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チャップリンのあれ

大学→留年

内定→取り消し

バイト先→消滅

全てが無くなり、これから先どうしていいのか分からなくなった。

とは書いたものの、そうなったのは一日ぐらい。

途方に暮れても何も解決しない。

考える。

半年間大学に通いながらバイトをしよう。

でも、新しい事を覚えるのは嫌だ。

という事で、働いていたコーヒーチェーンの求人を見る。

『オープニングスタッフ募集』

ちょうどよかった。

既存店舗に行くのは嫌だったので。

色々と面倒だから。

新店舗だったら採用してくれるだろう。

という事で、無事採用。

ただ、経験者は僕一人だけだった。

そこの店長は経験者を誰も採用したくなかったらしい。

色々と面倒だから。

でも、僕が働いていた時の店長と知り合いで、その人の後押しもあり採用される事に。

不思議な縁があるもんです。

半年で辞めるつもりだったのが、夜勤で働いてると20万超えの給料を貰える事になったのでズルズルと続けてしまう。

朝3時まで働き、始発まで読書。

この時に投資の勉強をして、それが今に繋がっている。

夜型の生活リズム、給料、一人の時間。

可もなく不可もなくの生活が続く。

ちなみに大学は無事卒業。

だらだらと過ごしているのも嫌になり、職場も嫌になってきたタイミングで、ある出会いが。

「辞めます」

この宣言をした直後、店長の交代。

辞めるのやめて、社員登用の準備。

まさかの展開に。

ここで僕の価値観が少し変わった。

やりたい事がなく、どんな仕事も卒なくこなせる。

強みでもあり、弱みでもある部分。

生きてく為に仕方なく働く感覚でいたけど、気がついた。

誰かの為に働く。

この感情が一番大きい気がすると。

新しく来た店長のもとで社員になり、順調に出世する。

様々な出会いがあり、仕事の楽しみはこういう所なんだなと、またぼんやりと気づく。

上に行けば行くほど面白い人が増える。

そんなモチベーションで誰よりも早く出世する。

ええ、自慢ですとも。

そして、店長研修を終えたタイミングで辞める。

この恩知らずが!

このあたりは昔書いたので割愛。

何でこんな過去を書いたのか。

お客さんから聞いた「大きな岐路」という言葉。

全く否定しません。

就活は大きな岐路で間違いないので。

ただ、そんな岐路は今後いくらでもあるんだよと。

僕の場合。

留年、内定取り消し、バイト先の消滅。

これらは一遍にきたけど、そのどれかが違ったら今は無い。

新店舗も口利きがなかったら入れてないし、その先で出会った新しい店長がいなかったら社員になれてない。

上を目指したから行けた場所、出会えた人がいて、そこまで行ったから辞めようとも思えた。

その時々で考え、選択し、決める。

だから後悔はない。

あっちの人生だったらどうなってたかは考えるけど。

これは後悔とは別の感情。

人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ。

チャップリン

この有名すぎる言葉を引用するのは気恥ずかしいけど、今こうして笑い話に出来てるのを見ると間違ってないんだろう。

生きていれば、悲劇が喜劇になる。

そう思えばどちらに転んだとしてもいいんじゃないかな。

まあ、あまり深刻に捉えすぎないようにね。

なるようになるから。

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