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第六天魔王と毘沙門天 ; 日系品質☆妄想考/ep6.7

文化背景など交え、技術立国からマネジメントへと進みながら、品質賛歌(ep9)で完とした事への追加版。品質マネジメントシステムISO9001&IATF16949の源流にTS16949あり。TS=TECHNICAL SPECIFICATION=技術仕様書であり品質マネジメントだが、マネジメントに“定型なし“と考える小生のイメージに近いのは、”孫子の兵法”。IATF16949は品質業務ツール。
 
無理発想でも思う妄想考編の結論は、
― 孫子の兵法書を、中学校の教科書に入れて欲しい ―
マネジメントや戦略、戦術に若い時から触れておく事は、先々大いに役立つと考えます。
 
日本の焼き物は素晴らしい、刃物は素晴らしい、自動車も素晴らしいなど、世界に誇れるものは数知れず。けれど、海外から来た技術に、年月をかけ改善、改良、発展させた物が多い。
信長が頭に浮かぶ。弱兵に長い槍を持たせ遠くから叩く。火縄銃を大量導入、鉄鋼船、楽市楽座、足利将軍や朝廷との新たな付き合い方の模索など。政治、経済、軍事への新たな手法や、技術の導入。
その新たな発想、独創性も、基があっての発展、改善系。
更には、天下布武の戦略もあった。そんな独創性は、新たな物事への偏見の無い素直さだと思える。氏素性や門閥にとらわれない人材登用、信賞必罰、適材適所の管理にも見て取れる。とは言え、その顛末が示すのは、戦略や技術発展は有っても、部下への苛烈な業務管理による人生からの途中退場。
 
若かりし信長が、恐れ、同盟や贈り物外交などしていた謙信と信玄。
信玄が、孫子四如の旗を掲げた事や、人を城や石垣に例えたのは、マネジメントの重要性に通じるような。ただ、当時は兎も角、現代では、コンプライアス違反や、ブラックに感じてしまう。そんな信玄とのライバルであり、対比もされる上杉謙信。
パワハラ告発的に部下により退場させられた信長とも、対象的な謙信。自ら出奔しながらも、主として呼び戻される義将。(六韜三略など身に付けており、謙信が忠誠を誓わせる為の策との説もあり)
 
信長のカリスマ性は、技術運用の発想と、人に理解の出来ない管理への恐怖からで、謙信や信玄のような人間的なカリスマ性は薄く感じてしまう。
後年の創作でしょうが、信長の信玄入道への返信に、”第六天魔王”と名乗ったとは、座りが良い。
思えば、勝率で謙信に劣る信長が、鉄鋼船や大量火縄銃などを投入した事は、現代的には、戦術核の実戦投入か?恐怖の大王?やはり、第六天魔王。
惜しむらくは、技術過多、人間性喪失のようなパワハラ業務管理、ノーマネージ。
う?信長から戦略を抜くと、近年の世界に抜かれて行く技術立国日本か?
 
自称、”毘沙門天”の化身、上杉謙信。
惜しむらくは、人助け的な東奔西走で戦略が見えない。戦術的勝利の積み重ねのみ。謙信びいきの小生でも、その戦略の見えない戦と、繰り返される信玄との川中島の合戦には疑問を禁じ得ない。謙信、唯一の不足は、戦略か?兼続との年齢が近ければ。。。。戦略なき戦いに真の勝利なし。
されど、謙信も信玄もマネジメントは出来たのでしょう。惜しまれながら、病死とは言え天寿を全う。人の上に立つ三将を比べ思うのは、マネジメントの重要性。技術力で劣る信玄、謙信でも、戦では信長には負けて無い。
 
管理と技術だけでの発展には、継続性が無い。マネジメントあっての継続性。技術は、外から買って、改善、発展させれば良い。日本経済も、信長も、歴史で証明してくれている。
そんなマネジメントを思うと、欧米がイメージされるが、ドラッカーを読んだ事は無い。同じアジア圏なのだから、戦術、戦略を加味したマネジメントには、孫子が良いとの前述の結論。
とは言え、小生は、政治家ではない。経営者でもない。経済学者でもない。小生が出来る経済への関わりは、物作り。
品質に志を持った物作り。
マネジメントの観点から、IATF16949を広める品質マネジメントの語り部を続けよう。
 
マネジメントに定型なしと考える。無形、水の如し。
水が流れる如く、マネジメントも人の心に即して行くだろう。
人の心にも形は無く見えないが、謙信、信長から現代日本が見えて来る。水と同じで、心を汲もう。マネジメントは心。対面者は水鏡の如く、自分を映すだろう。品質には志。


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