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料理と器#2「夫の涙とおウチで贅沢ランチ」

夫と話し込んで、気がついたら朝の6時半、6時半ですよ。
「コケコッコーー」
アパートメントに住みつくボスニワトリが鳴き出す。

家族でお好み焼き食べにいって、そのまま家でノンストップハイボール。
どこまで飲むの。どこまでもー。
お通夜に参列した記事を、夫に読んでもらった。スキボタンの強要も忘れない。

赤ら顔がいう「こういうのはじっくり読むから、俺。」
って、ホントにじっくり読んでる夫。
途中、画面を見つめる目が涙ぐみ出した。

そっからだったか。
数ヶ月間、身を切られるような思いをしていたことをポツポツと話だす。
「みみちゃん、どう思う?」とそういって、そういったかと思うと目からぽろぽろっとこぼれて。
あぁ、この人は長い間我慢してたんだなぁって思った。

最後に夫の涙を見たのは、まだ結婚前。彼の祖母が亡くなったという知らせを日本より遠々しいアメリカで聞いたとき。ニューヨークの居酒屋の横っちょの階段に座って、背中をさすったのを覚えてる。
自分ではどうしようもない人生の闇みたいなものにであい、この人は自分の非力さに泣くんだなと思った。

なんでもかんでも言えなかったのは百も承知でいう。
「なんで今まで言わなかったの。そのための夫婦でしょうが。」
鍵かけてんじゃないわよ、言ったところでと思ってんじゃないわよ。話さなくちゃ居ても立ってもいられなくなる、そんな時があるのが人間。そして、そんなのを吸収して飲み込んでくれるのが家族でしょ。

ハイボール、濃かったから…。ってことで。

話は変わりますが、インフレでレストランが爆上がりして、切なくなる値段に。カジュアルに上がりすぎ…。

外食して悲しくなりたくないから、「お家で焼肉丼ランチ」がプチ流行りしているみみ家。


バルコニーで肉を焼く夫。


あと、無性に食べたくなるのは日本の鯛茶漬け!

日本の冬が楽しみ。



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