迷惑をかけたくない
どんな時でも機嫌がいい人がよくて。
今日は朝から雨が降り、気温も低く、あまり良い環境とは言えない中。
開店と同時に来てくれて、ドリンクを楽しそうに選び、受け取ったら外で撮影し、美味しいと言い合ってる二人組がいて。
それを店の中から眺めていたんですが、なんか嬉しかったです。
こんな日は、僕はあまりテンションが上がらず、たまには閉めてもいいかなと思います。
それでも時間通りに開けるんですが、こんな人が来てくれるとちゃんとやってて良かったと思えて。
この子達の楽しみを奪わずにすんだと、ほっと胸を撫で下ろしました。
誰かに迷惑をかけたくない。
この思いが何よりも強いみたいです。
毎日お店を開けられるのは、売上とか、優しさとか、努力とかではなくて。
もっと後ろ向きな、迷惑をかけたくないという気持ちが一番大きな理由なのかもしれません。
今日、「傘を盗まれたんです」と常連さんが言っていて。
日本人のモラルの低下は今に始まった事ではないんですが、まあ悲しい。
ただ、盗んだ子は後ろめたくないのかなと。
今日一日、罪悪感を感じながら生きていくのってしんどくないのかな。
切羽詰まった状況だったとしても、そっちのほうが嫌じゃないかな。
僕ならそう思う。
ただ、もしそんな事を気にしない人だとしたら。
「大きな事故に巻き込まれればいいのにね」と、常連さんには言っときました。
「それは言い過ぎです」と注意されたけど、僕はわりと本気で思っている。
あの時、傘を盗んだからだ。
そう思わせるには大きな不幸が起きればいい。
リスクとリターンが割に合わない事を身をもって体験すればいい。
どう、前半部分は優しい店主かと思ったら、後半で台無しでしょ。
そう、優しくはないんです。
周りに迷惑をかけるような人には。
だからやめようね。
何か嫌な事があったらうちに来てください。
代わりにいくらでも怒るので。
自分よりも他の人が怒ってると冷静になれるみたいですし。
では、傘を盗まれた常連さんには幸あれ。
盗んだ子には何かしらの罰を。
アーメン。
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