「やってられっか」と「やっててよかった」
お店が急に閉店する事がある。
たまたま流れてきたニュースで知ったけど、人気の焼鳥屋さんが閉店した。
近所のお店も閉店するし、人気ラーメン店のニュースにもドキッとした。
つくづく思う。
人がやっているという事を。
店主の気分、体調、考え方で終わらせる事が出来てしまう。
潔さと怖さ。
売上が悪いってのは、閉店理由の一つでしか無い。
いつまでもあると思うな飲食店。
そんな事をよく書きますが、これを回避する方法はいくらでもあって。
店を売るとか、人を雇うとか。
人の依存度を下げればお店を続けられる確率は高まる。
ただ、そのお店ってのは看板だけの可能性がある。
テセウスの船みたいな話だな。
それをよしとするかどうか。
決めるのは店主。
なんてわがままな権利を持っているんだろうか。
たまにありますよね。
『店主都合により本日休業』みたいな張り紙。
これが一日で終わるのか、ずっとなのか。
違いはそれだけなんです。
このわがままをどう扱うか。
それが店主に求められる資質なのかと思います。
全てを放り投げたいと思った時に踏みとどまれる理由。
それが見つかれば続けられる。
僕は極度の面倒くさがりなので、よく放り投げたくなります。
そんな時は、一日を怠惰に過ごすようにしています。
でも、そんな事をしてる自分が嫌になり、さらに悪化していく事もあって。
負のスパイラルから抜け出すのはなかなかに難しい。
でも、お客さんが来るからドリンクは作らなければいけない。
「おい、今は入ってくるな」
外を眺めつつ、そんな事を思う時があり。
「おい、並ぶんじゃない。他のコーヒー屋に行きなさい」
と、本気で思う時もある。
でも、中には本当に楽しみにしてくれてる人がいて。
常連さんはもちろん、初めての人でもそれが伝わってくる時がある。
それだけで回復するんです。
やってられっか。
と、
やっててよかった。
この繰り返し。
一時の感情で判断をしないのが大切なんだろうな。
全てを自分で決められる分、冷静な判断を。
冷静な判断をする為に、健康な身体を。
日々に感謝し、慈しむ心を。
急に胡散臭くしてどうするんだ。
アルゴリズムのせいで、飲食店のニュースが目に入りやすく、ニュースになるような事は悪い事が多い。
それに引っ張られないように。
そして、お客さんも油断しないように。
おー、なんて怖い文章の締めなんでしょう。
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