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「とりあえずやってみる」という陳腐な言葉をいかに信じられるか?


今、僕は
noteを毎日更新しているが、

前職では800日ほど(10,000人相手に)
メルマガを配信し続けたことがある。

京都サンガで
マーケティングを担当していたときです。

ファンクラブ会員をいかに増やすか、

そしてチケットやグッズを
いかにたくさん買ってもらうかが

当時の僕のミッション。

順調に数字を積み重ねていたのですが、
それがずっと続くわけもなく停滞期を迎えます。

あらゆる手を尽くす中で、
なけなしのお金をはたいてコンサルティングを受け、

そのときに「発信」の重要性を説かれ、
800日の連続配信につながりました。

結果、停滞期を脱して
大きな成果を残すことができたのですが、

そのプロセスがまた苦しくて、

結果がまったく出ないかもしれない
という不安の中で挑戦する恐怖

は尋常ではありませんでした。


■「まずはあなたが売れないと

今もお世話になっている
恩人の至言は衝撃でした。

サッカークラブでは、

選手がいて、試合があって、
グッズが売られている。

スタジアムには広告があり、
飲食販売も行われている。

売り物はだいたいそんな感じ。

それらをいかにして売るのか?
顧客に商品を売ることが僕に課せられたノルマでした。


でも僕の師匠は
そんな思い込みをくつがえし、

ファンを作れ」というのです。

僕がおすすめするから
(しかたなしに)買ってくれる
ファン。

京都サンガの顧客に
自分の存在を知ってもらい、

好きになってもらって(信頼してもらって)
話しはそれからでしょ?
という理屈です。

目からうろこ、とでもいいましょうか。
考えもしなかったロジックに

興奮したことを覚えています。


■教えに従い、

次の日からメールマガジンの執筆
がスタート。

何を書いていいか分からないけど、
とにかく何でもいいから書いて、

署名して配信するという
今思えば相当失礼なシロモノでした。

「久保」という奴が書いたメルマガが、
あるときを境に毎日届くように。

迷惑だろうな…
といううしろめたさもありつつ
(いや迷惑だよ、って話w)

続けているとポツポツ、
「返信」が届くようになったあたりから

徐々に動き出した重たい車輪。

返信に対して返信をしていると
なぜか「会いましょう」ということになり、

直接お客さんに会って
話をしたことがネタとなり、

メルマガに掲載するというスタイル
が確立されました。

その後は、

お客さんの紹介につぐ紹介で、
お客さんの数珠つなぎが

連続配信の礎となり
加速度的に結果に結びつきました。


■毎日お客さんに会う。

通常業務がありますので、
必然的に平日の夜、そして土日もアポを取ります。

毎日配信なので、
執筆時間も確保しなければならず、

睡眠時間を削りながら
格闘していました。

試合に負けた翌日なんかは、
なぜか僕が罵倒されて

泣きながら取材するという
意味不明な事態もあり、

休みを返上することで家族からも攻撃され、
しかも当面は仕事としての成果はゼロ。

踏んだり蹴ったりの
苦しい時期があったのですが、

臆病でも、勘違いでも、
救いようのない文章でもいいから、

個人名をさらすリスクのうえに立って、
毎日お客さんに会って配信し続ける

という
常識をくつがえすことに全力で挑んでいると、

「一介のサラリーマンにもファンがつく」

という教訓を得ました。

(#ファンがつくと
ウソみたいにモノがバンバン売れました)

異動によって800日でとぎれましたが、
その月日をかけた無謀な?挑戦によって

おおげさにいうと
僕は人生を得たんだと思います。

アドバイスをくれた
師匠から学んだことは、

「とりあえずやってみる」

という、何の変哲もない、
これでコンサルフィー云万円?と突っ込まれそうな、

目に見える部分は単純で、
目に見えないところはドロドロと血なまぐさい

実践編としての至言でした。


■なんでいきなり

こんな昔話を持ちだしてきたかというと、

後輩が仕事をやめて
海外にいきたいという夢を語り、

相談をもちかけられて
話をきいていると、

「とりあえずやってみる」

ことがいかに難しいことなのか、
に想いがいたったから。

お金のこと、住居、学校、
食事、治安、、、

あげればキリのない「不安要素」が
行く手を阻みます。

自分の強みと弱みを見極めることだったり、

チャンスやリスクを考えて、
自分の強みを最大限に生かすために

頭を悩ませることは、
それはそれでとても重要なのですが、

考えつくしたら
あとはやるしかない」といった、

めちゃくちゃ陳腐な言葉しか言えなくて、
もう「一押し」の馬力が出ないもどかしさ。

でもホントにやるしかないんですよね…

正解なんてないし、
道を歩いて、道を踏み外して、また道にもどって、

分かれ道でどっちにいくべきかなんて
誰も分からないし、

間違ったらまた戻って
もうひとつの道を進めばいい。

とにかく実践、
やってみるしかないと思います。


イチローさんから
バッティングのイロハを学んでも

バッターボックスに立ち
バットを振らなければ

当たるかどうか
ヒットになるかどうかわかりません。


本田圭佑さんから
フリーキックの蹴り方を学んでも

試合に出て
観客がいるスタジアムで

真剣勝負という緊張感の中で
ボールを蹴ってみないことには

練習でいくら毎日ボールを蹴っていても

ゴールできるかどうかの
微妙な感覚は得られないのでは?


がんばってほしいな、と。
そして僕もがんばろうとあらためて。

いやー言葉って難しい。
教えるって本当に難しいです。


今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました

それではまた明日。
おつかれっした!




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