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電車のなかでおもったこと

神保町の信号は背が低い。

ポツンと佇む頭上の青信号が目に滲む。
ブルーライトカットのメガネ越しに
ぼんやりと光が霞んで
世界がすっかり夕方を跨いだことに気づく。

そんな青が赤になるまでの時間を眺めて
今この信号が落ちてきたら私、
どんな死に方するんだろうと考える。

考えていたら、耳の中のイヤホンが
ヘッドトラッキングの邪魔をするな
と言わんばかりに
下から下からYUKIを奏でる。

家にはない大きなデスクトップの前で
誰かが考えた情報や
誰かが綴った文字をなぞりながら、
これが自分の生み出したものだったならなあ
と妄想する。
どんなに嬉しいだろう、これが
自分の創作物だったなら。

今も十分楽しいけれど
もっと楽しい未来が見える気がする。

落ち着く場所って最初から落ち着いてるよね、
なんだかんだ!と
至極とりとめのないことを思った帰りの電車なのでした。

今日もおつかれさま!

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