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海の情報の伝え方(SDGs14.a その6~海の豊かさの守り方a-2)情報のラストワンマイル

スタートアップをはじめ民間企業が海に繰り出していないわけではありません。今までの14.1~14.7の海の豊かさの守り方で紹介してきた商品やサービスは、まさに海の課題と技術を組み合わせたいい実例です。しかもこれは氷山の一角で、まだまだ様々な企業が商品やサービスを提供しています。それでも海は手つかずの市場と言っているのは、リリースされている商品やサービスに比べて、未解決の海の課題が膨大にあるだけなのです。

それもそのはず。海には海という同じフィールドで様々な業界がひしめき合って、しかも業界ごとに閉鎖的になっているのだからしょうがないのです。人と海の関わり合いはとても古く、商売の仕組みや分業がすでに確立しているので他の業界となかなか交わる風習がありませんでした。

海のイドバタ会議 「海の仕事って何?(SDGs14.7 その1)」
https://note.com/theruleofoceans/n/n45f8ed8e3842

ある2つの業界にまたがる課題があったとしても、「そんな面倒ごとは向こうがやってくれるはず」とお互いがほったらかしにしてきたのだから課題が山積みなのも当たり前なわけです。そしてようやく業界の垣根を越えて、手を取り合ってみようかなという雰囲気ができつつあるといった状況になってきたのです。

そうして無事、課題を解決する商品やサービスがたくさんあふれる世界になったとします。これでいいかというとそうではありません。その課題を持っている人にちゃんと届かないことには意味がないのです。「伝える」というのは「こちらから発信する」というのでは意味がなく、「相手に届いて動いてもらう」ということで初めて「伝える」になるのです。

『1分で話せ』の著者 伊藤羊一氏の講義より

そして、その情報発信があふれている時代こそ、現在の社会なのです。情報がありすぎて検索しても欲しい情報が得られない時代になってきています。10年前に比べると500倍の情報に触れていると言われています。欲しい情報が目の前まで来ているのにあと1歩のところで届いていない状況になっています。まさに情報の世界でもラストワンマイル(※1)が問題になっているのです。届けたい人に的確に届けるための情報のラストワンマイルをどうすればいいか。届けるためにはどのような手法で伝えるかということです。最も一般人に影響力をあたえるのは依然テレビです。国民の80%に唯一届けられるメディアです。いくらYou Tubeで1つの動画で100万回再生したとしても所詮、国民の0.79%にしか届いていないのです。テレビが最強なのは今のところ変わりないのです。とはいえお金もかけられないし、でも広く届けたいと思っているのはみんな同じです。そこで出てくるのが「弱いつながりの強さ理論」です。(※2)人に伝えるには1人1人説き落とすか、それとも間口を広げて多くの人の目に触れさせるかの2種類あります。1人1人説き落とす作戦では、つまり強いつながり力によって買ってもらう率を高くする作戦です。最大の問題は時間です。1人説き落とすのに5分かかるとしてもそれを100万人にアプローチするには、移動時間もなく寝ずに働いたとしても約10年かかります。1人1人に商品への信頼や腹落ち感をもって買ってもらうには一番いい方法です。でもせっかくいい商品でも目まぐるしく変わる今の時代では遅すぎるというのも否めない事実です。一方、多くの人の目に触れさせる作戦では、つながり力が弱いと効率よく隅々までいきわたり、しかも遠くまで伝わりやすいものです。うわさ話や与太話といったものがあっという間に広まるのはこの「弱いつながりの強さ理論」によるものです。これを形にしたものが、SNSです。ソーシャルネットワークサービスの略で、社会を緩く広くつなげるサービスという意味です。You TubeももちろんありますがTwitterやInstagram、Facebookといったものがあります。それぞれの無料で始められて用途を使い分けていけば立派なマーケティングになります。特に「弱いつながりの強さ理論」が活かされるのがTwitterです。日本で最もユーザー数が多いSNSはLINEの8900万人ですが、情報のリアルタイム性と共有という面ではTwitterが優れています。Twitterでは4500万人が利用しており、さらに興味関心でつながっているケースが多いということもあります。(※3)SNSは20代が多いとされていますが、実際、「海が好きかどうか」というアンケートを取った際には2週間で集まった年齢は30代が一番多く、30.2%しかも60代が9.9%、70代以上が2.4%もあったのです。悪い評価なども広がりやすいため取り扱いに注意が必要ですが、様々なアプローチという面ではSNSも一つの手段かもしれません。

海が好きアンケート
https://note.com/theruleofoceans/n/n2f759ce40e81

海洋科学の10年を皮切りに解明されていく海の課題を解決する人は現場の人たちです。そのための研究であり、商品化であるわけです。もうそろそろどこの分野の人間が悪いとかあいつらは全然わかっていないとか文句を言うのではなく、みんな仲良く手を取って、理想の海を作っていくという夢を語ってもいい時代になってきたのではないかと思います。

※1、ラストワンマイル問題とは、もともと通信業界の用語で通信接続を提供する最後の区間という意味で使われており、現在では物流業界などで顧客に商品やサービスが到着する最後の接点という意味で使われている。オンラインでの買い物が増えた現在、商品やサービスを届ける物流自体の人材が不足しており、問題となっている。
※2、入山章栄著「世界標準の経営理論」

※3、【2022年1月版】人気ソーシャルメディアのユーザー数まとめ
https://www.comnico.jp/we-love-social/sns-users

参考
Marke TRUNK バズらせるために必要なことって何?認知を高めアクセス増やすためにすればいいこと!
https://www.profuture.co.jp/mk/column/26804#:~:text=%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%9A%84%E3%81%AB%E3%80%81SNS%E6%8A%95%E7%A8%BF,%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%81%99%E3%82%8B%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
SI Web Shopping バズるとは?意味やTikTok・Twitter・インスタでバズる方法を解説
https://products.sint.co.jp/siws/blog/what-is-buzz
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https://find-model.jp/insta-lab/sns-users/

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