見出し画像

大学受験備忘録

この季節を迎えるとどうも受験期を懐古してしまう。そういう人は僕以外にも結構いるんじゃないかな?大学受験は自分の短い人生の中では結構ビッグなイベントだったのであの頃の全てを忘れないためにも今回は当時のことを記事に書き起こします。いつもみたく考えを発信する感じではなく、自分語りチックになってしまうのでそこは悪しからず。

❶コンプレックスから始まった受験

私は早稲田を志望していたのですが、その理由は慶応と並んで私大の中でナンバーワンであるなど理由は様々でした。ですが一番の受験のモチベでもあり、慶応ではなく早稲田一本を志望していた理由は僕のコンプレックスと深く関わっていました。

そのコンプレックスは…“帰国子女”

僕は幼少期に海外に住んでおり中学受験で日本に帰国して帰国子女の多い学校に入学しました。大学の志望校決めの時期になると私立文系クラスに進学していた帰国子女のメンバーは全員慶応志望でした。というのも慶応の試験科目が英語・歴史・小論文で、帰国子女からしたら歴史を頑張ればどこかしらの学部に受かる確率が高くコスパが良いからです。現代文・古文・漢文も勉強しなければならない早稲田よりも慶応を選ぶのは自明でした。ですから帰国子女が慶応を選ぶのは当然だという風潮がありました。僕の親もそう思っていたし現に慶応に行かせる気満々でした。でも僕はそんなレッテルを貼られるのが嫌だった。だから半ば反骨精神まがいの気持ちで早稲田を志望しました。

あの頃の自分は「帰国子女なんだから慶応に受かって当然だよ」ではなくて「帰国子女なのに国語がある早稲田に受かったんだ」という自分の頑張りが認められる結果を追い求めたかったのだ。

帰国子女コンプが加速する場面は日常的に沢山あります。例えば何気ない日常の中で友達から「お前は良いよな、英語とか勉強しないでも出来るんだから」と言われることもしばしば。「いやいや、こちとら親の都合で海外に連れて行かれて幼いながらに人種差別を受けながらの過酷な環境下でなんとか頑張って会得してんやぞ。君たちが今頑張ってる分をこっちは過去に頑張ったんだから、その言い方はなくね?」と言いたい気持ちを押し殺していつも愛想笑いをしていました。こっちだってなりたくて帰国子女になったわけじゃないのにね…

ちなみに帰国子女であろうとも英語はやらなければ普通に頭から抜けていくし忘れるので勉強はしていました。「帰国子女なのに点数低くね」と言われたくなかったプライドもあって真面目に勉強していた結果英語は自分の最大の武器になりました。言葉で言っても伝わり辛いと思うので数字をどうぞ↓

画像1

誰にも負けない長所を持つこと

英語という科目を通してこの重要性を初めて理解しました。受験においてはもちろんのこと就活においても、社会人になってもきっとこのマインドは大事なんだろうなと思います。この自信がある限り自分はいつでも前を向いていられる。

❷受験生で学んだ生き方

受験生ってどのくらい勉強すれば良いのか分からないですよね。1日12時間勉強とか1年間続けれる訳でもないし、かと言ってそんな余裕ブッこいてるほど成績は良くないし。そんな悩みを抱えている時に予備校の先生が教えてくれました。

疲れたら休めば良いんだよって

これは僕にとって精神安定剤みたいな言葉でした。(実際に今でもこの言葉を軸に生きてます)受験生はSNSなんかやっちゃいけないし漫画もアニメも見るな。YouTubeなんてもってのほかだ。自分はそう思っていました。でも先生は教えてくれました。

「疲れたら休めば良い。疲れてる状態で作業をしても質が低いしそれならいっそのこと1日遊んでリフレッシュしてまた次の日から頑張ったほうが長期的にモチベを保てる。やるべき時にちゃんとやれるならそのほかの時間は遊びなさい。」

根詰めれば良い結果が得られると思っている人は世の中に沢山いるかと思います。実際これまで出会ってきた人の中にそういう人は多かったです。僕もそう思っていました。周りが勉強している中で自分は遊んでていいのかな、自分にそんな余裕あるのかなって。でも心の余裕がある生活はよりよい結果に繋がるのだと僕は受験期に気付かされたしこの身をもって体験出来た。受験期で自分にあったリフレッシュの仕方を見つけられて本当によかったと思う。

何事もメリハリ付けるためにリフレッシュは必須項目。受験みたいに長いスパンで努力しなければいけない時は特に尚更ね。高三の時に週一で地下アイドル現場に通っていて現役合格できた僕が言うのだからきっとこれは正しいはず。

❸計画力

受験において自分が一番身に付いたと感じたのは計画力かもしれません。受験は合格というゴールがもう決まっているから逆算して計画を立てやすかったので計画力を習慣付けるにはもってこいの機会でした。実際に受験期で計画力を身に付けた方は多いのではないかと思います。自分は結構緻密に計画していて1日に勉強する科目の時間まで計画していました。

受験生の方が読むかもしれないので参考程度にどのように計画していたかを凄いザックリと説明します。まず第一に私大は6割取れれば合格出来ると言われていた(今は知りません)ので僕は9割取る科目、7割5分取る科目、6割取る科目を決めて全体で7割5分取れるように勉強することにしました。この点数を取れればほぼ確実に受かるだろうと思っていたので。満点を取る必要はない、ボーダーを超えてれば合格出来るという楽観的な考えで決めたことでしたが実際この考え方は効率よかったのではないかなと思っています。あとは自分の得意不得意で9割・7割5分・6割科目を決めてその点数を目指して各科目勉強するだけでした。

各科目の勉強方法として、英語はひたすらに過去問をこなしていました。古文・漢文・世界史のように知識の必要なものはインプットした知識はを問題演習でアウトプットする行為をひたすら続けていました。最後に現代文ですね。正直私大入試で一番カギを握るのは現代文だと思っていました。というのも知識問題はせいぜい漢字の書き取り程度であとは実力がはっきりと表れる科目だからです。要するに他の科目のように覚えていれば解ける科目と違って一番受験生で差が出る科目だということです。というわけで僕は現代文にひたすら力を入れていました。(一番苦手というのもあったけど)

まあやる事と言っても予備校で教わった問題文を読み解くノウハウをひたすらに実践するって事だけでしたけど…あとは毎日問題集や過去問の問題文を400字に要約する練習をしていました。文章の本質と要点を掴む力を身につけるためにやっていたのですが、結果的に文章力もここで身についた気がします。

たくさん読んで、たくさん書く』

「文才だよね、どうやって身に付けの?」という質問を時々聞かれる時の自分なりの答えです。

だいぶ脱線してしまいましたが計画力とても大事!(急に雑)

❹人生初めての挫折

大学受験の中で僕は人生初めての挫折を味わいました。それまでの人生で何度も失敗はしてきました。自分は失敗した時の悔しさに値する努力の有無が挫折かそうでないかの違いだと思っています。そんな挫折を初めて経験したのがセンター試験でした。

自分はセンター利用でMARCHを取る気でいました。ところがどっこい国語で大スベりして見事その目標はチリとなって消えていきました。努力は報われるなんてのは嘘っぱち一発勝負で結果を残せなければそこで終了。受験の過酷さが同時に身に染みた挫折でした。

次の日は何もやる気になれず1日部屋に引きこもっていました。そしてその次の日から自分の意識に変化が生じました。友達と一緒に昼飯を食べる事をやめ、一緒に帰ることよりも自分の勉強を優先するようになりました。

自分の目標のためなら大事な友人関係をも切り捨てる

挫折の末に導き出した答えでした。

自分はできる最大限の努力をしてきたつもりだったが、それでもダメだったのならどこかに甘えがあったのだろう。

その甘えの対象になったのが友人と過ごす時間でした。人に気を遣い、人に合わせてきた人生でしたのでセンター試験からの一ヶ月で初めて自分を中心に生活を送りました。自分の中にこんなにも自己中心的な考えをする自分がいたことにはビックリしました。突然付き合いが悪くなった自分と今でも仲良くしてくれている友達には感謝しかありません。

二つ目の挫折は第一志望の学部に落ちた事でした。落ちた当時はとてもショックで転部することしか考えていませんでした。しかしながら時間が経つにつれて「最大限頑張って落ちたなら仕方がない、受かった学部で精一杯頑張ってみよう」と思えるようになっていました。自負できるほどの努力をした結果だったこともありますが、この考えができるようになった自分は少し大人になれて気がしました。

❺最後に

受験は辛いものでしたが、1年間の受験で他者と競い合う中で得られた経験は今の自分を形成する血肉でありかけがえのない財産であったことは間違いありません。ですから自分はこの経験を通して得たものを忘れたくない。12月に人生初のインフルにかかるも気づかずにアイドル現場に足を運んでいたことも、治らない不眠症が風水の盛り塩によって改善したのも全部いい思い出です。推しにインフル移らなくてよかった…

受験のような競争に身を置けるのはあとは就活くらいなんでしょうかね?まあでもやることの本質はきっと変わらないでしょう。結局は何をブランディングするかの違い。学問を通して自分をブランディングして売り込んでいた受験に対して自分自身をブランディングして売り込む就活。他者との差異を図る就活の対策はとても面白そうですよね。そういった点に関しては就活が楽しみです。

とても長くなってしまいました!ここまで読んでくださった方々はありがとうございます。またnoteのネタが思いつけば書きます。

ではでは

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?