見出し画像

【コミュラボ】第27回オフ会 佐藤留美さんと語る 「働き方(仕事)とコミュニティ」②

第27回(オンラインでは第9回)のコミュラボ オフ会。
佐藤留美さん(NewsPicks副編集長)と「働き方とコミュニティ」をテーマに語り合いました

内容が豊富すぎたので、3回に分けてお届けしています。
第1回の昨日は「るみさんのご紹介とお招きした理由」をお届けしました。

第2回は「るみさんと『キャリア』『コミュニティ』」をお届けします!

今宵の流れとゴール

このように案を考えていました。が、いろいろと話が及び、結果としてキャリア「Career」、コミュニティ「Community」、コミュニケーション「 Communication」の3Cの話を伺いました。

今日と明日は、このオフ会の様子をお届けします。今日は、るみさんと「キャリア」「コミュニティ」について、お届けします

スクリーンショット 2020-09-26 16.18.30

スクリーンショット 2020-09-26 20.55.15

さとるみさんのキャリア

ー 昔から好きだったこと
昔から書くことが好きだった
。小中高一貫校で新聞部だった。また、昔から人が好きだった。大学では心理学を専攻。人は何を考え、自分は本当に何を欲しているかを知りたかった。昔から、人の人生やキャリアを聞くのが楽しかった

ー 引きこもりの主婦時代
大学時代に結婚した人が名古屋に本社がある新聞社の方で、東京で結婚した直後に名古屋へ異動見知らぬ地で知り合いがおらず、引きこもりになった。その間に、マッキントッシュを50万で買い、フォトショップなどのソフトをやいろんなソフトを買って独学した。

ー 編集、そして起業
しばらくして東京に戻り、学んだことを生かして半導体関連の出版社へ入り、1年半ほど記者をやった。その後、キャリアデザインセンターへ転じ、キャリアをテーマにした雑誌「Type」の編集をやるようになった。

そこで「転職するなら平均年齢28歳の会社へ」という記事を書いたところ、朝日新聞から「なぜ、28歳なのか?」との取材を受けることになった。「ソニーとサイバーエージェントを足して2で割ると、28歳位」といったことを話したら、記者の方が興味を持ってくれた。

その取材をしてくれた記者が週刊朝日に異動となった後、そこで記事を書くようにお声かけいただいた。こうして、副業が勝手に27歳から始めた一時は、自分の勤務先よりも朝日新聞に通う日々だった。そこで、ジャーナリズムを学んだ。

ー 人とのつながりで、仕事とキャリアは作られた
記者の方が、今につながるいろんな方をご紹介くださった。例えば、当時SPA!にいた金泉俊輔さん(第2代NewsPicks編集長、現NewsPicks執行役員)。金泉さんに紹介されたのが、東洋経済新報社に入社して間もない頃の佐々木紀彦さん(初代NewsPicks編集長、現NewsPicks Studios CEO/NewsPicks NewSchool校長)。

一度付き合うと、関係が長い。NewsPicksで写真を撮ってもらっている遠藤素子さんは、小学校からの友達。佐々木さんとは、佐々木さんが新入社員の頃から一緒に仕事をし、NewsPicksに行くことになったということで誘われて入った。

このように、自分から人との関係を断ち切らない人はそれぞれ、良さや個性が違う。あらゆることを受け入れて、ムカつくことがあっても、良いところを見つけて、長く関わっていく。すると、NewsPicksで副編集長などのやりたい仕事をやれるようになった。

人を嫌いになることがない。ニックネームの付け方や住んでいるところなど、人の話を聞くと、興味がわく。その話の内容に思いを馳せ、さらに話を聞くのが面白い

ー 主婦、編集、起業、今、と立場を変えられたのは、なぜ?
偶然。ブックシェルフを起業したのは、キャリアデザインセンターで副編集長への昇進を打診されたこと。その当時、すでに副業での執筆の収入の方が多かった。そんな自分が管理職になるのは…と思い、退職して30歳で起業した。

起業当時は仕事を選べず「エロから株まで」なんでも書いた。著名な方のゴーストライターも100冊ほどやった。そうするうちに、35歳前後から勝手に仕事に選ばれるようになった。「キャリア」などをテーマにした仕事に選ばれるようになった

そうした頃に、佐々木さんがNPに移るというで声がかかり、バックトゥサラリーマンもいいかなと思って、移った。気分を変えたかった。「面白そうだ」という直感に従ってみた

このように、キャリア論を語りつつも、自分は人に誘われるままに歩んできた。

ー 変身できる人の特徴は?
変身できるきっかけやチャンスは、毎日、転がっているかもしれない。今日(のこのコミュラボ のオフ会も)どういう会か分からないが、のこのこやってきた。そして皆さんとの出会いがあった。少人数でお話しできてよかった。常にオープンマインドでいて、閉じないこれ嫌い、いやと決めつけず、とりあえず蓋は開けてみる

ー 本音を聞き出すため、打ち解けるためにやっていることと言えば?
自分と相手の共通点を見つけるのが好き。昭和48年生まれ、小中高と女子校だったこと、転勤族で兵庫県から外国までいろんなところに住んでいたことなどと、相手の共通点を見つけてつなげていく。共通点があると、安全安心な、ほっこりする感じが生まれる

常に、素で勝負上司、部下、誰にでも基本的に、弱みやダメなところまで含めて晒すそうしないと、相手も心を脱いでくれない。素じゃないと疲れて、体調が悪くなる。シチュエーションごとに自分を変えると、疲れる。 

ー 自分の在り方は同じでも、出し方は変える?
それは変える。同僚にはいろんなタイプの人がいる。それぞれのタイプに合わせて、素で対応する

ー 相手のタイプは、どのように見極める?
その人は何にドライブされるのか、を見るようにしている。自分の上司に「どうなりたいのか?」と聞いてみると「俺は教科書に載りたい」と答えた。分解すると「影響力を与えたい」と理解できる。
「ドライブ」は人によって違う。その価値観には優劣ではない。その人の価値観を尊重する。私と同じである必要はない

るみさんにとってのコミュニティ

ー るみさんにとってのコミュニティとは?
心の拠り所。社外師匠であり社外上司。貸し借り関係のない、上下関係のない、安全安心のある関係。

ー これからは、コミュニティデザイン力が大事
いろんなコミュニティがある。NewsPicksの副編集長をやりつつ、10月に立ち上げる新規事業「JobPicks」の立ち上げの過程で「社内コミュニティ」の大切さを学んでいる

「JobPicks」は、やらせてくれと申し入れてから紆余曲折があった。準備期間中に病気したりとかして1ヶ月凹んだ。リーダーには、副社長の杉野さんを逆指名し、技術者を出してもらい、ようやく事業になりつつある。

46歳まで記者と編集者しかやってこなかったので、いかに世間からみると非常識かと思い知る日々。リーダーはATカーニーのコンサル、メンバーはエンジニアなど、論理的、計画的に考えて、話す人がいる。目から鱗、仕事ってこうやるのか!と46歳で学んでいる感じ。自分がやってきた常識を、気持ちよく壊される。これが快感。

今日も、アンケートの締切の期限を延長してくれないか、と相談したら、「留美さん、全体最適って知ってますか?」と問われた。こう言う事象が3つあり、それを徹夜で乗り切れということですか?と。

確かに。と泣きながら引っ込む。そんなことになるとは、知らなかった。教えてくれててありがとうございます、と思う。年下から学ばせていただく喜び。しかも、タダ。「アジャイル開発」を体感させていただき、ありがたい限り。

ー 教えてもらえる関係になるには?
わかっているようでわかってない、とはっきり言うこと。先程の話では、全体最適を図を書いて教えてくれた。それを受けて、以前より「まし」な自分になって登場する。すると向こうも「学んでくれたのか!」と嬉しくなる。今までの20年以上の編集と記者での常識になかった、事業や経営を教えてくださるのは資産。このように、本で学ぶだけでなく実践する場、それがコミュニティ

ー コミュニティ運営での「規範」の共有で気をつけていることといえば?
説明している例えば、NPの親会社のユーザベース。そこに社員100人の時に入った。今では社員 600人。大事な価値観は「7つのルールにまとめられている。そのうちの一つが「自由主義」

自由主義と責任はセット。人によっては自由主義を「何も監視されない、ゆるふわ的な感じ」と解釈している人がいる。おお、そうきたかと言う衝撃。そのような(規範の解釈が違うと思われる)時は説明して、理解を求める。

ー コミュニティの良さの一つ
日常の業務などと違うところで、尋ねられて振り返る、改めてなんでだったっけ?と考える時間。さもないと、毎日、巡航速度のまま進む。

と言うことで、明日は「るみさんとコミュニケーション」などをお伝えします。


この記事が参加している募集

習慣にしていること

【The Community Lab. #コミュラボ】 コミュラボは、コミュニティが生まれる・動く「きっかけ」の場所です。関心の度合いに応じて①ゼミ、②ラボのラボ、③チアの三層構造となっています。その活動をおすそわけします。