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古代ローマ皇帝に学ぶGIVERの資質

FROM ボブ・バーグ

広告やマーケティング分野で著名なライアンホリディとその共著で書かれた『Daily Stoic』にはストア哲学と呼ばれる哲学をビジネス、プライベートで活かすアイデアが詰まっている。

古代ローマ皇帝に学ぶGIVERの資質


今回はストア派の哲学者であり、ローマ皇帝でもあったマルクス・アウレリウスのアイデアを紹介しよう。

彼は「受け取るなら傲慢にならず、与えるなら執着せず」という考えを残している。かつて、ローマでポンペイとシーザーとの戦争が勃発したときポンペイは軍の指揮権をカトと呼ばれる人物に任せる決定をした。 指揮官は強い立場でもあると同時に非常に名誉なことであった。

ところが、派閥の反対があり、この決定は覆されてしまう。一度決めた決定が覆ってしまったこの判断に当時の民衆にも滑稽に映ったとされている。しかし、カトはこれに対して何の反応も動揺もしなかった。名誉を与えられても奪われても、彼はそれに執着しなかったのだ。

何が自分の価値を決めるのか?


そう、この出来事で彼の士気が失われることもなく、ともすれば自分の部下となるはずだった人々と共に何も変わらず戦いに臨んだのだった。この出来事を踏まえて、マルクスは次のように言っている。


「任務として大切な大義があるのならなおのこと、報酬や個人の栄誉を固執するようであってはならない。なぜなら、自分の立場や役職が上か下かどうかはあなたという人間の在り方に影響しない。ここで重要なのはあなたのふるまいなのだ」

個人的に私はこれがとても心に沁みる。実はこれは私が欠点としてずっと抱えていたことでもあるからだ。名誉を受けるもそれを取り上げられるも、それを過度に自分の責任にしないこと。これこそがが大切になる。

「受け取るなら傲慢にならず、与えるなら執着せず」


この言葉が意味するところは何かしらを受け取るときに喜んでいけない訳ではない。なぜなら、私たちは人間だからだ。一方、何かしらを受け取れずに失望することもあるだろう。

ただ、ここで言われているのは、 良いものを受け取るにしても、逆に嫌なことを受け取るにしても、それを全て自分のせいだと思い込み過ぎないことの重要性になる。自分の受け取る結果と 自分の価値はイコールではないのだ。

そう、重要なのは私たちの在り方やふるまいになる。それ以外のすべては、まさに枝葉のようなものに過ぎないのだ。

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