入りやすい?
「他のお店は入りづらくて」
「そんな訳あるかい」
今日はそんな話を。
何回か通ってもらって、物覚えの悪い僕でも認識出来るようになると、そのお客さんとの会話が増えます。
最低限の挨拶から天気の話、仕事の話からプライベートの話。
この順序で距離が縮まっていきます。
いきなり最後の部分に踏み込んでくる人もいますが、やめましょう。
何事も段階を踏むのが長い付き合いには必要です。
そんな距離の縮まったお客さんに聞いてみたんです。
「他のコーヒー屋さんは行きました?」
というのも、遠方からわざわざ来てもらっている方だったので、もっと街を楽しんでもらえたらなと。
うちの近所には有名なコーヒー屋さんも多いですし。
すると、冒頭の言葉が返ってきたんです。
「他のお店は入りづらくて」
「そんな訳あるかい」
すかさず突っ込んでしまいました。
他の言葉だったかな。
「ウソつけー」だっけ。
いや、そんな事はどうでもいいんだ。
ただ、こんなやり取りで距離は縮まっていきます。
うちは半地下で薄暗く、自分で言うのもなんだけど入りやすい雰囲気はない。
ちなみに近隣のコーヒー屋は路面で明るく入りやすい雰囲気あり。
だからこんな突っ込みになるんですが、こんな事もどうでもよくて。
なんの話してたっけ。
「他のコーヒー屋さんに行かないんですか?」か。
仲良くなったお客さんとは割とそんな話をします。
行ってなかったら行ってほしいし、行ってたならどうしてうちに来てくれてるのかを知れるし。
うちしか知らないのは勿体ないと思ってます。
この街のコーヒー屋さんはどこも個性があるので。
なーなーでやってる所なんて一つもない。
だからこそ知ってほしいなと。
僕が言うのもなんだけど。
(先輩方すみません)
それでうちに来なくなったら、、どうしよう。
でも、受け入れられるな。
そっちのほうが好みだったんだねって思うだけで。
ただ、他に行ってうちに帰ってきてくれたら、そりゃもう喜びはひとしおってもんです。
こんな入りづらいコーヒー屋を選んでもらって、気に入ってくれて、通ってくれる。
この有難みにもう少し感謝をしなければな。
勇気を持って階段を下りた先に、長い付き合いになる人がいるかもしれない。
出会いは唐突で偶然のもの。
お互いにそれを楽しめたらと。
という事で、うちのお店が入りやすいと感じる稀有な方。
他にもいるのかな。
これからもよろしくお願いします。
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