見出し画像

わたしの本棚 自分の本棚

あらゆるものと向き合うには、読書が最適だと信じています。自分が読書を始めた動機は現実逃避で、退屈な日常よりも虚構の中に生きる中で沸き起こるイマジネーション。インスピレーションの源泉はあらゆるものを昇華することで、別のものに生まれ変わらせる魔法だと考えています。

自分の現実の本棚に残っているのは捨てきれなかった書物。もう何十年も開いていない書籍だというのに、未だに手に取るだけでその時の感情が蘇ってきます。
自分は若い頃より澁澤龍彦のファンで、最も影響を受けたと言っても過言ではありません。澁澤さんからの影響に比べると、ジェフ・ベックからの影響など比ではないと思います。精神的にも物理的(といえばよいのか)にも、酒を飲むことや一時期吸っていたタバコでさえも澁澤さんからの影響です。
それほど彼はかっこよく、一途で、考え方や方向性が生涯ぶれなかった人です。書斎派を自認していながら、奥さんにあちこち連れ回された影響で、旅の人にもなった彼のことを読んで、自分も嫁と定期的にあちこち旅行したりしていました。

自分の本棚には現在、澁澤龍彦全集とそれに付随する書籍並びに、画集などがあります。
若い頃から幻想文学が好きで、色々読んでいましたが、ほとんどが澁澤さんの著作で紹介されたものです。

他の好きな作家については、また話題にすることがあるかも知れませんが、人によっては悪趣味だと思われることもあるので、あまり読書の話題は触れたくない部分もありますが、「高丘親王航海記」を読み終えたときの同等の感動は、最近ではなかなか味わえないと思います。

#わたしの本棚

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?