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tari textile BOOK 後編

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丹波布専修生時代(2018年4月~2020年3月)の作品をもとに開催する、1人企画展。 作品解説と綿の物語が合わさった、ちょっと不思議な企画展です。
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#専修生

tari textile BOOK 後編 #1「I ♡ T」ごあいさつ

「I ♡ T」(I LOVE Tambanuno)展 ごあいさつ  このたびは、「I ♡ T」展にお越しくださり誠にありがとうございます。  突然ですが、みなさんはこれまでにいったいどのくらいの人々が丹波布と関わりを持ってきたか、考えてみたことはありますか。  江戸時代、日本各地に綿の栽培とともに織物の技術が広まり、丹波でも多くの人が丹波布製作の過程に携わりました。その後も、廃れかけていた丹波布の技術と文化を次世代に継承しようと動いてきた人々、商品を購入し実際

tari textile BOOK 後編 #0「専修生」

「専修生」2018年4月~2020年3月  丹波布伝承館長期教室は、先の二年間の「伝習生」が終わると、希望者は「専修生」に進むことができる。専修生は、課題(年間で着尺3反分)を各自のペースで制作し、提出してチェックを受ける。糸紡ぎ作業のみ自宅で行うことが許可され、他の作業は曜日・時間関係なく伝承館の開館している時であればいつでも、道具と部屋の予約を取り、伝承館で行うことができるようになる。伝習生が大学学部生としたら専修生は大学院生といった感じ。伝習生を修了しただけではまだひ