素直に謝るといいことばかり
妻に素直に謝る。
30代のころはなかなかできませんでしたが、
最近は確実にできるようになりました。
自分の過ちを認める。
これに関しては、
自分が人格者になったとか、
精神的に大人になったとか、
個人的な感想によって片づけるつもりはありません。
いろんな本を読むことによって
その影響を多分に受け、
「そうした方がメリットが多い」
という下心がそうさせていると
ここで白状しておきます。
■ブレネー・ブラウンの
「本当の勇気は『弱さ』を認めること」では、
私たちは他者が真実を語り、素直にふるまうのを歓迎するが、自分のそんな姿を他者に見られるのを恐れる。他者が弱さをさらけ出すのは「勇気」、自分がそうするのは「無能」の表われだと思うのだ。
と記されています。
ミスを認めて伝えるのは
無能と思われる怖さがありますが、
実は周囲の目には
「尊敬」に映るんですね。
この主張を検証したのは
マインハイム大学の研究チームで、
被験者に、
人が弱さをさらけ出す場面を想像させたところ
人が自分であれば「弱く、無能」に感じ、
人が他人であれば「好ましい、優れた」行為ととらえた
ということを
定量的に立証することができました。
自分の評価を下げるかもしれない
という恐怖に打ち克ち、
真実を正直に話すことによって、
人間関係がよくなるだけではなく、
仕事の成果や健康面での改善も見られた
と結論づけています。
血のつながっていない、
DNA的に言うと「他人」に分類される妻は、
私にとって最も身近で、
「ためらいなく何でも言ってくる他人」
自分のミスを認めるときに抱く
「引っかかるような感情」は今も少なからずありますが、
そのときは上述した言説を思い出して
即座に謝るようになりました。
するとなんということか!
今まで以上に夫婦関係が改善、
仲よくなってきたような気がします。
(勘違いの可能性は残りますが)
■これは会社などの
組織にも効果があるようで、
ネットフリックスでは
部門のリーダーや最高幹部が
積極的に自分の過ちを認め、
部下に公表することが
奨励されていることで有名です。
会社への信頼、上司へのリスペクト
はもちろんのこと、
失敗するのは恥ずかしいことではない
という文化が社内に拡散されていきます。
職位が高い人が
率先垂範でミスを公表する文化は、
下の社員に
リスクを取って行動する勇気を与え
イノベーション
が生まれやすくなるという理屈。
みんなが積極的に失敗を共有するからこそ、
学習が促されて、
行動量が飛躍的に高まるのでしょう。
■日本は他国と比べて、
「声を上げることに抵抗を覚える」
度合いが強いことは、
いろんな書籍に書かれていますし、
感覚的にもなんとなく理解できます。
部下がミスに気づいてモヤモヤする前に、
上役が自ら謝ってくれれば相当やりやすそう。
パラダイムシフトは、
その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化すること
をいいますが、
パラダイムシフトを起こす人の特徴は、
「年齢が若いか、その領域に入って日が浅い人」
だと言われています。
相対的に弱い立場にある人が
発言しやすい、行動しやすい文化があれば、
低迷気味の日本経済にも
イノベーションも起きるかもしれませんね。
■我が家ではある種、
パラダイムシフトが起きていますが、
それは「素直に謝る」姿勢が
もたらしているとにらんでいます。
家庭だけではなく、
会社や友だち関係においても、
この「素直に謝る」行動を
積極的に推進していこうと感じています。
今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。
それではまた明日。
おつかれっした!
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