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【後編】アフタヌーンティーと現場検証

お転婆お嬢様と敏腕執事の事件簿!的な優雅な単語と物騒な単語が並んでいますが。
期待を裏切る内容です、とだけ予告しておきます。もちろんノンフィクションです。

前編はこちらですが、続き物ではないので読まずとも問題無しです。


目的は、ライブ!と思っていたところ、図らずも現場検証してしまったのだ。


現場は、東京都港区赤坂。


2024年5月19日に新宿ReNYで開催されたFIELD OF VIEW 29thAnniversary Live に参加した翌日。

もう少し東京見物をしようと思っていた筆者は、どこに行こうか考えていた。

計画的なようで実は無計画(平日なので、本当は日本銀行本店の建物見学をしたかったのだが予約が取れず断念…)。


日本橋三越本店には行く予定だが時間が結構ある。もう少し何かないかな。
と、18日、19日のライブの感想をネットで見ていたところ、乃木坂に行った、という投稿を発見。

あっ、乃木坂かあ!

乃木坂は、FIELD OF VIEWの1stアルバム「FIELD OF VIEW Ⅰ」のジャケット撮影地なのだ。

この素敵ジャケットの撮影地に行ってみよう!
現場検証だな。どんな建物が待っているのだろうか。楽しみ。

東京メトロ千代田線で乃木坂駅まで行こう。
乗車駅の二重橋前駅までの途中、東京駅の中を通って丸の内側へ出る。

うーん、やっぱりこの赤煉瓦の駅は日本で一、二を争う素敵建物だなあ。好きだなあ。朝からカッコいいや。よっ、イケメン!



順調に乃木坂駅で下車。
駅の中は乃木坂46のポスターがずらり。応援されてますね。

駅を出ると、目の前が坂。
しかも、結構急な坂道。都会って…坂道が多いよね。思いっきり平野育ちの筆者にしてみると、歩くだけで軽く筋トレなんだが。

さてさて、本命の煉瓦塀はどこだろう、と、
うろうろしてみると。
乃木公園の中にある。

正確には、外から中にかけてある。


あったあ!

わぁ、ここ!ここだよ。
イギリス積みの煉瓦塀!本物!
すごい、いきなり歩道側に現れる。
普通に歩行者も通っている場所だけど、ここで撮影したのかー。

外側だけでもカッコいいなあ。窓のアーチとか、少し黒くなっていたり茶色い煉瓦が混ざっているところとか。

で、この煉瓦塀が使われてるのは一体どんな建物なのか…?


乃木公園は陸軍大将、乃木希典の旧邸跡にあり、誰でも入れる。

煉瓦のアーチを潜ったら左側に建物がある


乃木公園の中に入り、煉瓦塀の内側に周る。

建物の説明は、

「厩」

え?うまや??


確かに内側は思いっきり紛うかたなき厩だ。

黒壁でより和風に見える
「明治22年新築」と看板にあり。1889年。


建物をよく見ると屋根は瓦葺きだし、一部が木造で和風。へえー!煉瓦塀で思いっきり英国風!な見た目なのに、内側は和風!
外側と内側のギャップがすごいな。
でもまさか、厩だったとは。
煉瓦造りの洋館の外壁あたりかなと思っていたので、予想外過ぎる結果にかなり驚いた。
厩かあ。

更にすごいのは、この厩の煉瓦塀をジャケットにしようと閃いたデザイナーさんだ。
FOVの4人がスーツで並んだだけで英国の雰囲気満載だもんなー。どういう経緯でここを使おうと思ったのかな、英国風を探してたどり着いたのかな。素晴らしいセンス!

ジャケット内には他にも英国風建物の写真が使われている。全て同じ場所だと思っていたのだが現場検証で厩以外の英国風建物は見当たらないので、撮影地はバラバラだと判明した。


しばし外見だけ写真を撮影しまくる。

平日のためかあまり人通りはないが、歩道が狭くちょっと大変。引きの写真を撮るのが難しいな。道路を渡って向こう側からも撮影しよう。

撮影して振り返ると、目の前にお蕎麦屋さんがある。
時は11時30分過ぎ。
あまりお腹は空いていないが、ここでお昼ご飯を食べておかないと昼食を食いっぱぐれる気がする!てことでちょっと早いけど、お蕎麦を認める。12時近くになると絶対に混むし、都会は昼食難民になる可能性が高いからな。
東京の蕎麦つゆは少し甘くて濃い目で美味しかった。


お店を出て再び撮影。
どんだけ撮るんだよ、て感じだが、この厩だけで50枚近く写真を撮影した(あ、サ〜って人々が退いていく音がする(笑)建物好きなので、一つの建物でこの枚数の撮影は割と普通です。基本、自分を入れての撮影はせず、建物のみ撮影します)。

ガチの現場検証写真撮影になってしまったが、楽しかった。国立新美術館が近いと判明したので、また来ようっと。


さて、ジャケット撮影地を堪能したところで日本橋三越本店へ移動。ここも素敵建物なんだな。

入口のライオン像がもうカッコいい。

細かい意匠



屋上の塔も撮影できた。


そろそろ3時のおやつの時間。
一人でアフタヌーンティーをするのは緊張するし、さすがに2日連続は無謀だ。ここは普通にお茶をしよう。

ジャン・ポール・エヴァンのカフェで一休みできるかな。
ちょうど席が空いている!
オリジナルブレンドの紅茶とマカロンのセットにしよう。紅茶が少し薬草っぽい独特の味だけど、マカロンと合わせると薬草っぽさが消える。面白いなあ。

裏からも素敵


ついでと言ってはなんですが、日本橋髙島屋本館にも足を伸ばす。こちらも素敵建物だ。
受付で建物についてまとめたものがないか聞いたところ、パンフレットを頂けた。
撮影について確認すると、館内は撮影NGですが、外観は撮影OKでした。

こういう意匠、カッコいい


再び東京駅に戻り、楽しい現場検証は幕を下ろしたのでした。


ご本家のジャケット写真はこちらをどうぞ。



インターネット情報は2024年6月7日確認。