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「先延ばし」は善か悪か??「ぎりぎりセーフ」を前向きに分析する


皆さんこんにちは!
久保です。

成果を上げるには即断即決。
先延ばしせず、何事も前倒しで。


この言葉、
なんとなくどこかで聞いたことありませんか?

一旦この言葉を、
頭の片隅に入れておいてくださいね。

その上で今日のお話、
進めていきたいと思います。


■さて、

こんな画像を
ネットで見つけたので掲載。

画像1


このロボットのような方、
ドラゴンボールの生みの親、鳥山明さんです。

Dr.スランプ(アラレちゃん)
に登場する「ニコチャン大王」の誕生秘話。


そういえばかの有名な文豪、
夏目漱石さんは、

締め切りを守れないことで有名でした。

「さう急いでも『詩の神』が承知しませんからね。
とにかく出来ないですよ」

みたいな言葉(言い訳?)
を残しています。


レオナルド・ダ・ヴィンチさんは、

1503年にモナ・リザを描きはじめて、
何年か寝かせて?

1519年に完成させました。


アートで思い出しましたが、
サグラダファミリアは

着工から130年経った現在も
未完成。


■話は大きく変わりますが、

誰でも一度や二度、
プレゼンの経験ってありますよね?

大学の講義や、
社会人になったら営業などで。

入社前には面接で
「自分をプレゼン」しますので、

ほぼ全員がなにかしらの
プレゼン経験者である、

という前提で考えてみます。


ちなみに皆さんは、

プレゼンの準備に
どれぐらいの時間を費やしますでしょうか。

「一週間で仕上げて」

というキラーパスをぶっこんでくる上司
がいたりするものですから、

期間もへったくれもないケース
もあったりして、

日常業務に追われて
まともに時間をつくることができず、

カタテマでなんとか体裁を整えて
ぎりぎりセーフ。

口述練習なんてできっこないから、

ブルブル震えながら甘ガミ上等で
プレゼンを乗り切る。

優秀な人は
その限りではないですが、

僕なんてまるっきりこのパターン。

成果にはほど遠く、
プレゼン後しばらくは

上司の乾いた視線を
ヒリヒリ感じながら仕事をしています。


■ところで、

起業して十数年になる
僕の知人は、

パワポを使ったことがありません。

手ぶらで

講演とかセミナーとかコンサルとか、
よどみなく理路整然と、

いつも圧巻のプレゼンで
結果を出しまくります。

ものすごい売上を
ひとりでたたき上げる変態(誉め言葉)なのですが、

彼がいつも言うのは

「毎日インプットとアウトプット
を繰り返しているから」

セミナーがあるから、
コンサルをやるから準備するのではなく、

準備が日常。


あたかも「即興」のようにみえる
彼のプレゼンには、

たくさんの素材を地道に収集して
熟成させて、

時がくれば一瞬で組み立てる
というカラクリがあるようです。

仕事以外でも、

小説を読んだり、美術館にいったり、
映画を楽しんだり、人と会食したり、

彼はこれらのことを「無用の用
と呼んでいますが、

さまざまな「ムダ」が
建設的なブレインストーミングとなって

アイデアが脳内に格納されて、

必要なときに、必要なネタを、
当意即妙に引き出すことができるようです。


「プレゼンがあるから準備する」

という発想自体がナンセンス、
ということでしょうか。


■またまた脱線しますが、

先行者利益
という言葉があります。

その分野、業界における
パイオニアとなり、

ブルーオーシャンの間に
市場を占拠、顧客独占、

以後恩恵を受け続ける
という考え方。

だけどパイオニアには
リスクもたくさんあって、

失敗する確率は47%
といわれています。

高い市場占有率を獲得する一方で、

最終的に生き残る確率は低く、
利益率も低い。


一方、後発の企業は、

パイオニアの様子をうかがって、
タイミングを見計らって、リスクを分散することで、

その失敗率はわずか8%
という学術研究結果があります。


ただし、文明の発達において
パイオニアの存在は欠かせず、

パイオニアがいるからこそ
人類は豊かになっていくわけで、

パイオニアを否定するつもりは
まったくないのですが、

最初に行動を起こすからといって
成功の確率が高まるというわけではない

ことは
紛れもない事実のようです。


■さてさて、

ここで冒頭の言葉を
思い出してみてください。

成果を上げるには即断即決。
先延ばしせず、何事も前倒しで。


あらためて見ると「アレ?」
って感じなくないですか?

先延ばしが多かった
鳥山明さんや夏目漱石さんは、

偉大な文化をこの世に残しました。

ダヴィンチしかり、

サグラダファミリアだって、
世界的な観光名所として

カタルーニャの経済を支えています。

未完成」が魅惑の価値となり
多くの人々を虜にしています。


「先延ばし」でググると
ネガティブなページばかり。

病気、ストレス、クセ、改善など
「先延ばし」を克服するノウハウが

びっしり紹介されていました。

でもホントに、
何もかもがダメなことばかりなんですかね?

先延ばしって。


■パワポを使わない知人

については先述しました。

彼は日常的に
さまざまなインプットを大量に行い、

知識、情報を熟成させて
いざというときに

有機的に結びついたアイデアが表出、
成果につなげています。


鳥山明さんだって、
たくさん遊んでいたからこそ、

オリジナリティあふれる創造的な作品
が描けたのではないか?


ダヴィンチさんは、

絵画だけではなく、建築とか数学、
地質学や解剖学など

多岐にわたる分野
業績を残していますが、

これら「無用の用」が

絵画や、その他の業績に結びついたとしたら
「先延ばし」もアリなんじゃないかと。


戦略的に、いろんな可能性を試しては
改良を施し、少しずつ完成に近づけていく。

生地を一晩休ませて熟成させる工程が
パン作りには欠かせませんが、

クリエイティブな仕事には、

「先延ばし」をする「工程」が必要不可欠

であると
考えられなくもありません。


■単なる作業、

提出物を出すとか清算するとか、
洗濯するとか掃除するとか、

「生産性」という観点では
前倒しは有効
だと思います。

「あれやらなきゃ」

という意識が頭に残り続けると、
脳内メモリーの空き容量が少なくなって

適切な思考が
(当然クリエイティブな思考も)

できないですから。


メモリーをできるかぎり空っぽにして
たくさんの情報を放り込んで、

一定期間休ませて
アウトプットする。


「ぎりぎりセーフ」

が決して悪ではない。
そんな理屈を並べてみました。

いかがでしたでしょうか?
僕は勇気がわいてきましたw

それでは
今日はこれぐらいにしておきます。

最後まで読んでくれて
ありがとうございました!

また明日。
おつかれっした!

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