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【切迫早産】つわりとインフルエンザが重なった妻と焦る夫

⭐︎このnoteは…

・パートナーが切迫流産になった
・切迫流産になったパートナーのために何かしたい
・妊娠してつわりが酷い
など、妊娠中でお悩みの方や、そのパートナーにぜひ読んで来ただきたい内容となっています。



妻の妊娠6週(2ヶ月)の頃、妻がインフルエンザに感染した。

待望の第二子を授かり、「まだどうなるかわからないけど、嬉しいね」と話していた。

これまでも妊娠をしていたが、流産をして悲しい思いをしていたため、妊娠初期のインフルエンザは、私たち夫婦にとって、とても恐ろしいことだった。



インフル発症、そして切迫流産に

地域全体でインフルエンザが流行する中で、微熱が続いていたため、最寄りの薬局で抗原検査キットを購入して陽性だったのだ。

程なくして妻から少量の出血があり、妻も私も「流産するかも」といよいよ覚悟した。

それに加え、つわりの症状がひどく飲まず食わずの状態で、見るからに弱っている妻を見て、私は「どうにかしなければ」という思いだった。



インフル陽性者は産婦人科に入れず、早々に詰む

しかし、通院していた産婦人科医院に連絡すると

「インフル陽性の方は入ることができません」
「療養期間が終わってからの診察になります」

とのこと…



悲しかった



他の妊婦さんや子どもたちがいるため、このような対応に対してもちろん理解はできる。

ただ、そのときの私にとっては非常に悲しく、辛く、何もできない自分に悔しい気持ちになった。

それに加えて「お腹の子どもも亡くなっているかもしれない」という気持ちもあり、全てが上手くいかない状況にもどかしい気持ちだった。




地元の内科に連絡し続けた

とにかく飲まず食わずで発熱で弱っている妻をどうにかしなくてはいけない

私は地元の内科に連絡し続けた。



・妊娠6週の妻がつわりで飲まず食わずであること
・インフル陽性疑いであること
・通院中の産婦人科では対応してもらえなかったこと

このようなことを伝えた上で、対応してもらえる病院を探した。



かかりつけの産婦人科があって、妊娠6週であることを踏まえると、対応してもらえるところはほぼないのではないかと思っていたが、

なんと連絡した1件目で対応してもらえることになった。

最近できた医院で、発熱者でも受診できる環境が整っていたのだ。

「お待たせしてごめんね」「大変だったね」「不安だったね」「今すぐ見るからね」

全ての言葉が、そのときの私の心にジーンと沁みた。

点滴をしてもらえることになり、私もやっと一安心。



「まだわからないよ、生きているかもしれないよ」

「妻が妊娠中なんです。出血もあってもうだめかもしれないんです。」という私

医者は「大事な時期だもんね、不安だよね」



「でもまだわからないよ」

「出血だけだったら大丈夫な(生きている)こともあるから。今は安静にして、落ち着いたらまた産婦人科行って診てもらいなさい」

「もうだめかもしれない」と思っていた私にとって、医者から言われたことに拍子抜けだった。



インフル療養後、産婦人科受診

町の小さなクリニックに連日通い、点滴を打ってもらいながらなんとかインフルの療養期間を終えた。

そして、無事、産婦人科で診てもらえることになった。

病院へは、妻と私で行ったが、診療の付き添いはできなかったので、私は駐車場で待機だった。

お腹の子の状態が気になってしかたなかったが、連絡を待つしかない。

いつも待ち時間は長めなのだが、その日は特に長く感じた。



それでも病院に送り届けてから、30分

妻からの「お腹の子元気やったよ」の連絡

本当に嬉しかった。

よく生きててくれた。

心の底から安堵したのを今でも覚えている。



状況としては、「切迫流産」とのことだった。

切迫流産とは、妊娠22週未満に流産の兆候が見られる状態を指す。

流産とは、妊娠22週未満で妊娠が終了することを意味するが、「切迫流産」の場合、妊娠が継続する可能性があるため、適切な管理と治療が重要だそうだ。

ちなみに「切迫早産」は妊娠22週から37週未満の間に早産の兆候が現れる状態を指す。

どちらにしても絶対安静である。



自宅療養と点滴通院

つわりも酷かったので、診断書をいただいて、妻の仕事はしばらくお休みできることになった。

ただ、尿検査の結果からは、即入院レベルだったようだ。

しかしベットの空きがなくて通院とのことだった。

この対応は適切なのだろうか。

十分な説明を受けないままだったので、私は転院も視野に入れるべきなのではないかと思ったが、妻はこのままで良いとのこと。

第一子のときも同じような時期に病院を変えていたので、転院自体に抵抗はなかったようだが、何はともあれ、妻の自己決定を尊重する他なし。

点滴通院が始まった。

切迫流産、切迫早産ともに絶対安静が原則なので、車の運転も本来は控えるべきなようだ。

私は、上司に説明をして、午前の点滴の送り迎えをしてから出勤をさせてもらった。



インフルは治ったが、つわりがひどそうなのが本当に不憫だった。

変われるものなら変わりたかった。

そんなこと思っても仕方ないので、私は自分ができることを一生懸命やるだけだった。

朝早起きして、家でできる仕事と、食事の用意は朝のうちに。

職場でしかできないことは午後からの出勤のタイミングで電光石火のごとくやり切ってなるべく早く帰宅。

お子持ち様と呼ばれても仕方ないいような働き方だが、幸いにもフレックスタイム勤務だったので、それが可能だった。

仕事の代わりはいくらでもいる。

でも夫、パパは自分しかいない。

仕事のミスは上司が責任をとってくれる。

でも家族のことは私が守るしかない。

何より、一番辛いのは妻で、お腹の赤ちゃんと一緒に頑張ってくれている。

そう思って、できること以上の何かをひたすらに行い、無我夢中だった。



4週間続くと思っていた通院も、妻の頑張り、産婦人科の先生の献身的な関わりで、

2週間ほど通院したところで、尿検査の値も正常値に戻った。

終わりに

切迫早産、インフルのダブルパンチのバタバタを書き記した。

2024年5月17日:無事に妊娠19週(6ヶ月)を迎えた。

検診の際にも、今の所気になる所見も無いとのことだ。

このまま無事に産まれてきてほしい。それに限る。



切迫流産、切迫早産になって辛い方、不安な方

妊娠初期のインフルエンザになって辛い方、不安な方にとって

有益な情報となりますように。

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