電力関連に要注意
先週のマーケット振り返り
7月15日(金)の日経平均株価は26,788.47円+145.08円 (+0.54%) 。週間(7月11日~15日)では+271.28円(+1.0%)。
同15日のTOPIXは1,892.50ポイント(-0.03%) 。週間(7月11日~15日)では+5.07ポイント(+0.3%)。
参院選与党大勝は想定の範囲で、アベノミクスのようなドラスティックな変化が期待できないことから、日経平均株価は前週11日(月)の高値27,062.17円を上値にもみ合いとなりました。
今月後半から2022年3月期・第1四半期決算の発表が始まりますが、15日は今8月期業績予想と配当予想を増額した【9983】ファーストリテイリングが高値更新と上放れ、日経平均株価に+214.37円と大きく寄与しました。
今週注目したい個別株
ファストリの上昇が続くか? NTTも要マーク。
15日の米国株式市場では急激な利上げ観測がやや後退して反発していますし、日経寄与度の高い【9983】ファーストリテイリング株の上昇が続けば、好業績銘柄買いに勢いがつき、相場が持続すると期待されますから、同社株の動向は相場の先行きを占う意味で注目度は高いと考えます。
同じく日経平均採用銘柄では、75日移動平均線がサポートした【9432】NTTは要マークでしょう。8月8日(月)に第1四半期(4-6月)決算の発表を予定していますが、決算発表前に下押す場面は好買い場になると思われます。
電力関連は物色一巡となるか、見極める局面
物色動向ですが、【1966】高田工業所・【7711】助川電気工業のほか、【9502】中部電力・【9503】関西電力・【9508】九州電力・【9509】北海道電力が高値更新と、原発再稼働に対する関心が高いことがうかがえます。
ただ、先行して買われた【9501】東京電力ホールディングスがやや荷もたれ感が出ているうえ、4-6月決算の発表も控えていますから、ここからは目先物色一巡となるか見極めるところと見ます。
「日産サクラ」は株式市場でもゲームチェンジャーになるか?
また、個別材料では、【7201】日産自動車が6月16日に発売した新型軽自動車(EV)「日産サクラ」が販売好調と伝わっています。
6月28日時点で受注台数は約1万7000台。同社では「常識を変えるゲームチェンジャー」と位置付けているようで、【7222】日産車体や【8291】日産東京販売ホールディングスのほか、ブレーキ配管が「日産サクラ」に採用された【6584】三櫻工業あたりに市場の関心が向かうか注目していきます。
※当コラムでは銘柄の見解を伝えていますが、売買指示等の投資助言ではありません。あくまで投資はご自身の判断と責任に基づいて行っていただくようお願いいたします。
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