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どれだけの粗利が取れるか

商売の醍醐味は「どれだけの粗利が取れるか」

経営の神様がもし飲食店を開くなら。

面白そうな回答を期待しましたが、至極当然の事を言ってるだけでした。

それが冒頭の言葉。

「どれだけの粗利が取れるか」

でも、この当然をやらずに飲食店を開く人が多いんだろうな。

この記事でも書かれてましたが、

“飲食業は浮き沈みの激しい商売だと言われる。諸説あるが、廃業率は開業から1年以内で50%、3年以内が70%以上、5年以内では実に80%にも上るとされる。”

近所の飲食店を見てると長続きしてる所がほとんどなので信憑性がないんですが、まあよく言われる数字ではあります。

何でこんなに潰れるのかと言うと、稲盛さんが仰るように粗利を考えてないからだと思う。

というか、これ以外にない。

僕はお店を始める前に全て計算しました。

それを事業計画書に書いて、公庫の方に見せた時に言われたのが、

「これなら大丈夫でしょう。ここまでしっかりと数字を出してくれる飲食店はあまりないので」

そんな言葉を思い出しました。

自慢じゃないです。

本当に。

僕の能力が高い訳でもない。

当たり前の事をしただけなんです。

一杯の原価がいくらで、売値がいくらで、利益がいくらで。

来店客数×利益=売上総利益

売上総利益ー家賃、光熱費、人件費、その他経費。

これで赤字じゃなければ店は潰れません。

もしこの計算の段階で赤字だったら店を開けるべきじゃない。

確実に潰れるので。

それでもやりたいなら計算の数字を変える必要がある。

客数を上げるのか、売値を変えるのか、原価を変えるのか。

これを細かく計算して、無理のない数字を当てはめて、最後に利益が出るか。

ここまでやって始めてスタートラインに立てると思います。

「お客さんの笑顔が見たい」

とか、

「美味しいと言ってもらいたい」

とか、

「自分の腕を試したいとか」

とか。

そんなのあとあと。

まず潰れないようにするのが大切かと。

借金を背負うことになるので。

お店をやる時って不安でしょうがないんです。

儲かるのか、続けられるのか、どうすればいいのか。

その不安を消す為には抽象的なイメージじゃなくて、具体的な数字を出す事で少し解消されます。

かっこいいお店とか、おしゃれなお店とか、華やかなメニューとか、SNSの運用とか。

それらも大切だけど、それじゃあ不安は消せません。

まず数字。

まず粗利。



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