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40歳から65歳 人生の折り返し、そして存在意義

要約

フロイトのエディプスコンプレックスとバンデューラの社会的学習が、男女の役割を形成する上で、どのように関係し合っているのかについて考察します。

また、この時期の大人は子供を育てたり、社会的に貢献しているかなどによって、自分の人生の満足感を得るかどうかが変わってきます。

人生の折り返し地点に入っていくこの時期で、自分の存在意義を見失うと、停滞と言う状態に陥ってしまいます。それを避けるためにも、積極的に社会と関わりを持つことが大切です。

内容

ここでは、6つの主要な発達理論を紹介し、それぞれの特徴や主張、人が社会で生活する中で、どんな影響を受けて育つのかを伝えてゆきます。今回はそれぞれの理論をコフロイトのエディプスコンプレックスとラボレーションさせて、人間の精神的発達について言及してゆきます。さらに、それら理論から考えられうる、人が健康的に成長するために必要なことを考察しながら、具体的な例を挙げてゆきたいと思います。

理論だけ言われても、"で、どうすればいいの?"というのが私自身も経験してきたことですので、できるだけ応用がきくように書ければと思っています。

思い

この時期になると、親として子育てをしている人、おじいちゃん、おばあちゃんとして孫を持っている人たちなどがいます。

現代ではジェンダーレスという考え方が多くの人たちの間で共有されてきています。過去の価値観をそのまま持ち続けて、男だから、女だから、と言うような視点を大人が持ち付けてしまうと、子供たちの可能性を狭めてしまうことになってしまいます。

子供が試行錯誤できるような機会を与えてあげる事は大切なのかもしれません。この時期の大人は、自分自身にも抽象的な物事を考えるようなチャレンジを与え、常に価値観をアップデートできるような、認知レベルを上げた脳の状態にしておきたいですね。


フロイトという人の発達理論(心理性的発達理論)とバンドューラという人の発達理論(社会的学習理論)より

これまでの記事では、これらの2つの理論を別々に話してきました。

今回は以前話したフロイトのエディプスコンプレックスを掘り下げながら、そしてそこにバンデューラの観察学習の要点を絡めながら、子供は男女の役割をどのように親から学び、身につけているのか、またはそもそも親から影響受けているのかについて話してゆきます。

ジェンダーレスという言葉を、より耳にするこの頃です。私たちは、それぞれの性別による役割をどのように身につけているのでしょうか。

その心理的な側面について少しだけ触れてみたいと思います。

以前、フロイトのエディプスコンプレックスについて話しました。3歳から6歳のあたりでエディプスコンプレックスというのが登場し、これは男児は母親を、女児は父親を異性として捉え始めて、手に入れたいという願望が湧いてくるというものです。この時同時に、同性の親に対してライバル意識を持ち、怒りを持つというものでした。男児ならば父親に、女児なら母親にです。そして、この時間は、子供にとって自身の性的アイデンティティを形成する上で大切です。

そして、そのエディプスコンプレックは一旦落ち着き、11歳から18歳あたりで、再び戻ってくるというものでした。これは家族のメンバーに対して性的脅威を感じるということです。さらに、この脅威から自分を守るために、子供は家族から距離を取ったり、一時的に家族に価値を置かない時間があるということです。

フロイトは彼の理論の中で、3番目のステージである男根期、つまりエディプスコンプレックスが芽生えて来る時に性別の違いによる役割を獲得してゆくとしています。

男児は母親を手に入れたいという欲求を、父親から報復を恐れて諦め、女児は父親を手に入れたいとい欲求を、母親から愛を与えてもらえないという恐れからそれを諦めるとしています。

男女が持つそれぞれの遺伝的な要素、または子供の頃のエディプスコンプレックスのような経験が男女の役割を自然と身につけさせるとしています。

しかし、このフロイトの見方に関してはネガティブな意見が多く、支持はとても低いのが現状です。

一方、バンデューラの理論、観察学習では、子供は同じ性別の親から愛着を、または言動をモデリングすることで獲得してゆくとしています。

一つの研究によると、エディプスコンプレックスは生まれ持ったもの、しかし男女の役割は子供が置かれている環境から得るものだろうとしています。

言葉をまだしっかり理解していない子供は、行動を取り、その後の周りの反応を見て、自分の行動は適切ではないと感じ修正してゆくと言われています。

言葉を理解するようになってからは、周りの人が男女の役割が相応しいかどうかを子供に伝えることで、子供は行動を修正してゆきます。

また、その獲得した行動を取ることで、その後何が起きるかを、周りから教えられることでも未来の行動が変わります。

子供は男女とも、例えば同じ人の真似をしたいというモチベーションがあれば、その言動を身につけます。しかし、より詳細な部分を子供がその人から取り入れようとする時、それぞれがもつ効力感がその判別を手伝います。自己効力感、つまりそれができるかどうかという感覚です。

さらに、自分と似たものをもつ人の真似をするといわれていて、選択肢が、例えば一つで女性しかなく、その真似をしなければならなければ子供はそうしますが、選択肢が複数ある場合には自分に似た方を身につけようとします。

で、どうすればいいの?

- 家庭内で、男だから、女だから、と言うような枠付けを頻繁に行っている場合は、その意識が子供に強く刷り込まれていくことになります。さらには、子供が外で生活しているときに、学校やクラブ活動などで、男の役割、女の役割を教えられる場合、それらはより強化されていくことになります。現代では、ジェンダーレスと言う考え方が共有されてきています。過去では男女の役割がはっきり区別されていたものも、今ではそうではないことが多いです。子供がそれぞれ持っている能力は違います。ですから、子供たちの能力やスキルを伸ばす上でも過度な枠組みは避けた方が良いのかもしれません。

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