炎上しそうな発言ですがw

そのマッチ棒はこの記事を読み終えてから投げても遅くはないので一旦冷静になってください(アンガーマネジメント)

この答えに行きついた理由として、2つほど根拠を述べさせていただきます。

1つ目の根拠「崩せないポゼッションサッカー」


皆さんの中で「ザスパがビルドアップで崩せない」という認識があるかたはどれぐらいいらっしゃるのでしょうか。

私はサポーターカンファレンスでサポーター側から苦言じみた質問が投げかけられていた一幕を覚えているため、ここではあえて「大多数が認識している」という前提のもとお話しします。

では、そもそも崩せるビルドアップとはなんなのか、というポイントから触れていきたいと思います。


例えばこの赤チームの4-4-2を対戦相手としたときに、

私的には「どのようにすれば相手のゴールに近いエリアでプレーできるか」というのがポイントだと思います。

なぜこのように考えるかというと、ある程度プレーエリアを押し進めると、今度はクロスやスルーパス、ミドルシュートといったラストパスやシュートといった選択肢が出てきます。

こちらは「チャンスシーン」に当てはまり、「ビルドアップ」の性質とはまた違う、と思うからです。

ではそれらを踏まえて、

これを考えるためには最低限
「相手の守備がプレスなのか、ブロックなのか」
を把握しておかないといけません。

プレスであれば「プレスをどうやってかわすか」というところの精度が求められますし、
ブロックであれば「相手陣地でどのようにスペースを作るか」という点を注力しなければなりません。

では、それらを踏まえたうえで、前回の記事で見た「8ゴールを決めた選手のスタッツ」を見てみましょう。


ここで見ていただきたいのは、「平松のシュート本数」です。

こちらはシーズン中どれだけシュートを打ったかという指標になるのですが……。

実はこの中で3番目にシュート数が少ないんです。

少なくともチーム最多スコアラーである平松が、そもそもシュートチャンスに恵まれていないわけですから……。

「どのようにすれば相手のゴールに近いエリアで攻撃できるか」という点では評価できない、と言わざるを得ませんし、

先ほども述べた通り、「どのようにすれば相手のゴールに近いエリアでプレーできるか」というビルドアップの目的は達成できていないとしか見受けられません。

2つ目の根拠「上振れの原因」

続いては、反響頂いたこちらの記事から抜粋。

こちらの記事で、こんなことを書いたのを覚えているでしょうか。

こちらは小島が今シーズン初めてLBとして起用された26節を分岐点として、戦績と1試合当たりの勝ち点の期待値を比べたものですが……。

いくら降格争いで尻に火が付くからと言っても、ここまで上がるか、と思うほど成績が上向きに向いているのは事実なわけです。

こんなことを調べちゃったからこそこんなことが言えるのですが……。

少なからずビルドアップをある程度捨てたことで、勝ち点が拾えている部分はあったはずです。

ザスパサポ1年生の妄想①より

これ。

今回の記事を書いていくうえで、どうしても無視できない要素に気づいてしまったわけです。

それが、「高木 友也」です。

今夏、横浜FCからレンタルで加入した、左利きの、ほぼWGのようなプレイヤー。

なぜ彼をこの場で出したかというと、私の印象にはなってしまうのですが……。

高木友が出場していた試合ではボールに触る機会も多く、ドリブル突破やクロス等様々な引き出しがあり、少なくとも攻撃面で目立っていたように思います。

それこそ、「攻撃の芯になれている」と表現してもいいくらいに。

と思った時に、

「高木友也が出場した時のザスパの成績は?」

ということが思い浮かびました。

なので実際に調べてみた結果……。


彼が出場した試合は、30節と32節から最終節までの計12試合。

分母が少ないとはいえ、この期間の試合成績を集計すると、以前挙げたどのシチュエーションよりも勝ち点が伸ばせています。


私が考えているのは、高木友也が「攻撃の第1オプション」になった、ということ。

これにより、序盤はビルドアップからどういう攻撃に繋げるか、という点に苦しんでいたのが、シンプルに高木友也に繋げるという目的が生まれたのではないかと考えます。

そして何より……。

高木友也のサイド利用に対して、そのインサイドを使う傾向が増えたように思いました。

ここで例を挙げたいのが、加藤です。

終盤では加藤がサイドで囲まれてしまうといった状況が減り、

高木が左サイドを使うとなったときに、そのインサイドで加藤のようなダイレクトプレーのうまい選手がインサイドに構えているだけで、DFと中盤の間のバイタルにボールが供給されやすくなり、「らしい攻撃」ができるようになってきます。

クロス一辺倒になりがちなザスパの攻撃で、そういった違いが作れる場面が増えてきます。

では、これが何故「目的のない攻撃」の根拠になるのか。

それは、ここで書いてある通り。

高木友也の「個の力」に依存してしまっているという点です。

サッカーは11人でやるスポーツのため、役割こそ違えど11人全員のクオリティが求められます。

が、選手は当然機械やロボットではありませんので……。

キック制度がいつもより低いとか、走れていないとか。

当然コンディション面でムラは出てしまいます。

そうなってくると、ザスパは「高木友也個人の出来が結果に左右してしまう」状況が発生します。

そしてこの状況は、攻撃に対してデザイン性があるチームで起こる症状とは思えません。


私は7000字近く使っても満足に纏められないおバカさんであります。

いかがだったでしょうか。

ザスパの攻撃に対して大見得きったつもりでしたが、なんともパワーのない結論になってしまいましたw

なので次回。

サッカー×妄想の王道。

私が脳内で描いた中でうまくいきそうなザスパクサツ群馬のシステム戦術を書いてみようと思います。

ぶっちゃけサッカーファンって、こういうのを話してる時が一番楽しいはずなので。

次回は肩の力を抜いて書ける話題にしたいと思います。

さて、本日も長々とお付き合いいただきありがとうございました。

それでは!

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