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【第十七回】何もにもなれなかった50男の物語
どうも
何者にもなれなかったたてやんです
今日はもう少し台湾時代を話します
ぼくは国内線の飛行機の中
今でいうLCCみたいなやつ
プロペラ機は離陸した
ところが出力不足なのか
なかなか上がらない
そのうち飛行機は旋回する
ように真横を向いた
ぼくの窓から海が見える
全然上がらないプロペラ機
エンジンがうなっている
プロペラの出力が落ちた
飛行機は海に向かい下降を
始めていた
![](https://assets.st-note.com/img/1698282234743-5oSl2Jos45.png)
「これ死んだな」
ぼくは腹をくくった
そのとき!
出力が落ちていたプロペラは
再び動き出し体制をたて直した
結局整備不良の飛行機は
そのまま空港へ戻った
国内線の飛行機はしっかりと
メンテナンスしてなさそう
その後航空会社のとった宿に
へんな中国人と相部屋となり
非常に気まずい時が流れた
列車から飛び降りられる
時代だから適当かもしれない
30年以上前の台湾は
まだまだ後進国
女性は腋毛ふさふさ
大学生のファッションは
スタジャンだった
外国人のぼくはどこでも
モテモテだし
台湾人の友達も多かった
お坊ちゃまの台湾人と
知り合う機会があった
彼は「ヨシ」という親日派
ヨシは良い店を知ってるから
行こうと誘ってきた
そこは若者が集うバー
でもそこは普通のバーでなく
同性愛者が集まるバーだった
![](https://assets.st-note.com/img/1698282287529-0Ajr4Xg8WT.png)
ぼくは同性愛に偏見ないので
紹興酒のカクテルで盛り上がる
そしてヨシのスクーターに乗り
ぼくらは陽名山という別荘地に
向かった
ヨシの住む部屋はそこにあった
ぼくらはキングサイズのベットで
一緒に寝ることになった
もそもそ。。。
夜中に目が覚めたぼく
なにやら股間に伸びる手
ヨシはぼくの股間を
さわっていた
ヨシの手を払いのけた
「俺そういう趣味ないから」
なんかあったら殴ってバイクを
奪って帰ろうと身構えたが
なにも無く朝を迎えた
ぼくは同性愛に偏見がないので
誤解させてしまったかもしれない
数年前に台湾へ行った時
東京みたいでびっくりした
![](https://assets.st-note.com/img/1698282357336-ku571RHq4E.png?width=800)
飛び降りられた汽車も
今は日本の新幹線が
走っている先進国
古き良き時代の台湾で
過ごせたぼくはやっぱり
幸せかもしれないね
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