「僕がサンタでいる理由」~The Life School講師インタビュー 栗原志功氏<前編>~
これまでに2回、The Life Schoolの講師をしていただいた栗原志功さん。
現在は介護・携帯電話・人財教育・お掃除・障がい者就労支援など、12社を経営する傍ら、慶應大学と福岡大学で講師もされています。
ギネスを3つ保持していたり、いつも奇抜なファッションに身を包んでいたりと、一風変わった実業家でもある栗原さんの行動基準は、何事も「いかにおもしろくするか」。
そんな栗原さんは、毎年12月になるとサンタクロースの格好で世界中の街を歩きます。
街で出会った見知らぬ人たちにプレゼントを渡す。
今の時代、SNSなどを通じて直接会わなくても世界中の人たちと繋がれる時代。
そんな時代にあえて直接足を運び、プレゼントを渡すことの意義って何だろう?
そんな活動をしている栗原さんのお話しをぜひ聞いてみたい。そしてできれば栗原さんと同じ体験をしてみたい!
そう思い12月のある日、栗原さんが友人たちと毎年クリスマスの時期に訪れるという児童養護施設への訪問に同行させていただくことにしました。
<栗原志功氏>
(株)あなたの幸せが私の幸せ CHO兼CPO
(株)サブスク CHO兼CPO
社会福祉法人 知心会 理事長
テンダー福祉学院 学院長
一社)健康フラ介護フラ協会 代表理事
一社)インクルージョンJAPAN 理事
一社)ライフメンター協会 理事
1971年地球生まれ。22歳の時に路上で携帯販売を開始。「携帯販売宇宙一」を何度も獲得。通信・人材派遣・IT・介護などで売上130億円の会社を経営。30歳を過ぎ、青山学院に入学。40歳を過ぎてから慶應義塾大学大学院に入学。現在慶應義塾大学と福岡大学で講師。日本を幸せにするために、世界の幸せを知ろうと世界4周・65カ国を訪問した経験を持つ。
「世界一なんて簡単だ!」と宣言し、毎年一個ギネス世界記録づくりを継続中。オモシロキ ヨノナカサラニ オモシロク!日本武道館ライブを計画中
http://yourhappiness.co.jp/
<インタビュー・文:Director なよ(小宮沢奈代)>
この日栗原さんをはじめ、総勢10名以上で訪問したのは埼玉にある施設。
様々な事情で家庭で養育できなくなった子どもたちが暮らしています。
プレゼントは、メンバーが企業や個人などから譲り受けてきたものが中心。
年々送られてくるプレゼントが増えるに従って、持っていける施設も増えてきたそうです。
今回は子供たちにお菓子やおもちゃを配りましたが、栗原さん曰く「美味しい炊き出しを作ってくれるサンタ、サッカーを教えてくれるサンタ、どんなものでも描いてくれるモヒカンサンタ、バイクに乗せてくれるサンタ、プレゼントをくれるサンタ、笑顔を振りまいてくれるサンタ、etc.」など、メンバーがそれぞれの特技や活かしたプレゼントやアクティビティをすることもあるんだそう。
サンタたちと遊んだりバイクに乗せてもらってる時の子供たちは、お菓子やおもちゃをもらった時とはまた違った笑顔をしていました!
栗原さんはこうしたイベントの時だけではなく、12月中は朝から晩までサンタの格好をしています。
街中を歩いていると、時には絡まれることや10分間に3回職質されたりするなどのちょっとした苦労(?)もあるようですが・・・
逆に、プレゼントをもらうこともあるんだそう。
そして、毎日のように起こる人々とのこんなエピソードの数々。
信号機故障?で、電車が1時間ほど動かず。
電車内でサンタプレゼントを渡した男性と話をしてたら、彼は某省の官僚でした。あら、じゃあ◯◯さんって知ってる?って2人の友人の名前を出したら立て続けに知ってて、「世間は狭いねぇ」と。
そこにインド人が話に入って来て、「漢字むずかしいよね」と。日本人は1500個の漢字書けるのか?って聞くから、うーん読めるけど書けない漢字が沢山あるって答えたの。「え?日本人なのに漢字書けないの?」って。うーんたしかに。ニューデリー出身だってことで、以前行った時に食べたレストランの名前を出したら、「私もよく行きますよ、そこ!」「世界は狭いねぇ」と。
みたいな話をしてる間に、一緒に写真撮ろうって6人続けて来てワイワイやってるうちに電車が動き出しました。
1時間あっという間。サンタは広い世界を狭くするんだねぇ。
ー栗原さんのFacebookより
栗原サンタの白い大きな袋の中には、栗原さんのグループ会社である障がい者支援施設「就労支援かけはし」で作られたぬいぐるみも入っています。
施設訪問の帰り道、栗原さんとサンタのままでコンビニに入ったところ店員さんに「あら、サンタさん!」と声をかけられました。
栗原さんが、かけはしのぬいぐるみをプレゼントとして渡すと「あら、私は民生委員やってるのよ!」と話が始まりました。
それまで相手の存在が「見知らぬ人」だったのが、一気に「何かを分かちあえる存在」になり、繋がったように感じられてなんだかとても幸せな気分になりました。そしてその店員さんは「これ持って帰って!」とお菓子のプレゼントをお返しにくれました。
あー、こういうことがあるから栗原さんはサンタをやり続けているんだな!と私は身をもって知ることができました。
さてさて、
お子さんからお年寄りまで配って見えて来たことは、サンタは子供の為の者ではない。大人も愛を欲しているんだ。ということ。
プレゼントはモノである必要はないのです。優しい言葉や笑顔でもいいし、関心を向けるだけでもいい。
誰かと誰かを繋げることも大事だし、その「場」も大切です。「場」は固定である必要はなく、自分自身が「場」になることもできます。
サンタはね、すごく幸せなんです。幸せだからサンタをやるんじゃなくて、サンタをやるから幸せなんです。あ、この順序大事です。
話のネタにしてもらうだけで嬉しいし、プレゼントをもらってくれたら尚嬉しい。さらに、話を聞かせてもらったり、笑顔を頂いたり、新たな出逢いをも頂ける。
サンタは幸せを配る人かと思ってたら、あら、自分が1番幸せになってたよ!最後に、サンタ姿はあくまで比喩です。
サンタ服なんか着なくても、心はサンタでいたい。
12月だけじゃなく、毎日。どこにいても。
【365日、サンタマインドで。】
ー栗原さんのFacebookより
このサンタマインドは、栗原さんの会社経営にも活かされているようです。
「幸せに仕事をすること」と「売上が上がること」って果たして両立できるのでしょうか?
後編では、世の中の常識をすべてぶち破るそのユニークすぎる栗原さん式の経営方法をご紹介します!
インタビュー・テキスト:小宮沢奈代(なよ)/ The Life School Director
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