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無能すぎて逆に『あえて実力を隠してるキレ者じゃね?』と勘違いされてる件


こんにちは、M銀です。


今回は、僕が今まで出会った人間の中で最も無能な男と彼のとんでもエピソードを紹介します。



1.最も無能な男

そいつの会社での異名↓

・人間の形をした動く無能

・全てのプロジェクトを破滅に導く悪魔

・競合がうちの会社を潰すべく送りこんできた特殊なタイプの産業スパイ



他にも、

「あいつを採用した人事は、ミャンマーの危険地域に左遷された」

「資金力のないベンチャーがあいつを採用した場合、3ヶ月以内に倒産する」

「もしも魔法が使えたとしたら、あいつを飯塚幸三に変身させて余生を過ごさせたい」

といったように、
呪術廻戦の東堂よりも嫌われていました。



そんな彼ですが、、、



あまりに無能すぎて、転職先で「何かしらの理由があって、あえて本当の力を隠して道化を演じているだけなんじゃないか?」と深読みされてしまっているようです(大人と話す時のコナン的な)



さらに、



そいつは、ただの無能ではなく「無能な働き者」という点が厄介でした。あの小泉進次郎ですら、素直に負けを認めるほどの厄介さを誇ります。



彼に仕事を任せると、2800%の確率で炎上どころでは済まない大災害を起こすくせに、「やらせて!やらせて!!」と何かしらのタクスを任せて欲しいと要求してきます。



彼の危険性を知っている先輩社員は、なるべく時間がかかる単純作業を「これは君にしかできない仕事だ!」と言って与えることで、まともなタクスをさせないための時間をかせぐという技を身に着けていました。



ちなみに、



組織の中にいる人間を4つのタイプに分類した『ゼークトの組織論』では「無能な働き者は射殺せよ!」と言われており、ビジネスの場において彼のような「無能な働き者」は危険な存在です。



▼ゼークトの組織論



さらにさらに、



「無能な働き者」なだけではなく、アラサーにもなって簡単な電話対応すらままならないにも関わらず、本人は自分のことを歴戦の凄腕コンサルタントか何かだと勘違いしています(理由は謎)



そのため、



自分があたかも有能な人間のような振る舞いをしてきます(なお、馬鹿な彼なりに有能が言いそうなことを言ってくる)
←これが絶妙にウザくて、めちゃくちゃムカつく


そいつ

オレってさぁ〜、仕事っていうのをさぁ〜、プロジェクト単位で捉えていてさぁ〜、できることならさぁ〜、会社すらプロジェクト毎に変えたいんだよねぇ〜、時間軸が普通の人と違うのかなぁ〜???


うん、普通の人とは(頭の悪さが)違うよね
(死ぅぃぃぃねぇぇぇえ”え”え”!!!!!)






「そいつ」とか「彼」と呼ぶのはアレなので、
以後は仮名の『無脳くん』と呼ぶことにします。



無脳くんのスペック↓

仮名:無脳 凡骨(むのう ぽんこつ)
性別:男
年齢:アラサー
学歴:Fラン
年収:900万



こんな感じで、無能なだけではなく言動にも腹が立つ無脳くんは、社内の大半の人から嫌われており、基本的に避けられていました(まぁ当然)
しかし、唯一僕だけは彼に優しくしていました。



というのも、



僕には『最前線でキチガイ行動を観察するために、嫌われている人間にあえて優しく接する』という戦争カメラマン的な趣味があるからです。




2.とんでもエピソード紹介

という訳で、僕の趣味を兼ねた観察や関係者へのヒヤリングによって手に入れた無脳くんのマジキチエピソードをこれから紹介しようと思います。




2-1.常軌を逸したアイスブレイク

ねぇ、、、
『 英語 』って知ってる?

今でも鮮明に憶えていますが、無脳くんと僕の初めての会話はコレでした。僕が転職して右も左も分からない時に、不意に無脳くん(プロパー)が僕に話しかけてきました



『 英語 』???
知ってはいるけど……
(なんだこいつ……)

と僕が返すと、



じゃあ、言ってみて!!
『 アルファベット 』
言ってみて!!!

とリズミカルにお願いしてくる無脳くん



正直、全く意味が分かりませんでしたが、

A、B、C、D、E、F、G
…… X、Y、Z
(こいつにとって英語=アルファベット?)

とか思いつつ、僕がアルファベットを言い終わると、



それなりに英語はできる様だね、フフフ

と意味深に言い残し、無脳くんはどこかへ行ってしまいました…



え?
ちょ…… 
どゆこと???

と僕が困惑していると、



そのやり取りを見ていた後輩(プロパー)が

M銀さん、
そいつとまともに喋っちゃダメです!!
脳を破壊されますよ!!!

と強いトーンで言ってくる



(ちょ、怖すぎでしょ…)
(あの人、呪言の術式を持ってる家系の人?)

とか思っていると、



あの人の行動には、全く意味がないんです!
とにかく、あいつとは関わっちゃダメです!!

と後輩くんが教えてくれました



変わった人ではあるけどさ、
先輩に対して辛辣過ぎじゃね?

とその時は思っていましたが、暫くして後輩くんが言っていたことが正しかったと分かりました



その後、他の転職者とも会話していく中で、無脳くんが転職してきた人の緊張を和らげるために道化を演じて「『英語』って知ってる?」などと変なことを言っていた訳ではなく、シンプルに気が触れているだけなのだと分かりました。



無脳くんを観察していると、新しく入社してくる人がいる度に「『英語』って知ってる?」という問いを投げかけ、その問いに答えた後に何の意図もないのに「フフフ」と言って意味深にどこかに消えるという行動を繰り返していました。



観察の結果、後輩くんの言う通り彼の行動に意味はありませんでした。この事実が分かって「こいつぁ久々の大物だぜぇ!」と、僕はキチガイ観察家としての血が騒ぎました。




2-2.理解力が低すぎて、詰めてる側だったはずの上司が精神崩壊

なぁぁあああ! もういい!!
これ以上お前と話してるとよぉ…
こっちがおかしくなるわぁああ!!!

決して弱みを見せない最速出世コースと噂されるイケイケ上司が発狂していましたww



もちろん、犯人は無脳くんです。



それは、週に一度行われる各人の担当先についての営業の進捗を報告するMTGの場でした。



無脳くんは、上司が進捗状況を確認するために投げかけた質問全てに対して、何が結論なのか全く見えてこない返答を100%くり返していました。

直接無能くんとやり取りしていない僕ら周りの人間ですら、イライラするような会話でした。



最速出世コースという『覇道』を歩んできた上司からすると、無脳くんほど無能な人間に出会ったことがなかったのか、まるで宇宙人でも見るかのような奇異の目を彼に対して向けていました。



そして、あまりの会話の噛み合わなさに辟易したのか、進捗確認をすることを放棄して発狂してしまっていました。

※別に詰めていた訳ではなく、普通に進捗を聞いていただけ



そうして週に一度の1時間の報告MTGは、まともな会話が成立しない無脳くんによって破壊されてしまいました。ちな、進捗がなかったメンバーは安堵していました。



あいつと話していると、底が完全に抜けたバケツに水を注いでいる感覚に陥るんだよ…分かるか?

MTG終了後、上司は真剣に愚痴っていました。



2-3.それ、自分で言っちゃうの!?事件

ある日、僕と無脳くんを含めた数人で広報部署(顔採用枠)の女性社員数人とMTGをする機会がありました。



顔採用とのMTG終了後、無脳くんが僕に「みんな可愛かったね デュフフ」「あの中でも特に左から2番目にいた〇〇さんがタイプだったよ ニチャァ」と興奮気味に話しかけてきました。



その時は「きっしょww」程度にしか思ってませんでしたが、そのキモ発言がとんでもない事件に発展するとは、夢にも思っていませんでした……



僕と無脳くんが顔採用とMTGをしてから1週間くらいしてから、「広報の〇〇さんがストーキングを受けている」という噂が突如広まりました。

それを聞いて僕は「その人って、無脳くんがタイプだと言ってた人じゃね?」と思っていました。



噂を深堀りしてみると、具体的なストーキングの被害としては『頼んでもいないウーバーイーツが家に何度も届く』というものでした。僕はそれを聞いて、めちゃくちゃ嫌な予感がしました。



というのも、



僕と無脳くんの所属している部署は、業務の関係上、全グループ会社のデータベースにアクセスできる権限がありました。



調べようと思えば、同グループに所属する人間であれば、名前・住所などの本来であれば見ることのできない個人情報も見ることが可能だったからです。当然、例の顔採用の〇〇さんのことも……



しかし、



いくら無脳くんと言えど、流石に「犯罪」と「キチガイ」で済む行動の線引はわきまえているだろうと思っていましたが、彼は、僕がこれまで観察してきたキチガイ達を遥かに上回るモンスターでした。



そう、
お察しの通り、無脳くんが犯人でした。



心の中で「やっぱり、お前なんかいぃぃ!!!」
と爆笑しました。



まぁ正直、無脳くんと一緒に顔採用とMTGをしたメンバーは「犯人はあいつしかいねぇwww」と内心思っていたので、犯人が彼だと発覚した時には、何の合図もしていないのに仕事中に同じタイミングで顔を上げ、お互いに顔を合わせて無言で頷いていました。



ここからは、どうやって無脳くんの犯行が発覚したのかを説明しようと思います。



ある日、ストーキング被害を受けていた広報の〇〇さんが会社にいくと、柱の影から無脳くんがニュルニュルと現れ、おもむろに近づいてきたかと思うと「僕のプレゼントは気に入ってくれたなかな?」と話しかけてきたそうです。



顔採用の〇〇さんが「???」と戸惑っていると、無脳くんは「今まで送ったウーバーイーツは美味しかったでしょ?ニッチャァ」と告げたことで彼女は全てを理解し、あまりのキモさに無言ダッシュで逃げ、この事件の犯人が発覚したそうです。



犯行の詳細としては、案の定無脳くんが社内データベースにアクセスして、気にいった子(広報の〇〇さん)の住所と氏名を調べて、その住所にウーバーイーツで昼食を送ったそうです。

また、無脳くんがデータベースにアクセスしたログが、バキバキに残っていたとのことでした。



通常、こういう事件の場合、全力で自分が犯人であるという証拠や事実を隠蔽するのが定跡だと思うのですが、無脳くんは自分からストーキングの犯人だと暴露しており、変質者としても異次元の領域に到達していることが分かります。



ストーキングをしていること自体もそうですが、ストーキングの犯人であることを暴露することの異常性を理解していないことが、彼の恐ろしいところだと思います(こいつ、アラサーだぜ?)



また、変人観察家としてこの事件で個人的に面白かったポイントとしては、無脳くんの思考回路が「うまいメシを渡せば、あの女はオレに惚れる」という原始時代から一歩も進歩してない発想だと分かったことですね。




2-4.シンプルにクビになる

無脳なだけでなく、ほぼ犯罪者である無脳くんは、上場企業に置いておくにはあまりに危険すぎるという経営判断により、無事クビになることになりました。



しかし、



上述の通り、簡単な会話のキャッチボールすらできない無脳くんは、上司が彼に肩たたきされていることを暗に伝えても、全く理解することができませんでした。



残念ながら、オブラートに包んだ発言の真意を読み取れるほどの知能は無脳くんにはありません。そんな彼に退職勧告されている事実を理解させるために上司は悪戦苦闘して、精神的に疲弊している様子でした。



まあ、無脳くん自体も悪いのですが、彼がモンスターに変貌するまで放置していた会社側にも少なからず責任があると思います。

彼の異常性を目の当たりにした時に、単に突き放さずに、ちゃんと怒って・指導してあげたりすれば、ここまでのバケモノにはならなくて済んだのではないか?と…

彼をクビにするということ=転職市場にこの怪物を解き放つということであり、それは他の会社に無脳くんが入社するということになるのだから……



しかし、このパートで伝えたいことはこんな当たり前の結末などではありません!!



読者のみなさんには、無脳くんのようなスーパースターの影に隠れ、脚光を浴びることがなかった者たちがいることを知っておいて欲しい!!



無脳くんは、稼働させることで会社に確実に損失をもたらすことの出来る特別な人間でした。
そんな彼には劣るものの、他の会社であればエース級の無能たちが他にもゴロゴロいました。



僕の働いていた会社は、無脳くん以外にも超ハイレベルな無能を数多く取り揃えたポンコツ百鬼夜行のようなヤベェ会社だった訳です。

そこで、百鬼夜行の面々の中から、見ごたえのある猛者たちを数人紹介したいと思います。



同僚No.1

『  定時出社?何それ、おいしいの?? 』

毎日かかさず遅刻くん(皆勤賞)



同僚No.2

『  寝坊のボーダーラインは俺が決める!!  』

寝坊して夕方に出社さん(3ヶ月ぶり3回目)



同僚No.3

『  んなもん、バレなきゃ問題ねぇんだよww  』

高頻度無断欠勤くん(バレてる)



同僚No.4

『  給料に見合わない、異常な羽振りの良さ  』

偶然にも社長と同じ苗字さん(顔も似てる)



同僚No.5

『  やること無さすぎてネットサーフィンを
し過ぎた結果、調べることがなくった  』

人造 Wikipedia(社内ニート)



同僚No.6

『  昼休憩、毎日5時間  』

 通称:トトロ(時には直帰)



同僚No.7

『  定時過ぎてから晩メシを食べに行って、
その時間も残業申請してから帰る  』

晩メシ代の錬金術師(これ、無脳くんだったw)



同僚No.8

『  シンプルに交通費を横領  』

懲戒免職くん(これも無脳くんだったww)




2-5.引き継ぎしたら、引き継ぐことがなかった

そんなこんなもあり、無脳くんがクビになることになったので、彼が担当していた仕事の一部(海外企業とのJV:ジョイントベンチャー)の案件を僕が引き継ぐことになりました。



▼JV(ジョイントベンチャー)とは?



他のJV案件を担当している同僚に聞く限り、事業計画書の作成や海外企業との契約書(Joint Venture Agreement)の提携、リード獲得、営業訪問など色々と業務があるはずで、それらを引き継ぐはずでした。



しかし、僕は大切なことを忘れていました↓

>彼の危険性を知っている先輩社員は、なるべく時間がかかる単純作業を「これは君にしかできない仕事だ!」と言って与えることで、まともなタクスをさせないための時間をかせぐという技を身に着けていました。



実は、初めに紹介したこの技をJVのメンバーも身に着けていたことが引き継ぎの挨拶をしに行った時に発覚しました。



JV社長(雇われ)

手初めに簡単な仕事を任せてみたら、全く使えなかったので、彼にはほとんど仕事をさせてないんだ。

だからさ、引き継ぐことなんて何もないんだよ。
よって、この挨拶を引き継ぎの代わりとする!以上



こんな形で一瞬で引き継ぎが完了。もしかしたら、人類史上最速の引き継ぎだったのかも知れません(ギネス記録に申請すべきでした)



ちなみに、このJV社長も経費を私的に使い込んでいるのがバレて、クビになっていました。




おわりに

クビになった無脳くんは転職活動をすることになるのですが、Fラン卒の彼は学力も抜群に低く、SPIかWEBテストがある会社は全滅してました。


僕は「筆記テストって大事だったんだな…」と心の底から感じたりしている中で紆余曲折あって、最終的に無脳くんが転職することになったのは、みんな大好きあの会社(※会社名は秘密です)


しかし、無脳くんはみなの期待通り、入社後に他を圧倒する無能を発揮したのか、試用期間中にクビになってしまいました。そして、その後すぐに僕の知り合いがいる会社に再転職することにー


現在は、その知り合いから、無脳くんが引き起こす数々のサイコエピソードを教えてもらって、毎日楽しませてもらっています。


ちなみに、再転職先では「例のあいつ」で通じるほどの認知度があるようで、社内でヴォルデモート的な扱いになっているとのことでした。


異常

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