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「これをすれば成功する」を信じない

noteを書き始めて500日を超えたのが2週間ほど前。毎日書くことを習慣に、誰かに読んでもらうというより、自分を躾けるためのツールとして活用しています。日記のようなもの。ですが「誰かに見られている」という意識があるから継続できているのは間違いありません。ひとりでこっそり、毎日を振り返る文章を書き続けられるなんて私自身ちょっと想像できません。

習慣が人を作るというのは間違いなく、その習慣がいいものであればあるほど、人生や仕事がプラスに働いていきます。成功している人はすべからく、習慣を大切にしていて、習慣の質を高めるために試行錯誤しています。かつては、毎日を流されるように過ごしていましたが、習慣の力を認識してからは、いろいろ試してうまくいけば取り入れ、うまくいかなければ捨てるを繰り返してきました。道なかばですが、ちょっとずつ進化している実感は間違いなくあります。

特に私はそうなのですが、割と少なくない人も「意志が弱い」 ちょっとしたことで集中力やモチベーションが切れて習慣は途切れてしまいます。なので「意思に頼らない習慣化」をいつも探しています。できるだけ自動的に、眠たくてもしんどくても、体と心が動く仕組み。心理学の本をたくさん読んで、自分の弱さを認めた上での対処法を学んできました。500日連続でnoteを投稿できているのもその賜物。運動も同じです。今年で46になりましたが、今が一番、体脂肪が少なくて筋肉量も多い。仕事も例外ではなく、「今が一番たのしい」のは、仕事なのか遊びなのかよくわからない仕事に就けていることと、年収もその要因です。

どんな本を読んだから。どんなセミナーに参加したから。少しずつ人生がよくなってきたのは、「これをしたから」というピンポイントな方法があるわけではないような気がします。いろんな情報源から、いいとこ取り、もしくは自分にあったものを取り入れて、それら部分の綜合が今の自分。部分は引き出しと言ってもいい。本を読むと、今までの自分を否定する論理に出会い、自分との相対化が起きます。「なぜこの人はこのときこんな考えをするんだろう」という気づきが、自分の思考や行動をあらためるきっかけに。微調整を積み重ねると、知らぬ間に大きな変化が起きます。

もちろん、まだまだ未熟すぎて誇れることなんてほとんどなくて、目指すところははるか彼方にあります。そしてそんな意識を持っているからこそ、日々の過ごし方、時間への認識、仕事の質、食事、運動、睡眠の質を改善したい欲求に駆られます。「目標を持つ」ことも習慣化を促す仕組み。ですが、目標を掲げさえすればそれでいい、というわけではなく、「目標設定」ひとつとってみても、その重要性を解説しようと思えば、幾重にも因数分解ができて終わりがありません。

ちまたにあふれる「これをすれば成功する」という類のノウハウ本を信じられない理由はここにあります。そんな必殺技、ウルトラCがあるならみんな成功しているし、そもそも著者が億万長者になっているはず。でもそうならないからこそみんな苦労しているわけです。そして「じゃあどうすれば?」という問いに対しては、学び続けて、取捨選択をして、試行錯誤して引き出しを増やすしかないと答えています。

天性のセンスある人が万に一人存在するのも確か。ですが私はそんな人物でもないし、だからといって負け続けるのも嫌なので、なんとかして「後天的に」戦える力を身につけたい。学び続けること、小さなことをコツコツ続けることが、大きな果実を手に入れる私にとって唯一の方法だと思っています。

久保大輔




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