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7周年

今日は7周年。

何を書こうか。

こういう節目の時、去年は何を書いたっけと振り返る事が多いんです。

なぜなら書きやすいから。

でも、今日はそれをやめます。

同じ事を書いてしまいそうなので。

どうせ、「いつもやっていて、いつもと同じ人がいて、いつでも飲める」とか書いてると思うし。

振り返らなくても分かる。

僕はこれにこだわるというか、縋ってる節がある。

未だにこれを超える価値を見つけられないせいでもある。

7年やっても変わらないという事は、この先も変わらないだろう。

というか、この7年というのは想定外なのだ。

僕は、3年で潰れる、うまくいっても5年で駄目になるだろうと思っていました。

悲観的な性格と、統計が示すデータ。

自分の中にこれらを覆せるほどの何かがあるとは思っていなくて。

だから今、困っているのです。

いつまでお店を続けるんだろうと、自分でも分かっていないのです。

ただ、決めるのは自分ではない気がしていて。

飲食店はお客さんが来なければ潰れます。

どこのお店もそこは同じ。

その明瞭さが好きな所でもあります。

だから、お客さんが来てくれるうちは続けるんだろうなと思っていて。

こう書くと、なんか渋々やってるように聞こえるな。

「しょうがない、客の為にやってやるか」と、恩着せがましく写るかもしれない。

けど、そうではなくて。

ドリンクを作る事には遠に飽きています。

カフェラテなんて16年も前から作ってるんです。

目を瞑っててもスチームは出来るだろうし、エスプレッソも綺麗に落ちるのが当たり前。

何も新しさはなく、日々の発見なんてない。

それなのに続けられるのは、結局の所、好きだから。

何がと言うと、積み重ねてきたものが。

大学生だった子が、社会人になり。 

社会人だった人は転職したり、結婚したり。

沢山の人の7年間を見てきました。

これが存外に面白く。

これから先も見ていきたい、というか、見守りたいと思う人が沢山います。

その人達の助けに少しでもなれればとも思ってます。

それだけかな、続ける理由は。

あと、これから新しく出会う人の楽しみもあるか。

店にいるだけで誰かが来て、通ってくれて、人生の一部を見せてくれる。

この楽しさは他の仕事じゃ得られない。

さらに言うと、雇われでも難しい。

店主として、この場所でお店を続けられる事の尊さ。

それは来てくれる人のお陰で成り立っているという事を忘れずに、8年目もやっていこうと思います。

という事で、これからも何卒よろしくお願いいたします。

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