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海が好きな理由(SDGs14.7 その9)

人は海のどこに惹かれるのでしょうか?なんでと聞かれても、好きなものは好きなので理由も何もない話なのですが、それでは海に関心がない人には刺さりません。一昔前といっても1990年代といったところでしょうか、夏と言えば海で、海水浴に行くのは夏の大きな定番イベントの1つでした。友達と計画して朝早く車で出かけ、ひと夏の思い出をつくるのにもってこいでした。海は身近だけどちょっとした冒険で、危険なこともあるけど、素敵な景色や人との出会いを期待したりもしました。もちろん今もそうでしょうが、昔ほどの夏=海といったマスト感がないように感じます。まずは海の魅力について書いてみます。

海の好きな理由をきくと、「海の青さに癒される」「波の音が心地いいから」「大きいから」という声が聞こえてきます。実はこういった理由は根拠があるのです。

海の青さ

まれた国です。ほとんどの都道府県は海に接しています。海の近くに住んでいる人にとっては海がある生活が当たり前、何かめげそうなことがあっても海を見ていると実家のことを思い出す人も多いようです。海の青さも大きな癒し効果を出します。青は心を静め、冷静さをもたらす効果を持っているようです。(※1)日常よく目にするアスファルトやコンクリートなどグレーは、大人な落ち着き、シックでおしゃれといったイメージをもたらします。その反面、少し背伸びしたり、自分の本心を隠して、大人を演じなくてはいけないといった心境にさせます。そのため迷いや不信、憂鬱という効果もあるのです。そんな日常生活の中で、海の青さに触れると心理的に安心感が得られるようです。

波の音

風の音、草木が触れる音、川のせせらぎ、自然の音は人の心を癒してくれます。その中でも波の音も心を癒してくれる自然の音の1つです。また単調に押し寄せる波の音も、心臓の鼓動と同じように一定のリズムで届いてくるというところにも癒しを感じるとのことです。日常生活では様々な人工的な音で満たされています。海自体が街から少し離れているということもあり、また波の音自体が、他の人工的な音を消してくれるので、波の音に集中できるのです。

雄大な自然

海に行けば遠くに島や船があるだけで、目の前にはさえぎるものもない水平線が広がっています。その雄大な景色に感動を覚えたりします。人は大きいものを見ると自分の小ささを感じ、未知が広がる世界へ恐怖心を抱くモノです。でも、ビルが立ち並ぶ都会にいると空も小さく見えて、緑の木々の奥に建物がいたりして、自然に触れる機会が少なくなっているなか、広大な海は身近に触れられる大自然なのです。山の頂上へ行くよりも空を飛ぶよりも手軽に手に入れられる自然それが海なのです。

この資本主義社会で生きている私たちにとっては我慢しなくちゃいけないところもたくさんあるし、黒いものを白いと言わなくちゃいけないときもあるものです。そんな様々なしがらみという日常とは無縁な世界こそ海なのです。自然以外の何物もない世界である海は、ものにあふれた日常とは違う非日常を手軽に体験できる大自然なのです。そんな世界を癒しというのかもしれません。また、日本は海に囲まれた国です。ほとんどの都道府県は海に接しています。海の近くに住んでいる人にとっては海がある生活が当たり前だったりもします。都会に出て何かめげそうなことがあっても海を見ていると実家のことを思い出す人も多いようです。日本人にとって海は癒し的存在なんだと思います。

海がすごいところは癒しばかりではありません。海の中では様々な生物が自由に泳ぎ回っているのを見ることもできるし、陸上では高さ10mのところから飛び降りることはできないけど海では飛び込むこともできるし、サーフボードの上に乗れば自然の圧倒的な力を体感できたりもします。さらに人間はもともと胎内の中で水に浮いていたので水に浮くことでお母さんのおなかの中に戻る胎内回帰を体験できるとも言われています。海にはまだまだ楽しみ方も稼ぎ方も可能性もたくさんあるのです。

改めて海が嫌いな理由を見てみると
・日焼けする
・べたつく
・アクセスが悪い
・禁止事項が多い
・露出が多い
・水が怖い
・お金がかかる
という課題が見えてきました。この課題、よくよく見てみると海というよりも海水浴が嫌いな理由となっているみたいです。海水浴だけが海の遊び方なわけではありませんし、海を見に行くということだって、立派に海を満喫している遊び方です。それにたとえ海水浴として行くとしても日焼けしないようにして、海に入らないで、水着にならずに遊んでもかまわないのです。日本人にとって海は半端に身近な存在だということも海が嫌いな理由を助長しています。いつでも近くにある海だからこそ、なんでわざわざ遠いところに行ってお金がかけなくちゃいけないんだというバイアスがかかっているだけなのです。海に行くことを1つのイベントと考えれば事足りるのではないでしょうか?アクセスが悪いと言ってもどこぞの町のフェスに行くのとあまり変わりはありませんし、お金がかかると言ってもどこかに旅行にいけば、毎日が外食になるのでお金がかかるのはどこでも同じです。強いて言えば、海だからといってかかるコストは濡れてもいい服、水着があれば便利だなといった程度です。

今の世の中はこうしちゃだめとかああしちゃだめとか危ないことは一切ダメという風潮となっています。リスクマネジメントやらYK(危険予知)といったマイナス面を押し上げることが多い時代です。確かにリスクを考えることで安全性があがり、人の命を助けているのも事実です。でも、リスクというマイナス面ばかり挙げていては不安をあおっているようなものです。すべての行動には必ずリスクが伴います。そのリスクばかりを気にしていては行動できないし、行動をしなければ新たに何かを生むことはできません。新しいことを望むのが素晴らしいわけではありません。ただ、世の中には楽しいことがまだまだたくさんあるということを知る機会を失っているだけです。もっとすごくて楽しい世界を見てみませんか?手始めに身近な海に出かけてみませんか?

※1、ALOHA SMILE 【取材】どうして海って見たくなるの?心理学の先生に聞いてみた
https://alohasmile-hawaii.com/beach-nature/9957/


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