佐藤さん

「ずっと出会いたかった新しい世界」に出会うため、The Chain Museumへ飛び込んだデザイナーの話。(メンバーインタビューvol.3)

メンバーインタビュー第3回目はTCMのデザイナー佐藤綾子です。デザイナーとしてだけでなく、ユーザー目線も持ち合わせる彼女の目に映るTCMの姿を語ってくれました。

toCだけでなく、toBにも届くデザインをブランドの内側から考えていく


デザイナーとしてのキャリアをスタートさせたのはファッション・ビューティー分野のブランディングを得意とするデザイン会社が最初でした。付随するクリエイティブの領域に横断的に携わっていたのですが、その過程で、外からではなく内からブランドを考える立場になりたいと考え、事業会社であるMERYにジョインしました。

デザインをアウトプットしていくという作業自体は変わらないのですが、考える上で視野を大きく広げていくことが大切なんですね。toCでユーザーにファンになってもらうためのデザインをする以外に、「事業会社のデザイナー」として、ユーザーイメージとしてのMERYだけではなく、クライアントやその他すべてのステークホルダーに対しどのような見せ方をしていけば良いのか、ビジネスとして会社を成長させていく方向性を探りつつ形として落とし込んでいくところまでしていたので、仕事の幅や考え方はかなり広がったと思います。

柔らかくも強い芯をもった、TCMのビジョンに共鳴

TheChainMuseum(以下TCM)にジョインしたきっかけの一つは、もともと遠山さんのファンだったことです。仕事はすべて「自分ごと」が原点とか、「マーケティングはやらない」と言い切るなど、ユニークな発想やビジョンにすごく共感していて、以前からとてもリスペクトしていました。「アートはビジネスではないけど、ビジネスはアートに似ている」とおっしゃるように、マーケティングや利益の前に"何がやりたいのか”という原点を大切にしているということは、遠山さんならではの思想だと思いますし、TCMにジョインする大きなモチベーションになりました。

ちょうど昨年の秋頃に行われたデザインのカンファレンスへ行った時に、遠山さんがTCMの話をされていたんです。TCMには遠山さんの気持ちや精神性、考え方が込められていて、話を聞きながら急に自分の中に透明な風が流れ込んできたような気がしました。それは柔らかくもあり、強い芯をもっているようでもあり、何か自分にも出来ることがあるのではないか、というなんとも言えない手応えを感じたことを今でも覚えています。

「アートのことはよくわからない人代表」として事業を加速させていく


遠山さんは以前、「『アートは詳しくないのですが…』という枕詞を世の中の多くの人が使っている、そこに何かチャンスがある気がしている」とおっしゃっていました。その多くの人、一人一人に少しだけ変化が起こることによって、世の中は大きく変わっていく可能性があると。

私自身もアートは好きですが、すごく語れるとか文化や歴史を知っているとかではないのでついその枕詞を言ってしまうんですよね。だからこそ、その遠山さんの言葉に対して、可能性を肌で感じたんです。ユーザーの中にも同じ方はたくさんいるかもしれませんよね。だから、そういう方の代表として、ユーザーの気持ちに寄り添いながらこの事業に参加できたらいいなという思いがあります。むしろアートをよく知らない人のほうが事業にとって重要な立ち位置になることもあるんじゃないかなって。

アーティストや作品への考え方、また日本のアート業界の課題など、あまり知らないところからのスタートなので、毎日勉強になることがたくさんあり面白いです。自分がアートとの距離感を縮めていく過程に得た気づきや経験は、サービスやプロダクトの成長に必ず貢献できると思っているので、今は何かを感じるたびに、心の中で反芻しながら積み重ねていくことを大切にしています。

今、TCMはアーティスト支援アプリの「ArtSticker」を提供していますが、プラットフォームとしてユーザー体験を設計していくこと、コンテンツとして、サービスとしての信頼を得ること、サービスとしてのアイデンティティを確立していくこと、このすべてを同時に進めていて、この先、世の中にどう受け入れられていくのか、その浸透過程をリアルに体感しながら走り続けている段階です。

自分がクリエイティブ制作する上で一番ときめくポイントの一つが、点と点がつながった瞬間なんです。本当は一つになりたいのだけど何故かバラバラにみえてしまっていた点と点がつながって、一つの強いストーリーをもつ瞬間、それによってずっと出会いたかった新しい世界に出会える瞬間、そんな瞬間にこれから死ぬほど出会えそうな気がしていて、すごくわくわくしています。

■ArtStickerって?
ArtStickerはアーティストに直接支援をおくりながら、自身のアート作品への興味・関心を気軽に残すことができるアプリです。
アプリ内には様々なジャンルのアートワークを掲載し、作品をより深く知るための情報も詳しく紹介。
それらの作品に、金額に応じた色の「スティッカー」を貼ることで、アーティストを​サポートできる仕組みです。
サポートのあかしとして、作品情報の下に自分の名前を刻むことができ、アーティストからのお知らせを受け取れるようになります。また、作品についてのレビューも書けるようになります。
アートコレクターのようにコレクションを増やし、よりスキになる。そんな楽しみ方も可能です。
◆アプリは下記リンクよりダウンロードいただけます。
https://artsticker.app/r/dl/

(このインタビューは2019年4月19日にWantedlyに掲載されたものです)

■TCMでは一緒に事業を成長させていく仲間を募集しています!


TCMは「世の中の体温をあげる」という想いをかかげ、「Soup Stock Tokyo」等を手がけてきた遠山が構想する「新たなアート体験」に、PARTYが得意とする「デジタルでの体験設計」を融合させ、アートと個人の関係をテクノロジーで変革させ、新たな価値の提示を目指しています。