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「服シェア」を始めた日#9

≪仙台で1年間、服シェア屋さんをした話≫
第9回

 
こんにちは。
服シェアのお店「THECLO」
を運営するフジナミと申します。
服シェアのお店をやってきた1年を通して
感じた事や体験の話をしています。


第9回は

「服シェア」が当たり前の社会を
実現しようと決めた日

についてです。

最初は漠然とした想いだけだった

僕は元々、
社会に漠然とした問題意識を持っているくらいの普通の大学生でした。奨学金まで借りて大学に入っても、週5日でアルバイトをするだけの生活。講義は意外と好きで真面目に受けていましたが、だからと言ってどうしてもやりたいことがあるわけでもなく、「これでいいのか。」とずっと考えていました。

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それでも自分なりに少しずつ行動をし、この頃から「服シェアがやりたい。」とは口に出すようになりました。が、僕は結局一度就職をしました。そんな僕が、服シェアを広める心が決まった瞬間は、2週間の服シェア体験のポップアップイベントを開催したときでした。

sharesenceポスター表

2週間のポップアップイベントの開催

元々は「楽しい感覚を共有しよう」という意味を込め、「Share Sence」という名前でイベントをしました。このときは本当に大変でした。

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資料を作って電話でアポを撮り、何とか場所を借り、開催までこぎつけましたが、そもそもアパレル経験のない僕たちは、服集めから、お店のレイアウト・サイトとチラシ作り、集客・接客全部が分からないことだらけでした。それでも頑張れたのは、みんなが貸してくれる服が「素敵な服」ばかりだったからです。

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みんながみんな素敵な服を「全然大した服じゃないんだけど」「もうずいぶん着てない」と後ろめたそうに貸してくれました。僕は可能性しか感じませんでした。クローゼットにはもったいない服が眠っていることを確信しました。みんなが着なくなっても「服は素敵なまま」なのだと気づけていないことを確信しました。

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自分の為が人のためになった瞬間

そして、僕を動かすきっかけとなった出来事が起きました。僕が出していた服を借りてもらえたことです。昔好きだったけどもう自分には似合わなくなって、でも勿体ないと感じていた服をイベントに出していました。だれかが着てくれたらいいなくらいに思っていました。そんな服を凄く良いと言ってくれて、喜んで借りてくれて、着こなしてくれた人がいました。返却の時は「凄くよかったです」と感謝までされました。自分の好きだった服を肯定してもらったことで、その服を買った自分まで肯定された気持ちになりました。服シェアが広がれば、社会問題を解決していけると確信した瞬間でした。


WEBサイト:https://www.theclo.biz/
問い合わせ:info@theclo.jp
(WEBページにには来店予約ページもあります。)

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