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【第二十回】何もにもなれなかった50男の物語

どうもたてやんです
今日は人生のターニングポイント
あたりを少し話します


ある日渋谷へリサーチに
行こうと電車に乗ったら
知ってる社長が居た

ぼくは社長にこう言った

「社長!」
「最近太りました?」

ぼくは深く考えていなくて
景気が良いことを純粋に
称えたつもりだった

後日社長がぼくにキレている
という話が入って来た

社長は太ってきたのを
気にしてたらしい

これはあやまったほうがいい

すぐさま社長のところへ
あやまりにいった

「社長余計なこと言って
       すいません」

社長は大きな声で怒鳴った

「てめぇ!」
「ふざけんじゃねーよ!」

「なに考えてんだコラ!」

事務所で社員もいる前

社長は強く見せていた

「ちょっと付いてこい!」

近くの喫茶店に行った

その時ぼくは第二ラウンドを
覚悟していた

喫茶店に入り重い空気で
コーヒーを注文した

するとどうだろう

さっきの権幕はどこへ?

社長はこう切り出した

「ところでお前中国語
     出来たよな?」

そう

ぼくは台湾で遊んでたので
日常会話レベルの簡単な
中国語ができた

「はい」

社長は言葉をつづけた

「今度の中国出張
   一緒についてこい」

この一言がダメ男のぼくを
成功に導いたのは間違いない

でもそんなに直ぐには
そこに辿りつかなかったんだ

中国へ旅立ったぼくは
工場の用意した部屋へ
泊まった

社長は近くの高級ホテル

それからのぼくはとにかく
社長に連れまわされた

社長が帰国中は工場で
生産管理をした

生産管理中突然ぼくは歯が
痛くなった

工場秘書に歯が痛いと
訴え歯医者へ行くことに

工場はド田舎だった

近くにある診療所へ向かう

昼休みらしく暫く待つ

医者がやって来た

日本のような椅子でなく
昔の床屋のような椅子

ハッキリ言ってきたない

順番を待っていると
器具の使いまわし

衛生的にやばいじゃん

ラッキーなことに一人
女の子が来ていた

おばあちゃんの後でなく
女の子の後だったらいいな

そう願ったら本当に女の子
の後だった

不衛生だけど気分的に
まだいいかと思った

でもその後の治療が
麻酔無しで悶絶したよ

その後キレイ目の歯医者へ
行くようにしたんだけど
その時医者が集まって来た

みんなぼくの口をのぞく

彼らが言うには日本の技術
は参考になるらしい

流石に今の中国はそこまで
酷くないだろう

半世紀前の中国

田舎街

彼らの衛生観念はひどかった

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