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岐路

「好きな事をするか、就職するか悩んでて」

就職活動中のお客さんからの相談。

相談というよりは、今の悩みを吐き出して楽になり、あわよくばハッとするような言葉を貰えたらという感じだったと思う。

あくまでも推測だけど。

「後悔を少なくする為に考えて選べばいいんじゃないかな。逃げで選ばないようにね」

ハッとするような言葉はかけられなかったけど、僕の考えは伝えられたと思う。

33歳の僕が思うのはそんなに深刻に考える事でもないよって事。

人によるし、やりたい事にもよるんだけど。

未だに新卒でしか入れない会社があるからな。

でも、大抵の大学生はやりたい事が明確になってる人のほうが少ない。

僕もそうだったし、お客さんを見てても思う。

第一志望はあるけど、様々な業界を受ける人がほとんどだし、言うのもなんだけど、第一志望の会社に入れましたという報告は今の所ない。

でも、みんな楽しそうには生きている。

嫌々就職したけど、その先での出会いや楽しみは入ってみないと分からないから。

気の合う同期とナンパに勤しんでる子もいるし。

あいつは誰よりも週末を楽しんでる気がするな。

「大きな岐路」

そんな言葉も使ってて、本人にとっては勿論そうなんだけど、歳をとって思うのはそんな岐路は今後幾つもある。

だからそんなに張り詰めないで。

大丈夫だから。

失敗も成功もないので。

僕は今お店をやっていて、傍から見たら好きな事をしてる人、夢を叶えた人と見られてるのかもしれない。

だから、こんなに相談をしに来る人が多いのかなと考えている。

でも、そんな事ないですからね。

カフェをやるんだって夢は無く、なりたい職業も特になかったんで。

生きていて、色々な事が起きて、選択して、今がある。

大きな岐路は何度かあったと思うけど、これから先もまだまだある。

そう考えると今の悩みがちっぽけなものに感じる。

でも、後悔はなるべく少ないほうがいいという事も知ってるから考える。

自分で選び自分で決める。

これを徹底していけばいいと常々思っている。

何をしたいのか。

何でしたいのか。

どうすれば出来るのか。

これの自問。

僕も今後繰り返すであろう自問。

逃げではなく、前向きな選択をする為の自問。

こんな偉そうな事を書いている僕が大学4年の時に起きた悲劇。

それは明日書こうと思います。

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