劇団なかゆびから皆様へ

日頃よりお世話になっております。劇団なかゆびです。
突然の発表になりますが、2024年3月31日を持ちまして、劇団なかゆびから吉岡ちひろ・柊木樹が退団し、劇団なかゆびは解散します。以降の活動は神田真直のソロプロジェクト Nakayubi. に引き継ぎます。われわれの今後にご期待をお寄せいただいておりました皆様におかれましては、急な発表となり申し訳なく思っておりますが、どうかご理解いただきたく存じます。なお、メール・SNSアカウント・HP等は今後も Nakayubi. が引き続き運用する予定でございます。たいへんお世話になりました。最後は、神田と退団する吉岡・柊木からのご挨拶にて締めと致します。これまでのご支援・ご声援、ありがとうございました。


「劇団活動からの撤退宣言」
劇団とはどうあるべきか、その問いに答えが見いだせないままでいました。それでもお陰様を持ちまして、少しずつですが「劇団なかゆび」の認知は広まりつつありました。そんななかで、いつしか「劇団」が持つ曖昧さに都合よく甘えている自分に気づいたのです(気づかされたといったほうが正確でしょう)。このままでは劇団員に、座組に、そして何より観客の皆様に、筋を通していくことが難しいと判断し、吉岡・柊木両名と話しあった結果、今回のような結論にいたりました。ただ、「なかゆび」という名前には強い愛着がありますので、それだけはいただいて、劇団活動から撤退したいと思います。たいへんお世話になりました。今後活動の形は変わりますが、退団する二人に、そしてこれまでかかわってくれたすべての人に感謝し、皆様の前途に幸あれと切に願っております。いったんこちらでは最後になりますが、I SHALL RETURN!!!
神田真直


この度、劇団なかゆびを退団することにしました。
全国学生演劇祭で審査員を受賞、学生劇団から社会人劇団へと成長し、そしてコロナ禍で同世代や若手のカンパニーが次々に台頭する変遷の10年に、劇団なかゆびはいました。
私自身会社員としての時間制約がある中で、多くの方々のご尽力をいただきながら劇団制作として携われたことは、演劇活動における大きな誇りです。
しかし、劇団の外で様々な創作に触れるうちに、働きながら演劇を続ける唯一のよりどころだと信じていた劇団が、その役割を果たせなくなっていくのを感じていました。劇団自体を大きく発展させられぬまま淡々とルーティンをこなすようになり、今後についてじっくり話し合う時間を設けられていなかったことも事実です。劇団制作として次の目標を見失ってしまい、その結果自身の退団および劇団という体制の見直しを提案しました。
退団後はフリーの制作者として活動を続けます。これまでご支援いただいた皆様に心から感謝申し上げます。今後ともNakayubi.および退団する個人の活動を気にかけていただければ幸いです。
吉岡ちひろ


このような文章を読む際に心臓がバクバクしたり、我々の関係性を心配して気が気じゃない方もおられると思います。その点につきましては、本当に大丈夫です。
全員納得の展開であり、関係の悪化は全くありません。ご安心ください。
申し遅れました。私は劇団なかゆびで主に役者として活動しておりました、柊木 樹(ひいらぎ みき)です。
思えば、このように畏まった挨拶をさせて頂くことは初めてかもしれません。私が大学を卒業し、一度企業に就職することを決めた際の「退職したらなかゆび入団な!」という幸先の悪い約束を果たしてから六年以上が経過しました。
初めの内は自分の劇団だから表現を好きに追求できるという場であったなかゆびが、いつの間にか都合よく利用できる逃げ道になっていました。
長い期間劇団なかゆびの目標地点を全員で共有することができず、この停滞から脱却するために一度居場所の解体が必要であることは俯瞰して見ると一目瞭然であったように思います。私の劇団なかゆび退団後の展望は本当に未定です。
このままフリーで続けるのか、どこかに所属するのか、はたまた芝居から離れてしまうのか、どの選択肢も視野に入れております。成長には停滞や後退が必要であると私は考えておりますので、今回の選択が、私や他のメンバーにとって成長の糧になることを切に願っております。あまりにも三者三様のコメントですが、これから己の道を進む我々にとって相応しい門出となるでしょう。
どうか三人のこれからを応援よろしくお願いします。
柊木樹


本アカウントは、2024年5月1日をもって、Nakayubi.に名義を変更します。
引き続きNakayubi.を宜しくお願いいたします。

宜しければサポートをお願いいたします。いただいたサポートは、今後の劇団運営に充てさせていただきます。