怒って変わるのか
「仕事に感情を持ち込むな」
昨日も書いたんですが、昔の上司に言われた言葉です。
お前の感情はどうでもいい。
お客さんが喜んでくれるかどうか。
従業員が働きやすくなるかどうか。
それによって売上が上がるかどうか。
それを考えろと。
僕は元々あまり感情的な人間ではないので、この話をされた時に腹落ちしました。
感情で動く人間があまり好きではない理由も明確になりました。
(仕事の時ね)
(いや、プライベートでもか)
感情で動く人は自分が一番上にいるんです。
だから思い通りにいかない事があると怒りのスイッチが入ってしまう。
それで怒られた方はどう思うか。
ただ、怒られたって思うだけで改善しようとはならない。
面倒だなとか、もういいやって思われる場合もある。
怒る人は自分の怒りを発散する事が目的になってるから、その先の事まで考えていないのだ。
その部分が僕は好きではないのだ。
この文章を書いていて思い出した事があります。
昔、カンブリア宮殿に『RIDE ON EXPRESS HOLDINGS』の社長が怒らないって事を話してました。
(銀のさらやfineDineを運営してる宅配会社)
調べるとHPに載ってたので一部転載します。
“「怒りの感情」は個人及び企業、ひいては人類において一切必要のないものと考え「怒らない経営、怒らない活動」を推進しています。「怒りの感情」は論理性、合理性を破壊し私たちの目標である「幸せ」から遠ざけてしまうからです。また「怒りを我慢するのではなく、怒りの本質(原因)を見つめ、本来怒るべきことなど何もないことに気づく」ことにより、人は成長し、幸せになることを信じております。”
「怒りを我慢するのではなく、怒りの本質(原因)を見つめ、本来怒るべきことなど何もないことに気づく」
起きた事に対して怒った所で何も解決しない。
ただ、相手を怯えさせ、怖がらせ、心を折ってしまうだけ。
そんな事は無意味。
原因を追求して改善するだけで、そこに怒りは必要ない。
ぐうの音も出ない正論。
でも、誰もが出来る訳ではない不思議。
だからこそ価値があるのかもしれない。
僕の尊敬していた上司はもれなくこのタイプでした。
感情的に怒られた事は一度もなかった。
恵まれてたのかもしれない。
そんな人の下で働いてたから、僕もあまり感情的に怒る事はなかった。
(はず)
怒らないと舐められる。
そう考える人もいます。
示しがつかない。
そんな言葉を使う人もいます。
まあ分からんでもないけど、恐怖で縛るコミュニケーションは間違えてると思うし、舐めてくる人はそういう人なんで気にしなくていいと思う。
どうでもいい人にどう思われようが気にならないでしょ?
SNSが普及したせいで怒りを目にする事が増えました。
そのせいなのか、僕も、私も怒っていいんだ。
みたいに勘違いしてる人も増えた気がする。
でも、冷静になってほしい。
怒って変わるのか。
発散するだけが目的になってないか。
一時の感情に身を任せて一生分の信頼を失う。
そんな事が起きないように。
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