アイドルにファンレターがかけない

そろそろ偶像というかイドラというかアイドルの推しに対しての感情が大きくなりすぎて蜉蝣のアイドル狂いしかり、シドの吉開学しかり、内情気持ち悪い感じになっておりまして、この思いを伝えたいような伝えたくないようないじらしい感覚がございます。

私はシャイなので、ライブにメッセージをしたためたうちわを持っていく勇気もなければ、誰でもコメントを見ることができるSNSでメッセージを送ることもできず、悶々としておりました。

そこで思いついたのがファンレター。ファンレターだったら、事務所のスタッフに検閲されることはあっても大衆に晒されることは恐らくないでしょう。(絶対とは言えないけれど)

そうと決まれば私は使う便箋やら文具やら何やらを纏めまして、いざ文章を書くわけなのですが、これが本当に書けない。

私は対象のアイドルに対して、アイドルではない自身がいることを二元論的に示唆する姿勢の是非であったり、どれ程偶像として世間との認識のズレが生じているのかだったり、それは苦しくないのか?だったり、その作られた偶像を愛していることだったり、偶像であることは孤独ではないのか?だったり、あとは自身の夢の話だったり、しょうもない現実から抜け出せる手段として現実なのか作りものなのかが曖昧である偶像に救われた話だったりを書きたいのだが、回りくどいし気持ち悪い。

そんな手紙自分だったら受け取りたくない。
本来なら、パフォーマンスが素敵です♡だったり、いつも元気をもらってます♡とかいうのがファンレターの常である。

私は完全にこの歪んだ感情のやり場を失った。ちなみに前半でアイドル狂いだったり吉開学等というアイドルに狂った例を上げたが、自分は妄想系のストーカーの気はない。寧ろ、偶像は創作物として存在しつつも、本体が人間である限りは人間の営みがあり、それがいかに創作物としての偶像とかけ離れていたところで受け取り手である私達は関与してはならないと思っているし、口を出すのも心がかき乱されるのも、人間を人間として扱わない愚かさの一種だと認識している。

そんなことはまあまあさておき、私はアイドルという職業を想像するだけであまりの辛さに狂ってしまいそうになるのだ。ファンというのは近付き過ぎると危険だ。盲目は破滅への第一歩であることは、これまでの人生で学んできているつもりだ。

偶像、どれだけ綺麗なだけな言葉を言っても許されるけれど、コンプラが厳しい仕事。なれるなら、私も綺麗な言葉だけを吐き続けて、大衆を笑顔にするような存在になりたかった。強くないから無理だけどね。

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