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「未来」を基準に物事を考えるとどうなるか?

あなたは、過去、現在、そして未来、どれを基準に物事を考え、そして行動しているだろうか?

筆者は「時間軸のどこを基準にして物事を決定しているか」でヒトは3種類に分けることができると考えている。

▶︎ 「過去」を基準にするタイプ
▶︎ 「現在」を基準にするタイプ
▶︎ 「未来」を基準にするタイプ

先天的なのか、後天的なのかわからないが、この3種類の時間軸の基準は遅くとも成人するまでには決まり、その後変わることはないのではないかと考えている。

今回は、このうち「未来を基準にするタイプ」について考察してみたいと思う。


 「未来」を基準に物事の決定を行う

いきなり順番が前後して申し訳ないが、今回は、まず「未来」を基準にして物事を考え、行動するタイプについて考察したいと思う。

なぜなら、他ならぬ筆者自身が「未来」を基準に生きているからである。


「未来を基準にする」とは具体的にどういうことかと言うと、何か物事を決定するときに、その決定に至った主たる理由が「未来」にあることである。

いつも未来のことを考え、その未来に到達するためにどうしたらいいかを逆算し、今まさに起こすべき行動を決めている

なので、今行っているほとんど全てのことがより良い未来のためのものであると言っても過言ではない。

この場合の未来とは、5分後、10分後、1時間後、明日、5年後、10年後、20年後、そして死ぬ瞬間まで全てである。


過去を後悔したり、引きずるようなことは無い

このように、未来のことばかりを考えているので過去を後悔し、引き摺るなどと言うことはまずない

失敗したことも、挫折したことも人並みにある人生だが、「あの時、〜していれば / していなければ・・・」などと過去を悔やむようなことは未だかつて一度もない。

やや乱暴な表現になってしまうが、過去の自分は既に他人なので、過去に起こったことはまるで他人事のようにすら感じてしまうのである。

他人(過去の自分)に起こった悲劇よりも、この先に続く未来の方が重要なのだ。

なお、これは悲しい出来事だけではなく、喜ばしい出来事であっても同じなので、過去の栄光にすがるようなことも当然無い


「今ここ」に集中できない

ここまでだと、未来を基準にしていることは前向きで良いことばかりなようだが、実は悪い面もある。

その際たる例が、未来に重点を置くあまりに現在が疎かになってしまうことである。

具体的に言うと、今流行のいわゆるマインドフルネスが大の苦手である。

先のことが気になってしまい「今ここ」に集中することができないのである。

ずっと楽しみにしていた予約の取れない人気店でのディナーの最中も翌週に控えた語学検定まだ学習予定を考えてしまったり、カフェでゆっくり過ごしていてもその後どのような順番でお店を回るかを一生懸命に脳内シミュレーションしてしまったりするのだ。

本当は、美味しい食事、カフェの雰囲気やカフェラテの香り、友人との会話に集中したいのに、だ。


未来に縛られた生き方

また、先のことが気になってしまうが故に、「未来(将来)が不安」が過ぎて思考や行動がストップしてしまうことがある。

未来に基準を置くことで、目標を設定し行動を起こすのだが「もしその未来(設定した目標を達成する未来)が訪れなかったらどうしよう」と漠然とした不安に駆られて動けなくなってしまうのだ。

せっかく前向きに立てた目標なのに、それが故に苦しくなってしまっているので自分で自分の首を絞めてしまっているようである。

先ほどの「マインドフルネスが苦手」と相まって、現在タイプ、過去タイプと比較して、未来タイプの今この瞬間の幸福度は低めかもしれない。


最後に

今回は、3種類の異なる時間軸のうち「未来」を基準に物事を決定する、未来タイプについて、筆者自身をサンプルとし考察してみた。

筆者の場合、未来タイプに「完璧主義」や「心配性」「直感的」などの資質が、筆者ならではの配分で添加されている。

したがって、今回ここで述べたのと全く同じ言う方は居られないだろう。

未来タイプと一言で括っても、似たような傾向はあるものの、それぞれの個性があるはずだ。

もし良ければコメント欄でお聞かせいただけると非常に嬉しく思う。

なお、過去タイプと現在タイプについても別の機会に改めて考察したいと思っているので、その際もお付き合いいただけると幸いだ。


(1657文字  1時間09分)

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