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シリコンバレーの企業が奪い合う「ある職業」と日本企業への提案

有料記事から無料記事にしました。期間限定かも。ガシガシ前言撤回していきます。

▶オンラインサロンに流れてきた情報
昨年の10月、某オンラインサロンに入会した。
仕事や本や知人の話からは学べないことや知り得ない情報をキャッチできるので(怪しいと思っている人ほど)オススメだ。

そこで得た情報の1つが、
シリコンバレーの企業が奪い合っているらしい「ある職業」のことだ。
(エンジニア等の当たり前の答えではありません。IT業界の外の人たちです。)

IT業界に務めているのにまったく興味が湧かなかったシリコンバレーだが、この話を聞いて初めてそこに行ってみたくなった。最新のテクノロジーうんぬんよりも、シリコンバレーで生まれているコミュニケーションに触れてみたいと思った。


▶シリコンバレーの企業が奪い合う「ある職業」
話を戻す。表題の「ある職業」とは何だろう。

答えは、シリコンバレーの企業内のカフェで働く「シェフ(料理人)」である。

Googleをはじめとするシリコンバレーの企業は、自社内のカフェスペースを物凄く重要視している。社員なら誰もが利用したくなるカフェをこだわり抜いて作り上げる。最近は中国などの新興企業も同じ思想らしい。
そして、大前提としてカフェで提供されるすべてのサービスが無料なのである。日本企業とはえらい違いだ。

▶イノベーションを起こす要素
イノベーションは、遠くにあるものが繋がった時に起こるとされている。
シリコンバレーでは、社内の異なる才能同士の小さな衝突(Googleではカジュアルコリジョンと言うらしい)がイノベーションの源泉であると信じられている。
世界中から優秀な人材が集まるシリコンバレーの企業内には、異なるミッションやスキルを持った社員たちが働いている。
多種多様な人たちがカフェで偶然交わり、何気ない会話の中から創造的なアイディアが生まれ、形になっていく。

「風が吹けば桶屋が儲かる」ならぬ、
「カフェに投資すればイノベーションが起きる」である。

そういえば、故スティーブ・ジョブズ氏も本社内にトイレスペースを1箇所しか置かないことにこだわったとか。理由は上記のカフェと同じである。

▶洗濯物を会社に持っていく
さらに、このオンラインサロン内のコンテンツには、社内カフェの情報に続いて次の情報もサラッと紹介されていた。

「朝会社に洗濯前の衣類等を預けると、帰宅時にはすべて綺麗に洗濯されて手元に戻って来る」とのこと。

これについてはほぼ解説がなかったので、カフェの話も交えながら自分の考察を書くことにする。


▶これからの日本企業は何に力を入れるべきか
これからの日本企業は何をすべきか。
上に挙げたシリコンバレーの2つの情報から考えてみた。

企業の成長や、革新的な製品を生み出すために欠かせない要素が優秀な人材の確保・定着だ。

社員たちの最高のパフォーマンスを引き出し、イノベーションを起こすために企業がすべきこと。それは、社員が気持ちよく(ストレスフリーで)生活するためのサービス提供であると考えている。 要するに「福利厚生」の充実だ。

本来、社員が自宅で済ませるべきタスク(食事の準備や栄養管理・洗濯等)を勤務先の企業が(できるだけ無料で)やってくれれば、それだけ「生活のストレス」が減る。経済的にもかなり助かる。
「生活のストレス」が激減すれば、そのぶん仕事に全力投球できるというシンプルな循環が生まれる。家族も喜ぶ。

日本のベンチャー企業・スタートアップ企業でこのような考え方を持ち、実行できている企業はほぼ存在しないと思う。少なくとも自分は知らない。
ベンチャー企業・スタートアップ企業への入社を希望している働く意欲の高い人たちも、どちらかと言うと「福利厚生なんて後回し」「福利厚生は安定志向の人が重視すること・甘え」というガッツ系がまだまだ多いのではないだろうか。

年収やブランド力だけでは企業が選ばれない時代。
福利厚生の充実は競争力になり得ると思う。
外資系企業に飲み込まれる前に、日本企業の福利厚生内容の抜本的な見直しを強く勧めたい。

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