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小さなお店にAIを。

小さなお店の経営

昨年、自宅の1階部分をカフェにして、妻が小さいビジネスを始めました。

小さなビジネスを初めて、これまであまり触れる事のなかった様々なスモールビジネスの人たちと接点を持つようになりました。

それ以来、個人が営んでいるような小さなビジネスに目がいくようになり、個人が工夫を凝らして営んでいる小さなカフェを好んで行っています。

チェーン店や大きな企業が経営しているような整った安心感のあるサービスも良いですが、個性あふれる店で、店主自ら「いらっしゃい」と言ってもらえる店が楽しく過ごせます。

そんな小さい店主に役立てるようなサービスを作りたいと考えるようになりました。

黒磯の衝撃

数年前に休暇で黒磯を訪れた僕と妻は大きな衝撃を受けていました。

前日に訪れていた那須の寂れた観光地の雰囲気とはうって変わって、黒磯の一角は洗練された小さなお店が並び、多くの人で賑わっていました。

もともとは地方によくある、ショッピングモールに押された寂れたシャッター商店街だったようです。

それが、黒磯出身の方が地元の商店街を再び活性化させたい、という思いでSHOZO Cafeをオープンした事を皮切りに、徐々に若い人がその周辺にセンスのいい小さな店を開いていったのです。

ただ新しい店をオープンしているのではなく、古い建物のよい部分を残したまま思い思いにリノベーションしており、それぞれが街に溶け込みつつ、新しい風を吹き込んでいます。

それは芸術作品のようにクリエイティブでした。

マーケティングで固められて全国で画一化された店ではありません。
個々が全て店主が自らを信じて構築した個性的なお店で、一つ一つが新鮮で楽しい。ショッピングモールでは味わえない体験に心が踊りました。

僕と妻は、まるで美術館を訪れたかのように黒磯の滞在を楽しみました。

ローカルでサスティナブルな未来のモデルを見た気がしました。

個人のお店をAIで支援する

個人のお店のチェーン店に対するアドバンテージの一つが、個々のお客様とつながりを持てる事でしょう。

チェーン店ではアルバイトの従業員が頻繁に変わりますし、シフトでいつも同じ従業員がいるとは限りません。

個人で営んでいるお店ならいつも同じ店主がいますので、安心して行くことができます。
久しぶりに店主の顔が見たいなと思って訪れる事もあるでしょう。

AIの顔認識技術を使えば、そんな店主を支援するようなサービスを作る事ができるのではないでしょうか。

そのサービスでは、お客様が来店した時に、何回目の来店なのか、前回いつ来店したのか、という情報がわかります。

そのお客様との会話内容などちょっとしたメモを残しておく事ができます。

マーケティングの分析で使う、とかリピート率を出して経営判断に使う、とかそんな目的ではなく、ただ話のきっかけに使ってもらいたいと思っています。

この人、前も来てくれた気がするんだけど、違う人かな、いつ頃だったっけかな、ああこの人すごく久しぶりに来てくれたけどいつ依頼だったっけかな。そんな時に、アプリが「3回めのご来店です。前回は3ヶ月前でお子様について話しました。」と教えてくれることで、話しかけやすくなるのではないかと思います。

そんな話のキッカケ作りになるアプリがあったら。

僕は小さなお店のためのAIアプリの開発を始めました。