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グリニッジ公園と開園時間

日本にいる間は考えつくことすらなかったのですが、ヨーロッパでは夏時間と冬時間が存在します。今年は、10月31日(日)に冬時間へと切り替わります。イギリス政府の夏・冬時間の切替については、ここより。

ヨーロッパ大陸の国々(ギリシャを除く)のCentral European Time(CET)を基準とすると、イギリスは1時間遅く、ギリシャはCETより1時間進んでいます。私は、ロンドン拠点で働いてきていますが、なぜかヨーロッパ大陸側のシステムやビジネスの専任になることが多かったことと、友人のほとんどもヨーロッパ大陸出身なので、なんとなくCETが自分の基準時間のように感じることも多いです。同様に、21年以上ロンドンに住んでいますが、実はスコットランドにもアイルランドにも足を踏み入れたことはありません。ウェールズには、かろうじて、仕事でプレゼンテーションを行いに日帰りで行ったのみです。
ロンドンは雪もめったに降らずマイルドな気候ではあるものの、どうしても暖かく日光のある場所に行きたいことが多く、ヨーロッパの多くの国々(特に家族のいるイタリア)、トルコ、南アメリカやグレナディーン諸島は旅行しましたが、寒い場所には夏の天気のいいときに行こう(ほぼ無理だし、前もって知るのはさらに無理)、と思っているうちに時間がたってしまいました。
スコットランドもアイルランドも美しい場所であることは間違いないので、パンデミックが落ち着いたら、訪れる予定です。

写真のグリニッジ公園の開園時間ですが、季節によって日照時間が大きく違うため、開園時間もそれを反映しています。夏は21:30、冬は18:00に閉まります。10年ぐらい前は、この開園時間には、時間の指定は全くなく、単に以下のように書かれていました。

Opening Times: Sunrise (開園:日の出)
Closing Times: Sunset (閉園:日没)


大学時代は、グリニッジ公園を挟んで、グリニッジとは反対側のBlack Heath(ブラック・ヒース)に住んでいて、東ロンドンの大学まで片道10キロぐらいを自転車通学してました。グリニッジ公園を横切るのが一番の近道だったのですが、冬になり日が暮れるのが早くなると、いつゲートを閉められるのかがはっきりとせず、「お願い、はっきりとした時間を書いて」と思ったのを覚えています。ちなみに、とても広い公園なので、ゲートはたくさんあります。閉園の20分ぐらい前には、カウンシルの車が「Attention, attention, the park is closing.. (注意~、注意~、この公園は閉まります~)」と独特の口調のメッセージを流しながら公園をドライブします。考えてみると、天気予報に日の出と日没の時間はあるので、それを見ておけば良かったのですが(でも、天気予報通りに門を閉めていたとは思えません)、公園を横切って目的のゲートにつくと既に閉められていて、ほかのサイクリストが別の開いているゲートを教えてくれて助かったこともありました。日本と比べると、ちょっといい加減に見えることも多いものの、その代わりに人間らしいやりとりが多いのは、イギリスの良さかな、と思います。
町を歩いてパトロールしている警官のペアも、よく信号無視して横断歩道を渡っています。私も、ロンドンに住んでからは、歩行時は、信号は目安として解釈して車がきてなければ渡ります。大多数の歩行者も同じです。ただ、保護者と子供たちが信号を待っているときは、おとなしく信号を守ります。夫のドイツ滞在時には、どんなに車が通ってなくてもドイツ国内では信号無視しないよう固く念押しをされたものの、うっかり忘れて横断報道を渡り始めると、地元の人に軽く注意されました。すごく新鮮でした。同じヨーロッパでも国によって大きく違う慣習はあるので、ご注意を。

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