見出し画像

商品なのか、場所なのか、人なのか。

差別化を考えて作った所以外にひっかかる人もいます。

昨日の続き。

お店をやる側はどうしても中身の差別化を考え、他とは違うと胸を張りがちですが、お客さんにとってはどうでもいいって事があります。

実際、そんな事よりもこっちに刺さってますって声をよく聞くので。

東京牛乳だろうが、カフェラテ専門店だろうが、沢山のフレーバーラテだろうが、そんなのは関係ないと。

来てくれる一番の理由は場所かな。

ちょっと残念に感じるけど、利便性は優先される。

特に近隣オフィスの人が来る理由のほとんどがこれ。

ただ、便利な場所にあればいいかと言うとそうではなくて。

うちに来てくれる理由を聞くと、「並ばないから」と言う人が多い。

近隣のお店が人気だからね。

(そんな自虐的にならなくていいのにね)

うちのお店は半地下で暗く、近隣のお店に比べると入りにくい。

さらに並びが並びを生んでしまう他と比べると、うちは列が出来づらい。

最後に、僕の作るペースは早い。

これらの事から、比較的並ばずに入れて、すぐにドリンクが出てくるという特徴がある。

だから来てくれる。らしい。

でも、こんなのが差別化になるなんて考えてもみなかった。

早く提供される事に価値を感じる人がこんなにも多いなんて。

あとは、過去に何回も書いてる事。

定休日がない。

遅刻もなければ、早仕舞いもしない。

いつも同じ人がいる。

これらに価値を感じてくれる人がいる。

主に常連さんが価値を感じてくれてたけど、最近ではnoteを読んで来てくれる人もいるから、来店のきっかけにもなっている。

書いてる人がいつもいるというのは、熱心なnote読者は助かるだろう。

偉そうな事を書いてても、会えない人がいっぱいいるもんね。

さっきあげた幾つかは最初から決めていた事ではありません。

休みは作ろうと思ってたし、上手くいってれば人も雇っていたでしょう。

もっと自営業らしく、適当に営業する事も考えてました。

でも、性格的に出来なくて。

ただ、その結果、差別化の為にやった事ではない事が、差別化に繋がっているという。

頭をこねくり回して考えた事よりも、お客さんはやっている事に対しての心根に惹かれるんでしょう。

僕がずっと人でしか差別化は出来なくなると言っているのは、もうすぐ7年を迎える経験からきています。

お客さんがどんな理由で来てくれるかが何となく分かってきたので。

ただ、これも狙ってやると寒いんだろうな。

商品なのか、場所なのか、人なのか。

お店を始める時に他との差別化を死ぬほど考えると思いますが、狙って刺せるほど簡単ではありません。

でも、それらがないと刺す事すら出来ません。

なんて飲食店て難しいんだろうか。

よく7年もやってるな。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?