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日系品質☆妄想考/ep1; 2021年妄想への旅

妄想に突入する前段、プロローグ。
 
OECDによる2020年、日本の平均賃金順位は10位以内処か、20位にも入っていない。近頃は、シュリンクフレーション(Shrinkflation)とか、ステルス値上げとの言葉まで聞かれる日本の経済状況。バブル崩壊から、リーマンショックへと右肩下がりの経済が続きながらも、まだ先進国内に踏み留まっている。そこには円安の効果もあるのか?しかし、円安のままでは、給与は上がり難い。とは言え、給与が上がらないと経済力も上がらない。単なる円高への転換では、輸出が鈍化する。八方ふさがりを感じてしまう。頑張れ政府、給与UPの政策を!
ゆえに、発展途上国のTOPぐらいの意識で、世界に挑まないと、右肩下がりが続きそうに感じてしまう。このepisodeを書こうと思ったのは、インドASEANに品質駐在していた時、日本観光に行く方々が複数人いたことにも関係しています。彼らの給与は、日本で遊ぶのに十分か?と思ったのです。前述のOECD集計の平均賃金を見た時に思い出したのです。
そんな日本が、世界経済を牽引し技術立国であった側面を、品質業の目線で綴ります。品質で復興が出来るかは、仮想、妄想の域か。。。。
 
日本品質、工業国で、最初に頭に浮かんだ比較対象国は、WW2での同盟国ドイツ。しかし、私のドイツB社、S社などの出張経験からでは、比較するには面白みを感じない。そこで、日本と同じ島国、産業革命の国イギリスとの比較。しかし、ドーバー海峡約30kmと、北九州から朝鮮半島までの距離約50km。この距離間からの大陸支配有無の影響か、それともアングロサクソン文化の為なのか、小生目線では、同じ島国でも親和性を乏しく感じてしまう。
やはり最初は、身近なアジア圏での大陸と、島国での比較考察から始めます。
 
日本人の大半が持っている品質へのイメージは、日本製は良い。それが世界市場でも認知され、家電や自動車などが売れ、日本経済を牽引したと考えます。故に冒頭の書き出しともなりますが、中国製には、悪かろう安かろうの印象だと思われます。しかし、GDPを抜かれた現在。
が、しかし、この場では、品質のみへの考察談。
 
そんなイメージから、実際の現場に絡み出したのは、2008年前後の年数回の深圳出張。目的は、サプライヤーの品質改善で、多くの指摘、改善をして頂きました。しかし、正直、日本の自社工場と大きな差は感じませんでした。
確かに、工場の見栄え、生産ラインの景色は、よろしくない。5S3定とか、設備上の乱雑さは色々ありました。とは言え、書類の不備や、作業者の理解度などへの懸念、改善指摘は、自社でも同じ。お客様のN社さんでは、部品の床への直置きや、M社さんでは、生産ライン内での工具類の乱雑さも見た私です。そんな私にも、深圳(海外)への先入観はあったので、訪問先のサプライヤーで見た事は、驚く範囲じゃございません。しかし、作業者理解度への担保なのか、国内の我社とは相違して、シフト開始時、段取り(生産品番変更)時、都度・都度・教育しておりました。そこは近年の我社も、海外を真似ました。そんな感心する面もあり、大差でなく、僅差な印象でありました。
しかし、何かが違う!何かが。。。。そんな印象も受けました。一体、何が??


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