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量産型ザクではなく、シャアザクになるために考えるべきこと


スキルを盲目的に信じる。

最近、毎日のように大学生と話していて
思うことです。

マーケティング、デザイン、動画編集
がトップ3。

そのためにコスト(時間、お金、労力)は
少なくなくて、

それが差別化になる、
サッカークラブに入るための強みになる

と信じて日々がんばっています。

がんばること自体、否定はしないし、
応援しているのですが、

できるだけ早い段階で
考え方を軌道修正しなければ、とも。

いろんな情報がカンタンに手に入る時代では、
スキルの価値が相対的に目減りしている可能性もあって、

YouTubeを開いてみると
動画編集の操作方法はたくさんヒットします。

言うまでもなくYouTubeは無料。

つまり誰もが短期間で
一定のスキルを身につける環境が整っている

それが便利な世の中になりすぎた今
ということではないでしょうか。


■これは私自身の課題でもあるのですが、

「スキルではなくセンスを磨くこと」

センスが、

十把一絡げから頭一つ出るための秘訣
だと思っていて、

その陶冶に頭を悩ませている。

センスとは、

文脈に埋め込まれた、
その人に固有の因果論理の総体(楠木建)

私だったらスポーツビジネス
という文脈において、

過去にどんな経験や知識を得たか、
それらさまざまな要素をひとくくりにして表出するもの、

それがセンスです。

ということはつまり、

センスは教えるものではなく、
自分で身につけるもの。

センスある人、書籍などに触れ
「この人はなんでこのときにこんな行動をしたのか」

をいちいち考えて、
自分と比較をする。

センスある人の「引き出し」を輸入して、

いつどのタイミングで、どの引き出しを開けるのか
を学ぶことでセンスは磨かれていきます。

事前に何を学べば
センスが身につくかはわかりません。

すべては事後。

「あのときあんな経験をしたから、
今こんな成果を得られている」

という感覚は、残念ながら
事前合理性と合致することはありません。


■直接会って、

いわゆる「かばん持ち」みたいな役目を買って、
センスある人の一挙手一投足を観察するのが一番。

ですがなかなか
状況が許さないのであれば、

SNS、ブログ、YouTube、本などから
情報をかき集めるしかありません。

センス磨きは一朝一夕にはいかず、
長期的な積み重ね。

漆塗りのように、
うすく何層にも重ねて美しい輝きを発するには、

一定の時間が必要です。


最近は、
お寿司の専門学校というものがあるらしく、

お寿司屋さんになるためのスキルを伝授され、
数年あれば自分で開店できるという優れもの。

昔は、十数年、もしくは何十年も
師匠の背中を見て育った若手料理人は今、

お手軽に見につくスキルを元手に
修業期間をショートカットできるようになりました。

YouTubeにもお寿司の握り方が…

今やスキルはコモディティ化している
といっても過言ではありません。

言い換えると、

ガンダムの量産型ザクよろしく、
スキルある職人がそこら中にあふれ、

競争が激化、
血みどろのレッドオーシャンでの戦い

を余儀なくされる。

それが今のお寿司屋さん、
もしくは飲食店業界の実態なのかもしれません。

そしてそれは、
何も飲食業界にとどまるものではなく、

他業界、そしてスポーツビジネスの世界にも
侵食しつつある
ことは容易に想像がつきます。


■こうやって書いている自分も

いまだ修行の身なので
エラそうなことは言えません。

ですが、こうやって言語化しておくことが
大事だと思っていて、

頭の整理とともに、

自分が日々どこにいて、
何に取り組むのかを明確にしています。

貴重な時間をムダにせず、
あるべき修行に身を投じ続けられることが

今の私や、
今接している学生にとっても

大切なことでは?と思っています。


■こんな感じで

学生と毎日奮闘中ですが、
これは対面のコンサルのようなもの。

そしてもう一つ、

クラブ経営を通して経験を積む
という場所もご案内しています。

サロンメンバーには
ビジネス感覚に優れた方もたくさんいらっしゃって、
そのセンスに触れられるチャンスでもあります。

既述の通り、
センスはスキルとは似て非なるものですので、

ここに入れば、すぐに○○が身につく
という類のものではありません。

ですが、自らを相対比するに値する人材が豊富
センス磨きにはうってつけの場所だと信じています。

もし興味あればお問い合わせください。
なんでもお答えします。


今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。

それではまた明日。
おつかれっした!




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