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職人気質な人は売る場所と提供方法は考えよう

昨日の続きで、売る場所と提供方法を考えずに最高の物(自分の使いたい物)を追い求めるのはまずいという事について。

独立してまで自分で何かを作りたい人はこだわりが強い傾向にあります。

それは全然良くて、こだわりがない人はそもそも独立に向いてないかも。

ただ、売る場所と提供方法は考えといた方が良いです。絶対。

例えば、当店が最高級の豆を使い、最高級のミルクを使って提供しようとします。(今でも良い物を使ってますが)

コーヒー豆1g8円、牛乳1000円で当店のレシピでカフェラテを作ったとします。(もっと高いのもあるけど、それを言うとキリないんで)

販売価格は1270円かな。

ネタですね。話題作りにはいいかもしれません。

1270円のカフェ・ラテが紙のカップで出てきた時点でお客様の期待を裏切り、さらに店内でゆっくり出来ないという追い打ち。

まあ誰がこんな商品買うんだよって感じです。

でも、これがゆったりしたスペースでフカフカのソファがある店内、提供される器も高級品でwifiと電源も完備。

メニュー表には使っている豆のこだわり、牛乳のこだわりがきっちりと。

フルサービスで店員が注文を聞きにきて、細かい説明もしてくれる。

フードもこだわりが満載で、ドリンクセットで割引サービス。

みたいな感じだったら、1270円でも提供出来るかな。

エリアは限られるけど面白いお店になりそう。

こだわりが強いなら、それに見合った場所と提供方法を工夫しないと運営は難しいです。

こっちがどれほどこだわろうと、お客様は全ての情報を知ってから来てくれる訳ではないので。

当店をカフェ・ラテのお店と知らないで来る人も沢山います。

お客さんは味だけにお金を払うわけではない。

この考えがない職人気質の人は独立する時は気をつけた方がいいかと。

当たり前の事を書いているので、そんな事知ってるわ!ってなる人はすみません。

ただ、飲食で独立する人って結構気づかないんですよ。好きな物を作りたいという事を優先する人が多いので。

これを読んで誰かの気づきになれば嬉しいです。


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