見出し画像

【第十三回】何もにもなれなかった50男の物語

どうも

かろうじてバブルの恩恵を受け
すくすくと育ったたてやんです

そんなバブルはいつか弾けます

今日はバブル後のお話をします

留学先にいたころバブルが
はじけた

オヤジの会社は取引先が連鎖倒産

売上が回収できず相当苦労した

ぼくは留学している場合で
ないという体で帰国した

ここからまたぼくのふざけた
国内生活が始った

親の会社に入ったのはバカ息子

他の社員から見たらぼくは
そんな立場だった

呆れていた社員さんも
絶対に居ただろう

営業にと出かけては商談は
5分で済ませあとは遊んでいた

広島へ出張した時も新幹線で爆睡

目が覚めたら関門海峡を過ぎ
小倉に向かっていて仕事にならず

全くの給料泥棒で親に甘える
典型的な二代目のバカ息子だった


ある日運転中おっさんに絡まれた

よくある交通トラブルだった

信号で止まったぼくの車に
彼はやってきた

血の気の多い盛り

ぼくも車から降りて応戦した

でもおっさんは怪力で
ボンネットに抑えられた

なんとかもがいて離れ
車に乗り込み会社へ

するとおっさんはまだ
追いかけてくる

ぼくは会社にあった
ゴルフクラブを持ちだした

おっさんのところへ行って
フルスイングした

おっさんは背中を丸めたが
そこにヒットした

クラブは曲がった!

でもおっさんは倒れない

おっさんは必死に抵抗した

ぼくは何度もクラブで叩いた

ただならぬ様子でクラブを
持ちだしたぼくだったので
オヤジが会社から出て来た

「おい!やめろ!」

誰かが警察を呼んだらしく
ぼく達は事情聴取を受けた

おっさんは市場関係者で
仕事明けの飲酒運転

喧嘩両成敗でおとがめなし

おっさんは酔いが醒めたら
絶対に全身激痛だろう

ぼくはオヤジに叱られた

「運が悪ければ人殺しだぞ!」

頭に血がのぼっていたぼくは
そんなことすらぶっとんでいた

青春の過ちってあるよね

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?