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【和訳】 Pigeons In New York について (2022年10月4日のtweetより)

 こちらは、2022年10月4日に The Snuts 公式Twitterアカウント(@TheSnuts)で公開された、Pigeons In New York の楽曲説明の和訳になります。
 * Pigeons In New York は The Snuts のセカンドアルバム Burn The Empire に収録されている楽曲です!

I translated the background of ‘Pigeons In New York’ posted by @TheSnuts on Twitter on 4th Oct 2022 into Japanese.

原文はこちら Original post ↓

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Pigeons In New York

僕たちはこういう会話をする方法を本当には理解していないと思うし、自分が理解しているとは言っていない。でも、こういう会話をすることは僕たちの責任だ。間違ってもいいんだ — 自分達が共通には持っていないものを仕方なく探すのではなく、リアルなディスカッションを行うことによってのみ、団結したり、自分達が共通に持っている物事を認めて称えあったりするチャンスが少しでも得られるんだ。

Instagramや tik tok でこの曲について説明する適した方法がなかった。だから、僕にできることはあなたたちにわかってもらえることを祈ってこの文章を打つことだけ。

僕たちは、Coffee と Nat という二人のプロデューサーたちと一緒にこのアルバム全体の製作を行った。Coffe はマイアミ出身、Nat はロンドン出身、そしてもちろん僕らはスコットランド出身だ。

自然と、僕たちはそれぞれが育った場所や状況についての話を共有した。僕たちは時間をかけて話を聴いて共感したり、賛同したり反対したりした。黒人あるいは白人として、スコットランド人、イギリス人またはアメリカ人として見られることをどう感じるかについて話した。

僕たちの人生で初めて、文化や人種、そしてそれに伴う分断といった事柄について話しやすい時間だった。

僕たちは自分たちの子供時代を形成していたラップミュージックについて話し、一方で、Nat はなぜ彼が自分はOasisのようになってはいけないと感じるのかをなぜ決して理解できないのかを伝えた。

Coffee は自分の家族の立場や、彼を形成してきたリズムや音楽について語った。

スコットランドの中にある白人が多い街で育ったこともあり、僕たちはこれまでにこういう会話をしたことがなかった。とても自由で、大事なことだと感じた。僕は、僕たちがこの主題にアプローチするチャンスを得たのだと思う。理解と傾聴、会話を通してのみ、決別する代わりに団結するチャンスを得られるんじゃないだろうか。

僕がこの話をしても彼は構わないと思う、この曲はまさにこんな風にして生まれたんだ。

Nat は、実際には彼の立場や彼が育った環境にあった文化が、単に黒人としてくくられる以上のものである時に感じるフラストレーションについて話した。とても複雑で独特だ。こういう話は、皆が受け入れ、学び、語るべきことだと僕は思う。僕は自分が博識だとは思ってないし、横の人より多くを知っているとは思わない。自分が多くの物事を間違って理解していることもわかっている。でも、こういった会話をまったくすることなく、お互いが思っていることを常に自分の中だけに抱えているより確かに良いことでしょ?

僕らの会話は、Nat の次の言葉で終わった。

「ニューヨークの鳩はロンドンの鳩を見ないし、『“ロンドンの鳩“がいる』とは思わない。彼らはただ『鳩がいる』と思うだけだ」

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和訳は以上です。
この楽曲のテーマについて興味がある方たちの一助になれば幸いです。

Pigeons In New York の誕生背景については、先日 YouTube で公開になったドキュメンタリーでも語られています。


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