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映画『Oppenheimer』を観てきました。

上映時間180分、映画で3時間はかなり長いと思います。ストーリーを消化する脳も疲れますし、光を受け入れる目も疲れるし、何よりそれ以上長いと生理的な問題でインターミッションを挟まなくてはいけないから、何かを休まず見る場合の上限、だから映画館で見るには一番辛い長さだと思い、映画館に入る前の私は少し緊張もしてました。それでもコーラーは忘れずに持って行きましたけど。

実際『オッペンハイマー』はノーラン監督の映画の中で一番長い作品ですし、映画が公開されて2ヶ月以上経ってので探せば事前情報も沢山あるだろうけど、急に誘われて見に行っただけなので、長い戦いとなるだろと、それだけ覚悟して映画館の椅子に座りました。
それから映画が始まって、スクリーンに画面が映って、終わりました。

何だったんでしょうね。3時間とは思えないくらい上映中時間を気にする事なんてしてませんでした。好きなものをしていても心のどこから「そろそろ終わらないかな」と思う自分があったりしませんか?私は映画を見てると「多分何分くらい経ったから、あと何分で終わるのかな」とか思う自分がいつも共にあるんですけど、今回はそういう類の感情はあんまり感じられなかったんですよね。全く無かったとまでは言えませんけど、終わるまで映画を見る楽しさは途切れませんでした。きっと事件の組み合わせと配置が良かったからでしょうね……事件たちの繋がりが良かったから退屈さを感じる暇がなかったのは確かです。素人なので、良かった!として言えないのが残念です。

それとまたすごかったのが音響効果でした。音が一番印象的だったかも。ネタバレになるから具体的なのは言えませんが、この映画で何よりも恐ろしく感じたのは、人類史上最強で最悪の爆弾が放った閃光と衝撃ではありませんでした。それよりは、人々が起こす何ともない音の方が怖かったな。何ともない音の筈なのに、本当に不気味でいやになるように演出されていて、とにかくすごい!
逆に爆発と炎とかは正直何ともなかったかな。力は入れてましたけどね。あくまで個人的な感想です。

映画に言いたいのはこれくらいです。
映画から観客の私に向けて言いたかったのはまぁ……
「前進しない者は後退していく」
「過去が現在に影響を与えるように、未来も現在に影響を与える」
この言葉の悪い意味での恐ろしさかな?
(このセリフは入ってる訳ではありません)
映画が終わって私は現在に戻りましたけど、今と言う時間は変わらずに映画『Oppenheimer』の続きでした。

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