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【コミュラボ】第27回オフ会 佐藤留美さんと語る 「働き方(仕事)とコミュニティ」③

第27回(オンラインでは第9回)のコミュラボ オフ会。
佐藤留美さん(NewsPicks副編集長)と「働き方とコミュニティ」をテーマに語り合いました。内容が豊富すぎたので、3回に分けてお届けしています。

第1回は「るみさんのご紹介とお招きした理由」

第2回は「るみさんと『キャリア』『コミュニティ』」

最終回である第3回の今日は「るみさんと『コミュニケーション』」です。

るみさんとコミュニケーション

ー 最近やった1on1
メンバーと1on1をやった。勉強熱心な非常に優秀な仲間から、成果を上げるためには、土日も捧げれば良いのか?との質問された。それに対して、仕事の仕方に「レバレッジ」をかけよ、と助言した。情報が勝手に来るように、広報や事業部ととランチ行くなどで、緩やかなネットワークを作っておく。

要は、コミュニティを作っておく。コミュニティがあると、読んだ本、仕事以上の情報が入ってくる。代わりに相手に、自分の知っている話をする自分の普通が、相手にとっては面白いこともある。相手は、思わぬことを知ることができる。このように、コミュニティは働く上で不可欠。24時間働く時代ではないと申し上げた。今回は、会う人まで紹介した。すると、表情まで変わって。動き出した。

人と話すとエネルギーになる。努力でなんともならない、コントロールできないことに見舞われた時に、上下関係ない人と話すと活力になる。

ー 若い人からの学び
NPにいわゆる進学校の高校生からインターンしたいとの連絡があった。「棒倒しが無くなって、茫然自失」とのことで、ひとまず会った。棒倒しにどんな思いがあるの?と聞いたら「棒倒しの歌を作ったがl披露する場がなく燃え尽きた」というので、歌ってもらった。進路は「東大ではなくミネルバ大」と言うので、「ミネルバ大の合格体験書く?」とか「最近の進学校の進路希望は東大じゃないの?なぜIVYじゃなくミネルバ?」と質問すると、とうとうと話を聞かせてくれた。知らなかった情報が、こういうところから入ってくる。

ー 人との接し方で、思えば気をつけていることといえば?
人の偏愛を否定しないこと
。でも、夫のプロレスTシャツは捨てる。多すぎ。自分はあらゆることに興味を持っている。映画、小説、サブカル、音楽など。そんな自分が、偏愛を否定しないから、向こうからいろんな情報が来る。偏愛は否定のしようがない。夫からアマゾンで有田哲平さんがやっている「プロレスから人生訓がある」という番組を強制的に見せられるうちに、だんだん自分との共通項も見つかってきた。どんなことでも、自分の関心のある分野と接続できる。

ー JobPicksとは?
みんなで作る、みんなのための職業図鑑。職業別のコミュニティを作り、体験談をシェアする場。目的は、情報を共有することで、良き後輩を作ること。(きっかけは?)6年ほど就活特集をするたびに寄せられた「会社の中身は教えてもらえても、仕事の中身は教えてもらえないので、なんとかして欲しい!』というたくさんの声。最近の就活生の考え方は、就社ではない。ジョブローテではなく、仕事でファーストキャリアを選びたい、という方が多い。じゃあ、やろう!と思った次第。

ー 人との関わり方は?
好奇心。そして、年齢、肩書き、属性で判断しない。(フラットがキーワード?)そう。若い人から学ぶことが多い。同僚のデンマーク人から酪農の話を聞いた。今や生産性の高いデンマークの酪農について、かなり詳しくなった。レッテルやラベリングしない。貪欲に、相手が話したい話を聞く。すると、どんどん聞くと答えてくる。

フットワークの軽さも大事。最初は、会いにいく。会いに来て、悪い気しない。声かけは、原則、断らない。コロナはチャンスだった。移動がないので、アポが倍、入れられた。隙間時間におにぎり食べながら。ラッキーにも、たくさん会えた。

ディスカッション

ー ヒット企画の立て方は?
ヒット企画はタイミング。今は、特に。コロナを例にとると、最初の頃はそもそもコロナとは?、しばらくすると、コロナが自分の仕事に与える影響とは?とか、給料は変わる?など。さらに時間が経つと「コロナと聴きたくない」という声も上がり始めた。そうした「人の心理」を先回りして予測すること。先週受けたものが、今週受けない。人への共感力が大事このように先をみるために、コミュニティが大事。いろんな人に話が聴けるから。

ー コミュニティ作りでの公私の関係
大室正志さんと飲みに行くと、いろんな人を紹介してくれる。すると「今、獣の目をしてる」「仕事に結び付けようとしている」と言われる。でも相手にとってもメリットあればいいのでは?公私は分けきれない。頭や心を分けられない。大企業の人は分けようとする傾向があるが、分けなくていいと思う。

ー 最後に
コミュニティは気軽に考えていい。関係が途絶えても復活する。出ても戻ってこれる。自由でいい。外に出て、中の良さがわかることもあるから。

ということで、最後に吉例のコミュラボ 公式グラレコライターの守隨佑果さんによる「守隨まとめ」!るみさんの醸し出す雰囲気を、まとめてくださいました。


幹事後記

面白かった!この2時間で、るみさんのコミュニティの作り方、入り方、関わり方が、実践されていました。

インタビューのプロである留美さんと、どんな風にお話すれば…と思っていましたが、のっけから文字通り「素」で盛り上がりました。ご自身はお使いにならなかった表現ですが「フラット」でした。そして、「オープン」でした。

どんどんコミュラボ メンバーに話しかけ、質問が出たら「面白い!皆さんはどう思います?」と振ってくださって、意見を引き出してくださいました。きっと普段からこの通りなのだろう、と思いました。

キモはここ!
年齢、肩書、属性などを気にしない、人の偏愛を否定しない、相手の話したいことを引き出す、そうした中で、相手がドライブされるものを見つける。自分にとって当たり前で、相手にとってはそうでないことを話して、情報などを交換する。でも、コミュニティの規範などについて気づきがあれば、きちんと説明して理解を求める。こうした中で、キャリアも出会いも、紹介されたり、声がかかったり、それに「面白そう!」と乗っていけたり。

この動きをいろんなところでやっているうちに、るみさんの立てた「旗」の元に仲間が集い、コミュニティができていくのだろうな、心の拠り所が沢山できるのだろうな…という絵が浮かびました。

そんなるみさんが立ち上げるコミュニティ「JOB PICKS」。きっと、いろんな職種の人が集い、るみさんの「それ、面白い!ちょっと教えてよ!」という声かけに、ついついいろんなことを話しちゃう集まりになりそう。そこで職種の内容を知り、就職した若者が活躍して今度は話し手となって戻ってくる、そんな流れも見えました。

改めて、佐藤留美さん、そして、ご参加くださったコミュラボ の皆さん、ありがとうございました!

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