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意図的に「遊び」の時間を
今週も無事終わり。今夜はゆっくり、「遊ぼう」と思う。遊び方は人それぞれ。お酒を飲む、たくさん食べる、映画を観る、恋人と過ごすなど、コロナ禍で制限はありますが、千差万別、人の数と同じだけ余暇の過ごし方があります。最高の思い出や「生きている」という実感をもたらしてくれるのは遊んでいる時間。遊びは発想を豊かにしてくれます。
クリエイティブなアイデアの20%は、仕事とは関係のないことをしていたときに生まれる。仕事とは関係ないことをしている最中に生まれたアイデアのほうが「アハ体験」として感じられやすい。そんなときに思いついたアイデアほど、質が高くて斬新な発想である可能性が高いと言われています。
「無意識思考効果」では、シャワーやトイレをしているときにいい考えが浮かぶシーンを例にあげることがよくありますが、私もシャワー中で閃くことが多々あります。なにげなく「そういうもの」だと思っていましたが、科学的にも間違いない真実のようです。一晩明けたら解けてた!なんて経験、受験勉強中にありませんでしたか?脳は、自分でも気づかないうちにいろいろ考えごとをしてくれているみたいです。
遊びはストレスを軽減。ストレスによって感情をつかさどる偏桃体の働きが強くなって、認知機能をつかさどる海馬の働きが弱くなります。結果、うまくものを考えられなくなってしまう。遊びは、脳の実行機能によい影響を与え、計画、優先順位づけ、スケジューリング、予測、決断、分析などにキレを与えます。ビジネスにおいて不可欠なスキルばかりですね。
無意味そうな時間を過ごしているように思えても、実は裏で脳が働いてくれている。なので、あえて考えるのをやめて無意識にゆだねてみると、普段でてこないような情報が浮かんできて、それを判断材料によいアイデアが浮かびやすくなるはずです。トランプのようなシンプルな遊びをしてみると、いったん問題が無意識に棚上げされて、思いもよらない情報が浮かんでくるかもしれません。
オフィスのデスクに、フィギュアやおもちゃを置いている人っていますよね?そんな小さな遊び心こそ、意外とバカにできない大切な役割をになっている可能性は非常に高いです。コロンブスは遊んでいるときに地球が丸いことを思いつきました。ニュートンが万有引力の着想を得たのは、ぼーっとリンゴを眺めていたときです。シェイクスピアは生涯、言葉遊びをつづけました。モーツアルトは寝ているとき以外はずっと遊んでいました。
習慣を味方につけて日々、仕事だけではなく第二領域をがんばって自分を律するばかりでは、引っ張り続けたゴムのようにいつかはプツンと切れてしまうかも。そうならないための緩み、弛緩する時間は、意図的に設ける方がかえって仕事や勉強などの成果につながりそうです。
久保大輔
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