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11/23 記憶の海に飲まれて

やることは沢山あるのに、気づくと記憶の海に飲み込まれていた。

ふとここ10年くらいの写真を見返していると、色んな想いが蘇ってきた。

上京、大学入学、初めてのフランス、ロンドン留学、卒業、そして大学院入学...

思い返すと、知らない世界を沢山経験して、知らない人に沢山出会って、初めて感じる感情を一杯味わった10年だった。こうして見返すと、この10年はWHAT I AM TODAYの大部分を形作っているな、と思う。

中にいるときは自分が何に向かっているのか、どこに向かっているのか全く分からず、とにかく先の見えないトンネルを進んでいる気分だったけれど。

今はなんとなく、限りなくなんとなくだけど、前よりは自分への理解も進み、自分の求めるものにも正直になれている気がする。今なら、道しるべくらいは見つけることもできるかな、と思う。この前までは、本当にそんなものさえ見つからないほど闇雲だった。

そう、なんでこんな風に記憶の海へのトリガーを引いてしまったかというと、ふと理想の女性のヴィジョンボードを作ろうと思ったのだ。

二人ともここ10年間で出会い、私が本当に尊敬して、憧れる女性。

一人は私のロンドン時代のピアノの先生。

ラトビア出身の、美しくて、ハンサムで、シャープだけど気品を感じさせる私にとって女神のような憧れの存在だ。

両極端な美徳を同時に叶えてしまうようなそのギャップに、私はいつもレッスンのたびに魅了されていた。

そして二人目はパリでお世話になった、私の母の親友のお姉さん。

私が今まで出会った女性の中で最も聡明な人の一人だ。

地に着いた知性を感じさせながら、表面では柔らかなオーラを纏っていて、いつも思わず甘えてしまうような懐の深さを持っている女性。

そんな二人の魅力的な女性に出会えたのは、ここ10年で得たものの中でも特に宝物だ。

そして考えた。この先10年で、この二人のような素敵な女性に少しでも近づくことはできるだろうか。

今の私にとって、それはすごく遠い目標のようにも思えるけれど、これからの10年をどう生きていこう、どんな女性を目指していこう、そんなことを考える今、この二人の女性の存在が、私にとって揺るぎない道しるべになることは確かだ。

過去10年の中にこの先10年を生きるヒントを少し見つけた気がした、ある日の夜更けの備忘録。

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